『デスノート』一気に見ちゃいました。近頃は、日本のアニメも映画もネットフリックスで結構見れます。へへへ。
このアニメ、知り合いの男子大学生に勧められました。思いの外、ダークで面白かった。ノートに名前を書き込まれると死ぬ話だということは知ってたんですけど、まさか、世直しの為に人を殺そうとする少年の話だとは思いもしませんでした。単に、嫌いなヤツをヤっちゃおうという単純な話だと思ってたんですね。失礼しました。はははは。
見ているうちに殺人鬼の主人公を応援している自分がいたりして、複雑な気持ちになりました。くわばら、くわばら。
デスノートを勧めてくれた男子学生は、ニューヨーク在住のロシア人です。
ちょっとこの子、凄い。中学生の時にジュリアードに入学を許可されて、ロシアからお母さんとニューヨークにやって来た。
ジュリアードは大学だけじゃなくて、才能があれば何歳でもオーディションに受かれば、小学生でも、中学生でも高校生でも入学を許可されます。五嶋みどりさんみたいに。プレカレッジレベルは、勉強を教えてくれる訳じゃないので、子供達は、普通の学校に通学することが必要です。もちろん、通信教育でもいいです。ジュリアードには子供用の寮とかないですし、親との同居が求められます。つまり、外国人の子供たちの家族への負担は半端ない。
で、このロシア人の男子学生は、お母さんとロシアからやって来た。大学もそのままジュリアードに学費免除で入学を許可されたんですけど、ここでウルトラC。ジュリアードに行かないで、オーバリン大学を選んじゃった。
家族の期待を子供の時から背負って頑張って来たのに、どうしてジュリアードを蹴ったのか、聞いてみました。
将来、音楽家として生きていけるのか分からないし、子供の時から音楽ばかりして来て他は何も知らなかったから、大学に行くときにちょっと考えちゃったんだそうです。もっと将来へのオプションを持っていたいと。
オーバーリンはアメリカの名門リベラルアールカレッジですけど、音大を併設しています。そして、本人にやる気があれば両方の学位を取ることが許されてます。普通は、音大と大学の両方に別々に受かる必要があるんですけど、音大だけに受かっていても大学側の授業を取ることが許されているので、本人の頑張りによっては、後から両方の学位を取るコースに移動することが許されてます。
というわけで、このロシア人の学生は、オーバーリンのそんなシステムを使って、まずは音大に入学したという訳です。で、リベラルアーツカレッジ側の授業を取っていて、虎視眈々と2つの学位をもらう計画実行中だと嬉しそうに話してくれました。なるほど。
このオーバーリンですけど、コロナ騒ぎで新学期から夏休みを潰して1年3学期に分けて学生をキャンパスに迎え入れる計画を発表しました。学生は3学期のうち2学期を取る必要があるんですが、この方式でキャンパスの人口減らす計画です。
(これがオーバーリン大学、音大の計画)
リベラルアーツ側は、卒業しないといけない4年生がいつもと同じ秋学期と春学期に授業を取る。新入生も秋学期に入学するけれど、春を飛ばして夏学期を取る。まあ、変則的です。ですが、音大は全員秋学期と春学期になる。一緒じゃないとオーケストラもオペラも出来ないですしね。アスリートは、そのスポーツのシーズンに合わせて大学の学期を取る。結構、複雑です。
だから、このロシア人男子学生は、順調に行けば、8月の終わりにオハイオに戻る予定です。それまでは、楽器の練習とアニメに明け暮れる生活をするでしょうね。また、面白いアニメ見つけたら、教えてね!
このブログを書いていたら、ジュリアードのインスタに変わり種の卒業生の話を見つけました。ピアノ科を卒業した後に、ニューヨーク大学の医学部に進学した女子学生のお話。いるもんですねえ。この女子学生は、凄く頑張ったんだと思います。だって、医学部進学に要求されるMCATという共通テストは、ジュリアードでは教えていない大学レベルの数学だの、物理だの、化学だの、生物だの問題が満載なんですから。出来る人はどこにいても出来るんでしょうねえ。
(ジュリアードのインスタから)
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