『クィア・アズ・フォーク』に出てくる高校生が進路を悩んだ大学は、アイビーリーグのダートマス大学とピッツバーグ美術大学でした。
前回はダートマスのお話をしたので、今回はピッツバーグ美術大学(アート・インスティチュート・オブ・ピッツバーグ)についてです。
『クィア・アズ・フォーク』が放送されていた頃は、全米で1番大きい美大として有名だったんですけど、なんと2019年に廃校になっちゃいました。ヒエー。
この美大、有名な画家や、漫画家、イラストレーターを輩出したんですけど、経営不振で廃校になった。この大学2009年にあのゴールドマン・サックスが大株主のエデュケーション・マネージメント・コーポレーションという営利団体に売られちゃったのがつまづきの元。つまり、教育よりも利益を上げることが目的になっちゃったんですね。株主への配当のためにクラスのサイズは大きくなるし、教授陣もリストラされちゃうし、で学生たちもなかなか卒業できなくなっちゃった。それでどんどん学生も集まらなくなった。悪循環。10年後に閉鎖の憂き目を見ちゃったんですね。ちょっとねえ。
学校経営は大変でしょうけど、利益を追求するのはやっぱ違うかと。本当にねえ。
ドラマの少年は、ダートマスというよりも、憧れの男性から離れるのが嫌だったっんじゃないかと。だって、アメリカの東京芸大に相当するロード・アイランド・スクール・オブ・デザインも、スタジオ・アートでは超有名なカリフォルニア・インスティチュート・オブ・アーツも受験してませんからね。
筆者が彼の大学進学カウンセラーだったら、ピッツバーグで美術が出来て、しかもアイビーリーグに行ける学力があるという観点からカーネギー・メロンだとかピッツバーグ大学だとかへの進学を勧めるかなあ、と思います。
(カーネギーメロンの美術学部のウェブサイト)
カーネギーメロンは、アイビーリーグに並ぶ超難関私立大学の1つですけど、美術も専攻できます。絵画だけじゃなくて、グラフィックアーツも建築デザインも勉強出来る。ピッツバーグ大学は公立大学のトップ30に入る名門で、やっぱり美術の専攻が出来る。これなら、少年はスノッブな父親を納得させられるんじゃないですかねえ。
『クィア・アズ・フォーク』をイケメンの肉体美だけで筆者が恍惚として観ていたんじゃないってご理解いただけした言い訳ですけど。
結構、アメリカのドラマには良く大学名が出てきます。ここから一般的にその大学がどう見られているのか、透けて見えたりして、筆者的には面白いです。また、いつかそんなお話をしたいと思います。
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