去年の今頃は、マウイ島にいたんですよね。あっー、ハワイ〜!
一緒に旅行に行ったロサンジェルスの友達が、フェイスブックにビーチの写真だの、二人で呑んだくれたトロピカルドリンクの写真だのを懐かしそうに載っけてるのを見て、彼女もだいぶ煮詰まってるんだろうなあ、と思ったりして。しょーもない。
(これは、マウイで息子に買ったフーディ。オンラインの授業を受けている散らかったダイニングテーブルの椅子にかかっている。まあ、喜んで来てくれてる。)
5月に入って、アメリカの大学は、学年末のファイナルストレッチに入りました。期末テスト目前。とにかく、これを乗り切ろうと頑張っているのは例年の通りですけど、いつもと違うのは、学生の心配は夏休みの過ごし方。
筆者の知り合いのペンシルベニア大学に行っているお嬢ちゃんは、ビジネス専攻なんですけど、ニューヨークにある誰でも知っているグローバル企業に決まっていた夏休み中のインターンがキャンセルになっちゃいました。涙!ペンシルベニア大学はアイビーリーグの1つですけど、ビジネススクールで有名です。トランプ大統領もここのビジネススクール出身。
大学生にとって、将来の就職に繋がるインターンでの仕事を手に入れるために、それはそれは熾烈な競争があります。成績も出さないといけないし、面接も3次、4次まであったりします。まあ、日本の就職活動そのものを考えて頂ければいいかもです。実際、インターンになれると、就職もほぼ保証されますからね。
そこまでして手に入れたインターンの仕事が軒並みキャンセルされているんだとか。オフィスワーカーたちは、自宅勤務ですから、インターンを受けいれることが出来ない。辛いですねえ。もっとも、会社によっては来年の社員確保のために、リモートでもインターンを雇うところもあります。とは言え、就職のチャンスが減ったのは確かだと思います。
将来がかかっている大学生にとって、活動に制約を受けている現状は辛いですけど、辛い目にあった大学もあります。
イリノイ州にあるマクマレー・カレッジはこの5月で174年も続いた歴史を閉じることになりました。南北戦争も、大恐慌も乗り切ったのにコロナウイルスには勝てなかった。ウッ。
残念ですけど、近頃はリベラルアーツカレッジは人気がありません。基礎学問をして、幅広い教養を身につけるよりは、すぐに使える知識、技術を身につけようと言う余裕のない社会になって来たのが大きい原因なようです。実際に名門リベラルアーツカレッジは、大学院のための予備校と言うイメージがあります。例えば、バイオをしっかり勉強して、メディカルスクールの行く。だけどそんな長い道のりを選ぶより、初めからビジネスを勉強しようだとか思っちゃうのは、分からないことではないですけど。
そんなこんなで、このマクマレー・カレッジを含め、私立のリベラルアーツカレッジは、入学者数の減少に伴い経済的に苦しい大学が多い。それで授業料を減免したり、奨学金を出したりで懸命に学生を集めてる。そんな状況にある大学に大打撃となったのがコロナ騒ぎ。大学は学期の途中で学生をキャンパスから追い出すことになったので、大学側は、もらっていた寮費も食費も返還する羽目になっちゃった。結構、これはキツかったんですね。
これが、マクマレー・カレッジに幕引きをさせた理由です。やるせないですねえ。
マクマレー・カレッジは、在校生が他の大学に編入出来るように、尽力しているそうです。近隣の同じようなカリキュラムを持つ大学に渡りをつけて、斡旋しているんだとか。ちゃんと、在学生が他の大学で、うまく卒業まで頑張って欲しいですね。
皆さまも逆境に負けず、お元気にお過ごし下さい。
知ってるとお得な『アメリカ大学進学情報』と『面白い生活』について、NY地区から発信しています! 是非、下のボタンをクリックして応援して下さいね!