日本では水害が大変みたいですけど、ニューヨークのベッドタウンのこの辺りもトロピカルストームだとかの影響で、毎日のように集中豪雨に見舞われています。せめてもの救いは、筆者が朝犬の散歩に行く時間は晴れていることですかね。息子が午後の散歩に行く時は、雨が降っていることが多いです。日頃の行いのせいであろうかと。ははは
(外に出たがらない犬の様子)
毎日、オンラインゲームとアニメに明け暮れている息子ですが、大学から9月の新学期にキャンパスに戻れる学生に含まれた旨、連絡が来ました。ただし、ニューヨーク知事が8月初めに発表する州内の学校開校についての指示次第という条件つきです。だから、まだ流動的。
アメリカではこのところ感染者数の爆発的増加に伴って、学校開校の話はあちこちで炎上中です。
マスクをしないトランプ大統領は、新学期から全面再開を強く要請しています。その流れで、キャンパスは開けるけれど、授業は全面オンラインにすると発表したハーバード大学をトランプは名指しで批判しました。
特に論争になっているのは、留学生の受け入れについて。それで、訴訟にまで発展してます。
かいつまんで言うと、対面授業をしない大学の留学生には新学期からビザを発給しないから、そのままアメリカに残れば不法滞在者として強制退去の処置を取る。全部オンライン授業にする予定のハーバードの留学生は、その対象になるので、ハーバード側はそれを不公平だとして移民局相手の訴訟に持ち込んだ。ハーバード側の言い分として、例えばシリア出身の学生は国に帰ってもオンラインで授業を受ける環境にない、と言うものです。なるほど。
春学期の途中で大学は閉鎖になりましたけど、その時点で多くの留学生がキャンパスに残留しました。実際、閉鎖した時点では、どのくらいの期間ロックダウンになるかも不明でしたし。留学生のビザは、1回限りの入国を許されています。だから、一旦出国しちゃうと、アメリカ領事館はほとんどしまっているそうですから、ビザが取れなくなるという現実もあって、そんなこんなの不確定要素を考えて、とにかく残ろう、と言う留学生が多かった。結果、アイビーリーグ各校は留学生を1000人くらいはキャンパスに”匿った”。
で、同じ町(ボストンの郊外のケンブリッジ)にあるマサチューセッツ工科大学と一緒に移民局を相手取って先週の水曜日に訴訟を起こしました。同じ日にこの話を聞いて、ご近所のノース・イースタン大学も訴訟に乗りました。
この余波は続いていて、ハーバードから一番近いアイビーリーグのブラウン大学も政府を相手取って、訴訟を起こすと翌日発表してます。裁判所への提出は明日の月曜日になるようですけど。ブラウンは、ほとんどがオンラインですけど、対人授業も計画してます。で、留学生が強制送還の対象にならないように、必ず、1つはそのようなクラスを取れる処置をする予定だとか。
今日、こんなニュースもありました。マサチューセッツ州にあるハンプシャー・カレッジは、国外強制退去の対象になる留学生をキャンパスに受け入れる用意があると言うものです。ちょっと、泣きそうです。
その渦中にある留学生は、どうしているのか?
(これはアイビーリーグ学生のミームグループに載ったポスティング。でも笑い事じゃない)
多くの留学生は、大学の近くにアパートを借りたり、同級生の家に泊めてもらったり、ホストファミリーに厄介になったりしてました。3ヶ月も頑張ったのに先行きが分からなくなって、荷物をまとめ始めた留学生も多いようです。
この件に関して、息子の大学の父兄たちのチャットをちょっとご紹介します。
『娘は、留学生です。まだキャンパスに残っている留学生がこの段階でどうすればいいのか、システムも分からないし、誰に嘆願すればいいのかも分からないし、同じ父兄としてのアドバイスをお願いします。助けて!』
『たくさんの人々、大学が戦ってますけど、留学生のストレスは大変だと思います。みんなで、私たちは味方だと言うことを言いましょうよ。』
『留学生にカードを送ろう。クッキーを送るのはどうかしら?』
『行くところがない留学生がいたら、我が家を提供します!』
なんて、サポートのメッセージがある反面、こんなのもあります。
『大学は、創意工夫してキャンパスをオープンしようとしているのは、分かるんですけど、最近の感染者の驚異的な増加を考えると、親として息子を送り出すリスクを犯したくないです。だから、考えた挙句、学長に大学をこのままクローズして欲しいと嘆願書を出しました。』
新学期まであとわずか。この件、まだまだ予断を許しません。また、アップデートしますね。
ごきげんよう。
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