受験生の皆さんは、アメリカの大学への早期願書出願が終わって、ちょっと一息ついてますか?
いい機会なので、この早期出願について説明しちゃいます。前回は、お遊びだったので、今回は本職のお話をしないと、次のミーティングでなんと言われるか分からないですから。はははは。
早期出願には、アーリーアクションとアーリーディシジョンの2種類があります。どっちも出願締め切りは11月1日か11月15日。これ、似ているようで、ちょっと違う。直訳すれば、早期提出と早期決定とでも言えますかね。
まずは、アーリーアクションから。
これは、文字通り、早くアクションを起こして、(つまり願書を早めに出してしまって)早めに合否判定をしてもらう、っていうだけのことです。通常の出願だと年末に出して3月、4月まで合否は分からないけれど、11月初旬に願書を出すと、12月半ばには合否が出るので、受験生は早めに受験地獄から解放されるという利点があります。受かれば、思い切ってもっと難しい大学にトライしてみる勇気ももらえちゃえますからね。
このアーリーアクション、縛りはありません。だから、いくつ出しちゃっても大丈夫。どこに行くかを決めるのも通常受験が終わるまで待ってもらえる。だから、やらないと損って感じですかね。でも、どの大学もこのシステムがあるって訳じゃないですから、チェックして下さいね。
アーリーアクションにも例外があります。アメリカの超トップスクールであるハーバード、イェール、プリンストン、スタンフォードのアーリーアクションは、ちょっと違う。1校のみの出願しか許さない。つまり、ハーバードをアーリーアクションで受けたかったら、ハーバードだけしか受けられない。だけど、合格しても実際に入学する意思決定は、最後までしなくていい。これは、ここで受かったら、絶対他の大学に行かないはずだ、っていう自負があるからこそ出来る強気の対応と言えるかも。
(イェール大学)
次にアーリーディシジョン。
これには、縛りがあります。出願出来るのは、たったひとつ。しかも、受かったらすぐに手付金を出すこと、そして必ず入学しないといけない。この場合、アーリーディシジョンというのは、ディシジョン(決定)するのは大学側も受験生側もどっちもってことですかね。大学は12月半ばに合否を出す。受験生は、早々に入学を決める。
アーリーディシジョンと違うのは、受験生側に覚悟が必要、ってことですかね。だって、受かったら入学しないといけないので、第一志望の大学に出願することになります。大学側も絶対入学してくれる学生は嬉しいですから、アーリーディシジョンの志願者からを選ぶ時はちょっと甘くなります。合格率が一般出願と全然違う。倍くらい違う。ですから、本当に行きたい大学にこのシステムがあるのなら、是非、利用したいです。
入学事務局の人が言ってました。アーリーディシジョンの志願者を選ぶ時は、人種だとか、低所得者だとか、政治的なことを考えないで、本当に欲しい学生を思いっきり取っちゃえるから、大学側も嬉しいと。一般出願の時に、多様性を考えて修正を入れるということのようです。これは、裏話ですけど。
アーリーディシジョンにせよ、アーリーアクションにせよ、12月半ばに結果が出てダメな可能性もあるんですから、受験生の皆さん、一般出願の準備を怠りなく。
一般出願まで、あと1ヶ月半!頑張りましょう!
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