娘から、嫉妬と羨望に満ちた電話をもらいました。高校の先輩が、この秋からハーバード・ロースクールに入学すると。いまだに小娘は、この先輩に思うところがあるようで。
この先輩は、アメリカの名門大学がこぞってご入学下さい、とレッドカーペットを敷いた人でもあります。高校の時に受かったのがハーバード、イエール、プリンストン、そしてスタンフォード。カリフォルニアの子のせいか、地元のスタンフォードを選びました。親子の仲も良いからかもしれませんけど。
この先輩の妹と筆者の娘は同級生だったんですけど、この妹の方もハーバードを蹴って、スタンフォードに進学しました。成績は、娘の方が良かったこともあって、どうも、この姉妹に対して、娘は素直になれないところがあります。ライバル視すらしていなかったのに、蓋を開けたら、こっちの方が大学受けが良かったんですから。まあ、世の中こんなもんです。だから、この先輩のニュースを聞いて、穏やかではいられないようで。困ったもんです。
この姉妹スペックがまずいい。
*芸術高校でバレエを専攻していた。これ、ユニーク。あまり、芸術高校出身者はいない。
*黒人。これ、凄くいい。大学は多種多様な学生を集めたいと思っているけれど、黒人やヒスパニックはあまり超難関大学に行けるレベルの学生がいない。
*生徒会会長。これ、リーダーシップがあると思われるのでいい。
*学校の成績がいい。まあ、これはトップ大学を狙う子には当たり前ですけど。
*SATも名門大学を受けるレベルに達している。
毎年、決まったように複数のアイビーリーグ大学に受かった高校生の話題が出ますけど、筆者の地元の新聞にヤンキースのデレク・ジーターの野球殿堂入りが来年に延びたと言う記事に並んで、そんな高校生の記事が出ていました。ここ、ちょっと可笑しい。野球界のスーパースターと並んでいるところ。まあ、どっちも地元のスター?ですから。はははは。
記事になっていたのは、低所得者の多い地区の高校に行っている双子の女子高生がアイビーリーグ5校に合格して、どこに行こうか迷っているというお話でした。合格したのは、ハーバード、イエール、プリンストン、ペンシルベニア、そしてダートマス。贅沢な悩みですねえ。
双子の行っている高校からは4年生大学には40%ちょっとくらいしか行きません。SATの中央値も英語は500点、数学は505点。うーん、これかなり低い。ほんと、大したことない高校だと思っていただけばいいかと。
どんな高校か、イメージ湧きました?
前にも言いましたけど、大学は、マイノリティの人種(アジア人を除く)とか、低所得者家庭の出身とか、家族で初めて大学進学するとか、を非常に好みます。このカテゴリーに入る学生は、ゲタを履かせてもらえる。だって、こう言う環境の子で成績も良いと言うのは、どう考えても、ガッツのある子だと考えられますからね。
去年のデータによると、この双子の行っている高校から7人アイビーリーグに進学してます。うち、ハーバードには3人。しょぼい高校とは思えない実績です。まあ、こう言うことです。
で、この双子ですけど、黒人です。ひとりは、陸上選手で、もうひとりは水泳選手。地元の道場でアシスタントもしているとか。(でも、なんの道場なんだろう?記事に書いてないんですよね。英語でdojoって書いてあるだけで。結構、乱暴な記事です。さすがローカル紙)
インタビューに応えて、大学も一緒に行けるのが嬉しい、と言ってます。心強いですよね。双子最強!どこの大学も双子だとか三つ子だとかが結構いると言う話を聞きます。つまり、どっちも合格にするか不合格にするかが一般的なようで。まあ、親としては、同じ大学の方が便利ですけどね。
アイビーリーグはこの月曜日までにどこに行くか決めないといけなかったんですけど、どこに決めたんですかねえ。地元のプリンストンですかねえ。前述の先輩も地元のスタンフォードを選びましたしね。
と言うことで、『ローカルニュース』をお届けしました。お後がよろしいようで。
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