一昨日、バイオリンとピアノのリサイタルを聴きに、ニューヨークのタイムズ・スクエアの近くのタウン・ホールに出かけました。これで当面、楽しい音楽鑑賞の時間は打ち止めにすることにしました。
でも、驚きました。
観光客が闊歩している。2階建ての観光バスなんかも人がいっぱい乗っている。コンサートホールも満席。コロナウイルスでニューヨークは一応、非常事態宣言が出てるんですけどねえ。世界中から人が集まるニューヨークなので、感染のリスクは高いはず(?)ですよね。
で、筆者は、半信半疑ながら、自主規制をすることにしました。4月末までに買ってあるコンサートチケット3枚を犠牲にすることに。と言うわけで、まず、来週月曜日の室内楽のコンサートから、行きません。うっ。。。
ハーバードの医学部で教授をしている知り合いから、イスラエルの学会に行かないことになった、と聞きました。ハーバードは学生、教授陣、スタッフの海外渡航を全面禁止にしたと。これが、一昨日。ところが、今日は、大学を閉鎖して学生を帰宅させる処置を取った、と言うニュースが入って来ました。ニューヨークにあるコロンビア大学も閉鎖になりました。
(3月10日付けビジネス・インサイダーの記事)
短時間に状況は目まぐるしく変わっています。
3月6日に、感染者が多いワシントン州のワシントン大学がアメリカ国内で最初に閉鎖を宣言したと思ったら、次から次です。
(3月6日付けのニューヨーク・タイムズから)
そんなこんなで、フレックスラーンングのチューターをしているブラウン大学の学生数人と昨日、テレカンファレンスをしました。現状把握のために。
学生A:『ブラウン大学は、学生が3人ほど、感染疑惑でテストされてるって聞きました。海外留学から戻って来た学生。でも、結果は出てないみたいです。』
筆者:『じゃあ、感染が分かったら、大学閉鎖されるってこと?』
学生A:『そうでしょうね。』
学生B:『キャンパスで100人以上の集まりは、禁止になりましたよ。』
学生A:『じゃあ、僕の入ってるオーケストラのコンサートはどうなるんだろう。団員だけで93人いるんだけど。』
学生B:『7枚だけチケットを売るんじゃないの。超レア、チケットだよね。』
学生C:『誰もホールに入れないで、コンサートする?』
学生A:『それじゃあ、いつものリハーサルと同じだよ。』
一同:『はははは』
筆者:『ライブストリームするんじゃないの。誰も入れないで』
学生C:『授業は多分、オンラインで行われることになるんだと思います。でも、僕のようにバイオ専攻だと実験とか出来ないんですよね。どうするんだろう。』
学生A:『私は、文系だし、オンラインでの授業は問題ないですね。試験だって、オンラインで提出になるだろうし、それなりに学生には有利かも。』
そんな会話を昨日したんですけど、今日、ブラウン大学のチューターのひとりから、アップデートをもらいました。ハーバードが閉鎖されたから、多分、ブラウンも近日中に閉鎖される方向のようだと。まあ、ブラウンのあるロードアイランド州はハーバードのあるマサチューセッツ州と違ってまだ非常事態宣言が出てないですけど、時間の問題なんでしょうね。たった車で40分ですし。
筆者の住むニュージャージーにあるアイビーリーグのプリンストン大学も州立大学のラトガースも既にオンライン授業になりました。東海岸ばかりじゃなくて、南部のハーバードと言われるライス大学も閉鎖。カリフォルニアはスタンフォード大学も閉鎖。
まあ、全米で大学は場所に関わらず、閉鎖されつつあります。現時点で25大学がオンラインに移行しました。
普通の大学はオンラインでどうにかなるんでしょうけど、音大とかどうするんでしょうね。個人レッスンはどうにかなるかもしれませんけど、チェンバーだとかオーケストラだとか、はたまたコーラスだとか、どうするんでしょうね。
と言うことで、フレックスラーニングもスタッフミーティングはリモートでやり始めました。一日、パジャマで過ごしてしまいそうで、怖いですけど。
今回は、全米が非常事態になりつつあるお話でした。皆様もあまり出歩かないように、用心してお過ごし下さい。
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