近頃、日本では職業のランキングで物議を醸しているようですけど、世の中、何にでも順位をつけたがる傾向があります。
アイビーリーグのコロンビア大学が、USニュースが主催するランキングのレースに参加しないと先週の金曜日に発表して、波紋を起こしています。
コロンビア大学は、前回のランキングで、順位を1つ上げて見事2位を獲得。まあ、ハーバードとMITと2位を分け合ったんですけどね。
アイビーリーグのトップ御三家は、ハーバード、イエール、プリンストンと考えられてきましたけど、ここ数年、コロンビア大学の躍進が華々しくて、この一角に食い込んでいましたが、去年、3位からついに2位の座に上り詰めました。
ご参考に前回のトップ10位の順位がこれです。
1位:プリンストン大学(アイビーリーグ)
2位:コロンビア大学(アイビーリーグ)
2位:ハーバード大学(アイビーリーグ)
2位:マサチューセッツ工科大学(ご存じMIT)
5位:イエール大学(アイビーリーグ)
6位:スタンフォード大学
6位:シカゴ大学
9位:カリフォルニア工科大学(NASAに直結)
9位:デューク大学
9位:ジョンズホプキンス大学(医学部で有名)
9位:ノースウェスタン大学
なんで、こんなことになったのか?
学内の数学の教授がコロンビア大学の格付け会社に出したデータが、ちょっと正確性に欠けるんじゃないかと言い出したのが事の発端。データの検証過程で、学内でえらく揉めて、もう、やーめた、ってことになっちゃった。
(7月1日のNYタイムズの記事)
筆者は、このニュースを我が家の情報通の娘からのいつものチャットで知りました。この小娘、世の中知らないことがあるんだろうか、というくらい何でも知ってます。(インターンで世界的に有名な政治戦略研究所のアナリストもしてましたし、大学新聞のジェネラル・マネージャーもやってましたから、まあ、筋金入りです。)
娘『コロンビアの数学の教授が大学が、イカサマで2位になったって、告発してるよ』
息子と筆者『えっ』
娘『学部のクラスサイズが小さいみたいに見せてるとか、学部の授業にお金を本当よりかけてるみたいに見せてるとか、学部の授業を著名な先生が実際より多く受け持ってるとか、言ってるらしいよ。』
筆者『ふーん。去年のファミリーデーで、工学部長がメチャクチャ嬉しそうについにハーバードと並びました、って発表して、父兄も拍手喝采だったんだけどねえ。』
息子『はははは。どっちも正しいんじゃあないの。そりゃあ、嬉しいに決まってるよ。でも、どこの大学も多かれ少なかれ、よく見せるように回答してると思うんだけど。みんな、見せびらかしたいし』
息子、自分の大学のことながら、冷静です。
筆者『質問に対して、出来るだけ、うまいこと回答しようとするのは人情だよねえ。他のアイビーリーグだってやってるんじゃないの』
息子『順位なんてそりゃあ、ポリティカルに決まってるじゃん』
娘と筆者『そりゃそうだ』
ってことで、次のランキングにコロンビア大学は登場しません。
そうなるとますます、このランキング当てになるんですかねえ。いずれにせよ、トップ20位に入ってる大学はどこがどの順位を取ってもおかしくないって、思っていればいいと思うんですが、いかがですかだって、どの観点から順位を決めるかによって当然、変わってくるですしね。
それじゃあ、ボチボチ、独立記念日の花火を見に行く支度をします。ごきげんよう。
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