この月曜日、室内楽を聞きに出かけました。演目は全てフランスの作曲家。ラベルだの、フォーレだの、ドビッシーだの、サンサーンスだの。まあ、ビオラとハープとフルート、と言うちょっと変則的な三重奏なんかもあって、面白かったです。
コンサートは楽しいですけど、ニューヨークの地下鉄に乗るし、大勢の人がいるしで、殺菌ジェル持参。ニューヨークでコロナウイルス患者が出た話は聞いてないですけど、まあ人間も多いし、ちょっと気をつけた方がいいかな、と思って。
それから、去年は、大喜びで出かけたユース・アメリカ・グランプリ(有名な青少年のためのバレエのコンクール)のファイナルとガラ公演に行くのも諦めました。感染しやすい状況に自分から行くのはよそう、と言う至極真っ当な理由からです。ダンサーやサポーターは世界中から来るんだし、場所も人が多いリンカーン・センターのデイビッド・コック劇場だし。コロナウイルスのお陰で(?)節約が出来ました!
(これは去年のユース・アメリカ・グランプリのNYファイナルの会場)
最近、アメリカでもコロナウイルスは、重大問題になっています。
まず大学は、海外留学プログラムを凍結。すでに留学している学生には、国によっては、留学を切り上げて戻って来るように指示を出しています。音楽留学でウイーンだのドイツだのに行っている場合は、アメリカより安心かもしれませんけど。イタリアだったら、やっぱり心配かも。
アメリカ政府は、もしもの時のために自宅に2週間分の食料を備蓄しておくようにというお達しを出しました。カリフォルニアから来た筆者は、地震対策で、いつも家に置いていたような物を買っておくか、と思っています。でも、何で食料なんですかねえ。病人が増えると、スーパーも閉まっちゃう、ってことですか?アマゾンに注文して買うことは可能なのかしらん?とか考えたりするんですけど、よく分かりません。
(ペンタゴンのウェブサイトのホームページもコロナウイルス)
アメリカ政府が国民に言っていることを続けます。
海外旅行について。現在、アメリカ人が旅行しては行けない国が中国、イタリア、イラン、韓国の4カ国。香港は要注意先。日本は、香港よりもう一つレベルが高い厳重注意先。日本、頑張って下さいね。
(アメリカのCenters for Diseases Control and Preventionのウェブサイトから)
そう言えば、この月曜日から日本の小中高は、お休みになったようですけど、筆者の住むニュージャージー州の学校も、もしもの時の対策を練っている最中です。今日、一人患者が出たと発表がありました。ヒエー!
で、一番の論点は、
『どのようにホームスクーリングを行うか?』
散々、学校の宿題やら課題やらをオンラインで先生からもらっている中高生は、どうにかなるようですけど、問題は特に低学年の児童。コンピューターを持っていない可能性が多い。その子達にオンラインで勉強させるためには、親のサポートも凄く必要になる。それから、低所得者のいる地域の学校区は、かなり困っているようです。家にインターネットのアクセスがない。仮に、学校からタブレットを貸し出しても、インターネットがなければどうしようもない。
義務教育は、全ての子供達に平等に授けないといけない。じゃあ、どうやってオンラインで授業をすればいいのか?だから、『明日から、学校閉鎖』なんてことは出来ない。と言うわけで、それぞれの学校区は喧々諤々、準備に大わらわです。各州は、学校閉鎖も視野に入れて準備しろ、と各学校区に丸投げ。日本と違って、学校区で親の収入レベルはかなり違いますから、金太郎アメよろしく、同じやり方は出来ないのがアメリカです。
オンラインでの授業の他に問題となっているのが、低所得者層の子供達に無料で配布されている朝ごはんと昼ごはん。学校に来なくなったら、子供達は、ゴハンが食べられない。で、これを各家庭への配達も考えないといけない。
ねっ、考えることは山積みです。
今回は、ちょっと違うホームスクーリングのお話をしました。
皆さん、面倒がらないで、ちゃんと石鹸で手を洗いましょうね。20秒間。
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