トニーは、我が家の隣に住むウオールストリートでインベストメント・バンカーをしているキャリアウーマンの彼氏です。彼女の家に転がり込んでいます。まあ、いいですけど。
そのトニーが昨日、自分たちが雇っているガードナーを我が家でも使わないかと売り込みに来ました。彼は、売り込みが得意というか、好きというか。。。時々、面倒です。トニーが隣に住み着いて、1年半になりますけど、営業をかけられたのは、これで3回です。
1回目は、自分が営業をしているソーラーパネル。電気代の節約になるからと。断りました。
2回目は、最近ですが、警備会社に転職したそうで、そこのセキュリティ・システムをつけないかと。断りました。
3回目の今回は、1番お金がかからないガードナー。答えは保留中です。これは、トニーが儲かるわけじゃないのが、前回と違うんですけどね。
トニーは元海兵隊です。マリーンでの最後の仕事は、若者をリクルートする仕事。まあ、軍隊の営業です。その延長ですかね、2年前に退役してから、セールスの仕事を転々としている。それにしても、隣のキャリアウーマンとはどんな接点があったんですかねえ
昨日、玄関に現れた時は、ちょっと沈んでました。
先週、アフガニスタンの米軍撤退時にカブールの空港で自爆テロがありましたよね。13人の米兵が亡くなった。亡くなった中にトニーがリクルートした20歳の若者が含まれてたトニーは自分も戦地に赴いていますが、自分が説得して軍隊に入れた若者が亡くなったことがかなり堪えたようです。ちょっとなあ。
筆者は、息子さんがアフガニスタンで従軍していたお母さんを2人よく知っています。派兵中は、ほんと、辛そうでした。
1人は、我が家の掃除を10年間してくれていたメキシコ人のクリーニング・レディ。彼女の息子は、ちょっとグレて、高校を中退したんですけど、ガールフレンドに子供が出来たので、一大奮起して手取り早くお金になるマリーンに入った。訓練後、アフガニスタンに送られました。2年間。彼女に会うたびに、心配だ、心配だって言ってました。今は、退役して、ロサンゼルス警察で働いてます。軍隊から警察というのは、凄くいいキャリアパスみたいです。
全然、関係ないですけど、彼が軍隊に入るきっかけとなった赤ちゃんは、男の子ですが、この家族みんなで考えて、筆者の息子と同じ名前にさせてくれって、了承を求められました。いや、コピーライト無いですってそんなに良い子に見えたんですかねえ。ははは
もう1人は、うーーん、良いとこのボンです。高校は、アイビーリーグにバシバシ卒業生を送り出している東部の超有名ボーディングスクール。その後、カリフォルニア工科大学に進学。外から見ると、超エリート。でも、入学後バーンアウトしちゃったんですよね。で、お母さんに黙って、マリーンに入隊しちゃった。お母さん、物凄く、お気の毒でした。息子をどうにか説得して退学じゃなくて、休学にさせた。訓練が終わったら、この子もアフガニスタンに送られちゃいましたし。でもさすが工学部。軍では、ドローンを担当させられたようです。この坊ちゃん、めちゃくちゃ逞しくなって帰国して、ちゃんとカリフォルニア工科大学を卒業して、今は、ドローンを作ってます。まあ、軍隊経験が役に立ったんですかね。
ってことで、長いアフガン戦争も終わりました。この息子さんたち2人にとっても大きな転機になった戦争だったでしょうね。
合掌
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