ニューヨーク・フィルのホームベースのデイヴィッド・ゲッフェン・ホールは、今シーズンから改装されました。筆者がいいなあと思っているのは、2階と3階の席は、首を捻じ曲げなくてもステージを見ることが出来る角度がついたことです。うん、いい。
ロビーにソファーが導入されたのもいい。
ロビーのスクリーンには、上演中の演奏会がそのままライブで映されているので、チケットなしの人もタダで見ることが出来ます。うん、いい。
でも、ちょっと驚いたのがこれ。
ロビーにあるお手洗い。
全てのジェンダー対応。『性自認、表現に関わらず、みーんな同じトイレを使ってね』って書いてある。
新しいコンサートホールだし、ニューヨークだし、こういうことの意識は高いってことですかね。女性客は、かなり戸惑ってましたけど。はい。
2階のお手洗いは、男女別。3階は、1人づつしか入れない多目的トイレのみ。
全ての人を満足させるためにかなり悩んだ結果も3パターンなんでしょうね。一応、どのトイレも入ってみました。好奇心旺盛なので。。。
ジェンダー議論は、最近富に盛んです。4月後半から色々ありました。ノースキャロライナ州で、小中高大学レベルでトランスの学生が自認する性別でのスポーツ参加を禁止する決議がなされました。73対39の圧倒的多数での可決。『自分の生まれた時の性別でスポーツにも出場せよ』というものです。現在18州でこの決議がなされてます。
下院議会でも、同じく法案が通りました。『トランス女性の女性スポーツ参加禁止』。こっちは、219対203。下院は共和党が大多数なので、予想通りの結果ですけど、民主党の議員もこの法案に賛成を投じた人もいます。この問題で、民主党から共和党に鞍替えする議員も出る始末。アメリカ国内、大揉めです。
民主党のバイデン大統領は、この法案が机に載せられたら、サインしないと言ってるみたいですが。。。。
賛成派と反対派の議論がズレているような気がするんですよね、この問題。
トランスを締め出すべきとするこの法案賛成者たちの主張は、『女性の権利を守る』為だと言ってる。女性の権利獲得のために頑張って来て、やっと女性も男性と同様にスポーツでも活躍出来るようになったのに、トランスの”女性”が女性スポーツを席巻しちゃうと本末転倒じゃないかって。うん、確かに。
片や反対者は、性差別を是正するために70代に可決された法案に基づいて、反対してる。つまり女性の権利を守る。。。なんだかムズイなあ。
大学レベルだと、男性ホルモン値の規定だとかを元に、女子側に参加出来るかどうか規定されているから、まだ、はっきりしているんですけど、18歳までは、基本的にホルモン治療も性転換手術も出来ないことになってるので、小中高レベルのスポーツでの区別は難しいですねえ。(特例で12歳で性転換した子もいるようですけど。)
この問題、まだまだ、揉めそうです。ちょっとウオッチしたいと思ってます。
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