このところ雨ばかりです。大雨だったり、小雨だったり。雨、雨、雨。
そんな雨模様の中、今日もいそいそ出かけようとしています。ニューヨーク交響楽団のコンサート。今日の演目は、これでもか、というくらいクラッシックの本道とも言えるベートーベンの7番とメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲。これは、何回聴いても嬉しいかも。
ベートーベンの7番は、ブログでお馴染みの音大くずれの筆者の娘のお気に入り。小娘は、特に地味だけれど、メロディーの美しい第2楽章が大好物。悪くないです。メンデルスゾーンは、その娘が高1の時にコンクールで弾いた曲で、その練習に付き合った筆者にとっては、音符が眼に浮かぶくらい知り尽くした曲です。あまり知らない曲を聴くのも面白いですけど、知り尽くした曲を聴くのも、余裕を持って演奏者のテクニックだの解釈だのが楽しめます。ううーっ。た・の・し・み!
(筆者の娘のメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲の楽譜。書き込みが多いしボロボロ)
この前の日曜日は大雨だったんですけど、この日も出かけました。こっちは新進のフランス人チェリストのリサイタル。カミール・トマのリサイタル。
『大雨の中、出かけてよかったーー!』
っていうくらい良かった。前のブログで、チェロが好きなことを再確認しちゃったって書きましたけど、このリサイタルでもまた、確認しちゃいました。アンコール2曲めはなんとサン=サーンスの白鳥。筆者が3歳の時にハマった最初のクラッシック音楽。泣きそうになっちゃいました。
この日は、毎日何時間も睡眠を貪り、その他の時間はビデオゲームに勤しむか、コンピュターで映画を見るかしかしていなかったしょーもない息子が夕方大学に戻る日だったんですけど、出かけちゃいました。母親として、空港までお見送りをすべきか悩んだ末、マチネに出かけました。自分のお楽しみを優先しました。はははは。
1週間オサンドンをしたんですから、まあ、いいだろうと。でも、大雨だったんですよね。出かけるのは、面倒だなあ、って思うくらい。でも、『出かけてよかったー!』です。
このチェリスト、若いし、美人だし、すでにヨーロッパでは有名みたいですけど、これから人気が出るんだろうなあ、って感じ満載でした。伴奏者もイケメン。こんなことで喜ぶのは不謹慎ですけど、結構これ大事。ピアニストのユージャ・ワングだって、いつもフルハウスですからね。あの悩殺的なミニドレスで、あのテクニックですから、アメリカでは大人気。
(10月27日のNYタウンホールでのリサイタル)
そう言えば、5、6年前にユージャ・ワングがロサンジェルス・フィルと演奏した時のLAタイムズの講評が話題になりました。『R指定』のコンサートにすべきじゃないかって。布でカバーしている部分が少な過ぎるんじゃないかって。クラッシックのコンサートで、18歳未満お断りなんて、ちょっといいでしょ。
ついでに言うと、彼女は、カーチス音大出身です。世界中から才能のある学生ばかり集めた授業料無料の音大。ラング・ラングも同じ音大で彼女と同級生だったらしいですね。大学時代に凄いライバルが近くにいると言うのも、本人たちは辛いでしょうけど、実力は上がるでしょうねえ。
チェリストのお話に戻ります。
彼女は、コンサバなエメラルド色のロングドレス。まあ、チェロは股にを挟まないといけないから、ミニドレスという選択はまずないでしょうけど。ムフフフ。
ユージャ・ワングも、ラング・ラングもカミール・トマも、若い演奏家たちをステージに見ると、途中での誘惑に惑わされず、良くここまで辿り着いてくれたことを有り難く思っちゃうのは、筆者だけですかねえ。モーツアルトの頃と違って、現代の子供には色々なお楽しみがあるし、本当に小さい頃から何年もの間、長時間の練習を重ねる必要のあるクラッシックの演奏家たちがステージの上に立っているのは奇跡に等しいですもんね。ロックとかポップとかみたいに、ティーンエイジャーになって始めることは出来ないですし。ありがたや、ありがたや。
そんなバカなことを考えていたら、おバカな息子からテキストメッセージが届きました。ビーツのチャージャー忘れたって。一人でまともに荷造りをして空港に行けないんでしょうかねえ。
急に、現実に引き戻されました。
スーパースターにならなくていいけど、ちゃんと単位を取って卒業してね。
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