ブラジルに住む叔母から、近況を知らせる手紙と一緒に写真が届きました。これが結構グッと来ちゃいました。
日系人のオバさん連中の盆踊りの会に入ったとかで、嬉々としてその写真を送って来ました。それがこれ。
(叔母の盆踊りの会)
ちょっといいでしょ。オバサンたちの髪飾り。まるで、幼稚園のお遊戯会のノリ。いいなあ。このあたり、やっぱりブラジル?筆者の叔母以外は、全員ブラジル生まれの2世、3世。それでも皆んな結構日本語が話せるらしい。この会のお楽しみは、会員で持ち寄った手近な食材を利用して作った『なんちゃって』日本食を皆んなで囲むことらしい。叔母さん、楽しそうで良かった。
この叔母の連れ合い(3年前に亡くなった叔父)こそ、筆者の母親の弟(4人兄弟の一番下)で、家族を借金地獄に落とした張本人です。このことに関しては、以前ブログに書きました。
そう、1ドル360円時代の1960年代に、マサチューセッツ工科大学(MIT)の大学院に私費留学したあの鬼畜な叔父です。叔父の学費と生活費を捻出すべく、未亡人だった祖母は頼母子講でお金を借りまくり、その借金返済の為に2人の姉(筆者の母と叔母)と1人の兄(もうひとりの叔父)の家族は苦労をしました。お金の為に捕鯨船に乗った叔父が、帰国の度に持って来るクジラ肉を、幼児だった筆者は毎日毎日食べさせられました。普通の人の人生100回分くらいは、食べた!トラウマになってます。。。
アメリカの大学の学費は高いです。日本がまだ貧しい時期にその高い学費を払わせた叔父も凄いし、それを支えた家族もちょっとどうかしているかも、です。家族に恩返しもせず、アメリカ留学後は、知り合いのコネでブラジルの製鉄所に行っちゃた。そういう意味では、大した叔父でした。
そう言えば、山崎豊子の『華麗なる一族』の主役、万俵鉄平もMITを出て、祖父の興した製鉄所に文字通り(?)命を捧げるという設定でした。経歴は似てますけど、こちらの方は、財閥の御曹司ですから、一家でクジラを食べ続けるなんてことは無かったと思うんですけど。ははは。
筆者にとっては、複雑な思いのあるMITですけど、世間的には、いや世界的に高い評価を受けています。理系の学生のドリームスクール。でも知ってました?ここは、人文学部もあるって。意外でしょ。
(MITの人文学部のウェブサイト)
以下がMITの学部一覧です。
建築とプラニング学部
ー 建築
ー メディアアーツ
ー 都市学と都市計画
工学部
ー 宇宙工学
ー 生物工学
ー 化学工学
ー 土木・環境工学
ー データ、システム、社会工学
ー 医療工学
ー 原子力工学
人文・芸術・社会科学学部
ー 人類学
ー メディア学・文筆
ー 経済
ー グローバル学・外国語
ー 歴史
ー 人文
ー 言語学
ー 文学
ー 音楽・舞台芸術
ー 哲学
ー 政治
ー 科学、テクノロジー、社会学
経営学部
ー マネージメント
科学部
ー 生物学
ー 脳・認知科学
ー 化学
ー 地学・宇宙学
ー 数学
ー 物理学
工科大学の割に、充実してます。
とは言いながら、MITに人文学部があるのは、学生に論理的な思考、コミュニケーション・スキル、創造力、文化・歴史観、言語能力、そして政治・経済知識を身につけさせ、イノベーションを通じて世界に貢献する人材に育てよう、ということのようです。それに、人文学部を自分の専攻にするというよりは、そのクラスを取ることで、STEM分野で将来成功する為に役に立つ創造力を養って貰うのが目的だとか。
なるほど。
そう言えば、ブラジルの叔父さんもピアノを弾くのが好きでした。製鉄所の研究所所長になっても、ピアノの先生に師事しちゃうくらい。これは、MIT仕込み?幸せな人生だったんでしょうねえ。まあ、いいですけど。
最後に全く関係ないお話を。
今更なんですけど、色々な人たちに言われて、フレックスラーニングの名前で日本語版のFacebookのページを作りました。これからはここで情報を発信して行くつもりなので、”Like" しちゃって下さいね。まだ、誰もしてくれていない残念なページです。よ・ろ・し・く。
それでは皆さま、
Happy Valentine’s Day!
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