お久しぶりです。書くことは、沢山あったんですけど、本業の方が忙しくて、ご無沙汰しました。
アメリカでは、大学出願の真っ最中で、コンサルの仕事も会社にメチャ振り(?)をされて、どうにかこなす毎日でした。誤解しないで下さいね。これ、天職だと思ってますから、喜んでやってます。ただちょっと、忙しかったです。
沢山、書きたい話はあるんですけど、まずは、昨日の『アトランティック』という新聞に載った記事から。
ウェスト・バージアというちょっと地味な州の旗艦大学であるウェスト・バージニア大学の職員大量解雇と学部の解体のニュースには、アングリ口を開けてしまいました。
この州立大学の積み重なった赤字が4,500万ドル(日本円で約65億円)。最近のインフレを考慮すると今年度が終わったら75,000万ドル(日本円で約100億円)くらいには負債が積み上がる見込みなんだそうしかも、コロナの影響で、減った学生数も戻りそうもない。
エリート大学には、凄い人数が応募しているけれど、そうじゃない大学は、学生が集まらなくて経営難に陥ってる。コロナで経済的に疲弊した親が子供たちを3流大学に送り出すことをやめちゃった、って感じですかね。簡単に言っちゃうと。
話を戻します。
予算のない大学は、どうしたか
大改造を企てたんですよね。聞こえがいいような形で。
『州内の企業と提携して、卒業生がきちんと就職が出来る専門に注力をします』って。
ぶっちゃけた話、10%の学科を無くして、16%の教授をクビにするって結論なんですけどね。
ってことで、まず火炙りの刑にあったのが外国語学部。学生にも人気がないし、役に立たないでしょ、っていうんで、廃止になったのが、中国語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、言語学、英語教授学科。外国語学部に属していた教授はわずか5人だけ残されたようです。ちょっと、大胆じゃないですかねえ。ってことで、大幅にカットされたのが人文系の専門です。もちろん
実学の代表格と思われる工学部だって、無傷じゃない。石油と天然ガス工学学科が廃止。でも、これって、今、旬のエネルギーに関係してるんじゃないですかね。石油はいらないのかもしれませんけど。。。。
これでいいんですかねえ。教養の基礎になる人文科学系を切り捨てちゃって。しかも、この州の高等教育機関はここだけですよ、そんな学問が出来る大学は。。。
こんな事をしちゃった学長は、アメリカでは昔から、物議をかもしてきた問題人物です。アイビーリーグのブラウン大学の学長も2年だけ勤めて追い出されてます。その時は、大学を学究機関じゃなくて企業にしたって非難されました。金金金。寄付金集めはすごかったらしい。集金手腕を買われて南部の超名門バンダービルト大学に。この時は、ノートルダム大学のカソリック精神を叩いて、謝罪した過去があります。学長邸宅を大金をかけて改装して問題視にもなってます。まあ、お騒がせ学長。
この学長、もう75歳で、引退間近。その前に、ウェスト・バージニアでやらかしちゃいました。
ウェスト・バージニア州内の学生は、勉強したかったら、大金を叩いて州外に出るしかないっていうのは、ますます州がジリ貧になりませんか
怒りに任せて、久しぶりに書いちゃいました。それでは、また、近いうちに。。。
『州知事に提出したウェスト・バージニア大学の改革骨子』英語ですけど、ご興味があれば
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