気がついたら、ボジョレー・ヌーボーも売り出されちゃいましたし、サンクスギビングもすぐそこ。アメリカは本格的にホリデーシーズンに突入です。いやはや。
(これは去年買ったボジョレー・ヌーボー。今年はまだ手に入れてません。)
毎年同じことを言って恐縮ですけど、1年の過ぎるのは何と早いことか!つまり、高3の皆さんも、アメリカの大学の出願締め切りまで1ヶ月ちょっと。もう待ったなし、です。
と言うことで、今回は、ごく普通の家庭のアジア人の姉弟がアイビーリーグだとかの名門大学にどうやったら入れるのか、と言うお話です。
何回も話をしましたけど、アメリカの大学は、多様性を求めています。つまり、人種も偏らないようにしたい。だから、少数民族(いわゆるマイノリティー)には、下駄を履かせてくれます。例えば、合否ラインのちょっと下のレベルの中から、その対象者を引き上げて合格させる。
日本人を含めてアジア人は、アメリカ人口構成では、アメリカインディアンの次に少ないんですけど、マイノリティー扱いをしてもらえません。人口比率がもの凄い勢いで増大中のヒスパニック(中南米出身者)だとか、アメリカインディアンだとか黒人だとかは、下駄を履かせてもらえます。ところが、アジア人は、どの人種よりも成績がいいのは確か(?)で、黙っていても難関校に集まって来るので、大学は、結構、ぞんざいにアジア人を扱う、と定評があります。残念。
で、そんな典型的なアジア人の学生がどうすればアイビーリーグに入れるか、という例を話したいと思います。
で、まずは、条件設定から。
*アジア人:人種による下駄は履けない。
*中流家庭:収入による援助が出ないけれど、自力で払うのは厳しくて、借金をしないといけない。
*親が大学出:家族の中で初めて大学に行く場合にもらえる下駄が履けない。
*お金のない公立高校出身:州からあまり予算の配分がない公立高校の出身で、進路指導の先生も手をかけてくれるような環境にいない。
*全米のランキングに入るようなアスリートじゃない:スポーツ枠で入れない。
*高校の首席ではない:成績は優秀だけれど、1番と言うわけではない。
『あっ、これは自分だ!』
と思った人、結構いるんじゃないですかねえ。こう言うカテゴリーの学生は、下駄が履けない訳ですから、別の手段で大学にアピールするしかないことになります。ツライですねえ。
じゃあ、こんな逆境(?)をどうやってはねつけて、勝利を手に入れられるか。まず、こんなことを押さえたいですね。
*あっと驚くような推薦状を書いてもらう:高校の教科担当教師2人と進路指導教師に推薦状を書いてもらわないといけませんけど、慎重に先生を選ぶことが肝心。授業とテストを通してだけじゃなくて、人間レベルで良く分かってくれている先生に、人とは違う推薦状を書いてもらえれば、他の学生と差別化出来る。
*頼りになる人を味方につける:大学進学に必要なことやプロセスの知識があって、どの時期に何をすればいいかアドバイスしてくれる人を見つけること。とにかく、情報と管理は膨大で、何もかも自分でやるのは、時間的にも無理。一番簡単なのは、お金でカウンセラーを雇うことですけど(フレックスラーニングを雇ってくれたら、ちょっと嬉しいかも)、友達でも、家族でも、その役割をしてくれる人を身近に持つことは、最大の武器になります。
*勉強に対しての情熱を見せる:学校の授業以外にもコミュニティカレッジだとかで授業を取ったり、自分で勉強してAPテストを受けてみるのもプラス。SAT教科テストも、もちろん受験する。これで、勉学への意欲をアピール。
*対外的に認められやすいことをする:ボーイスカウトの最高ランクのイーグルスカウトになる。生徒会の役員になる。大企業の提供するコンテストで賞を取る、なんて言うのもいい。
*高成績:言うまでもなく、高校で高成績を取ること。これが低ければ、問題外。アジア人はこれが出来て当たり前と思われている!
*共通テストの高得点:これも言わずもがな。
*面接で自分を見せる:ここで、人となりをアピールすることは大切。
*唸らせる大学エッセイを書くこと:とにかく、自分がどんな人間なのかを分かってもらえるようなエッセイを書くこと。これは、凄く、大きいです。
1年はあっと言う間にですからね。高校生活、是非、気を引き締めて頑張って下さい。
筆者は、解禁日の今日に買いそびれたボジョレー・ヌーボーを明日、ワインショップに買いに行きます。アメリカでは、まず、売り切れてるってことはないですからね。
それでは、ごきげんよう。
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