今日、新聞を読んでいたら、ローカル版に気になる記事を見つけちゃいました。
高校の卒業式を巡るニュージャージー州知事とある市長の対決。7月6日まではソーシャルディスタンスを保たないといけないのに、この市長は、決行を決めちゃったんですね。それで、知事は命令違反だと訴訟に持ち込んだ。その結果、今日6月17日は、バーチャルな卒業式に変更になって、それでも卒業生にきちんとした思い出を作ってもらいたいと、7月31日に本番の卒業式をすることになった、と言う記事です。
(USAツデイ6月17日付けの地方版の記事)
でも、どうなんですかね。この市長。高校生や父兄のことを考えているようで、感染リスクを無視しちゃうって言うスタンス。本当に、単なるお騒がせをしちゃっただけなのでは。7月31日に卒業式出来るといいですね。
で、続きです。
なんの続き?
3月からリモート授業が続いて、やっと卒業・終業式に漕ぎ着けたアメリカの健気な少年少女たちが、どんなに頑張って来たかのお話の続きです。
今回は、筆者が直接フレックスラーニングがお世話をしている生徒さんやそのご父兄から聞いたお話を中心に。
ほとんどの州はリモート教育の指導要綱を出していますが、これは大筋だけで、実際のところは、各教師の裁量によるところが大きいです。実際、学校閉鎖になるまでの助走期間があまりに短かったので、どこの学校も体裁を整えるのが精一杯で、ソフトの部分を十分に開発、準備する時間がなかったというのが現状です。
前のブログにも書きましたけど、リモート授業をするために必要なタブレットや、コンピュータを全ての生徒の手に持たせること、そしてインターネットのアクセスを可能にすることが、どこの学校区でも一番大きい課題として取り上げられました。ハード面にフォーカスが行って、ソフトは後追いでした。
次の新学期から学校での授業を再開出来るかどうか分からないこと、また、一旦再開しても再びロックダウンへ移行する可能性があることから、リモート授業についての指導要綱をきちんと書くという作業が真っ盛りと聞いています。
リモート学習の枠組みは通常各学校区の教育委員会で決定された方針に従い作られています。先生のオンライン授業の時間は、家で仕事をしている両親や、兄弟のことを考慮するという理由で、それほど長くないことが多いようです。でも子供たちを野放しにさせることは出来ない。
その結果、”Busy Work”。特に小学生はこれが顕著。あまり意味がないけれど、時間はかかるようなことをさせる。実際、ご父兄と話をしていて、これを指摘した人が多かったですね。
学校区によりますが、週末(金曜日の夜)に次の週の課題を出して、毎週終わりに提出させる、というパターンが結構多いです。先生が録画した動画を生徒は適当な時間に見て、それに従って、宿題をする。毎日きちんと、始業時間から始めれば、動画鑑賞と宿題は午前中には簡単に終わってしまうくらいの分量。実際のクラスルームで生徒の進捗状態を把握してフォロー出来ないためか、宿題、課題はレベルが低い生徒を対象に作成されていると言う、不満も聞きました。
録画はせず、オンライン授業は必ずライブでと決まっている学校区もあります。と言っても、授業は一方通行になりがちなので、先生たちのオフィスアワーを設けて、必要があれば個別に対応をする。この場合も課題、宿題は量が中心で質の方は、易きに流れている傾向があるようです。
この話、まだまだ続きます。お楽しみに!
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