長い夏休みが終わって、子供達も親もネジを巻き直して頑張ろう、と思っている事かと思います。
で、筆者も新学期に今度こそ心を入れ替えて頑張る、と毎年決まってのお題目を唱える息子のために、夏学期に講義を取っていた地元の州立大学ラトガース(ここは、公立アイビーリーグと言われる名門。その昔、アイビーリーグに入るように誘われたが、一般人に広く門戸を開くため、州立大学として残った過去を持つ。)に成績表をもらいに行きました。自分の大学で取得単位として数えてもらうために、成績表が必要なので。
大学から直接郵送してもらう事も出来るんですけど、まあ、ちゃんと息子の大学事務局に辿り着くか不明なので(去年は、辿りつかなかった。全く何をしているんだか。。。)自分でもらって、送付しようと思った次第です。
(ニュージャージー州立大学ラトガース大学)
『お題目だけじゃなくて、ホント、ちゃんとやってよね!』です。
新学期になって、お騒がせをしているのが、テネシー州ナッシュビルにあるセント・エドワーズと言うカソリックスクール。
夏休み中に、図書室からハリーポッター7冊を追い出しちゃった。何で今頃、って気もするんですけど、学校の説明によると、夏休み中に学校図書室を移動させたので、それを機に貸し出しのあまりない本だとか、幼稚園から中学2年生までの生徒の図書としてふさわしくないものを処分しちゃったんだそうで、ハリーポッターはこの中に入っちゃった。ふーーん。
で、SNSでこの学校、メチャクチャ揶揄されてます。例えば、
『アメリカはどんどんバカになって行くなあ、と思っていたけど、ホント、裏切らないよねえ。』
とか、
『本気でハリーポッターの使う呪文が有効だと思っている学校で、一体どんな勉強を教えてもらえるの?』
とか、
『ハリーポッターだとか、ホグワーツだとか、ヴォルデモートだとか、魔法だとか本当に存在するなら、ナッシュビルの論点に大賛成。だけど、ちょっとねえ。』
ハリーポッターのファンがあっちこっちでバカにしてます。
学校からハリーポッターシリーズを追放すると言うのは、アメリカではちっとも新しい話じゃなくて、1冊目から7冊目の本が出版された1997年から2007年の間に散々話題になりました。だから今更何ですよね。
カソリック教会の見解は、『親が決めればいいじゃん』です。意外ですか?もっとも、全世界で支持されているこのシリーズを敵に回すのはマズイと思ったのかもしれませんけど。今回アメリカ中の嘲笑の的になっている学校の言い分は、カソリック教会が勝手にしろ、と言っているから自分の学校の神父が自由に決めることが出来るとしちゃった。
で、この神父、悪魔だとか黒魔術だとかに入れ込んでいて(反対の意味で、入れ込んでいると言う意味ですけどね)ハリーポッターの中の魔法が気になって仕方がなかった。それで何と、彼はエクソシスト(悪魔払いの専門家)に相談をした。エクソシストですよ、エクソシスト!(そう言えば、昔そんな映画がありましたねえ。)もらった回答が、あの呪文は本物だ!実際に使うとアブナイ!って言うことだったんですよね。凄いなあ!こんな人に学校で勉強を習う方がアブナイような気がするんですけど。
夏休み明けに、ある父兄が学校からハリーポッターの本がなくなっていることに気がついて先生に質問したのが、この炎上事件の発端です。それで、この神父が学校の先生たちに回答したメールが世の中に出ちゃった。
(これが、神父が学校の先生たちにあてた問題のメール)
アメリカは、ロケットを飛ばしたりしているくせに、科学を信じない人たちも混在している変な国です。まあ、色んな人がいて飽きないと言えるのかもしれませんけど。
筆者はハリーポッターは1冊目が出た時からのファンです。読み始めたキッカケは、出版された年に出張で行ったシアトルの空港でアラスカから来るはずの飛行機が吹雪で飛ばなくて、一晩を空港で明かす羽目になった時に、空港の本屋に山積みされていたのを何となく手に取ったことです。空港で、一気に読んじゃいました。(飛行機は、結局5時間遅れで、早朝に飛びました。)
まあ、これを機会にまだお読みでない方は、読まれてもいいかもしれませんね。ただし、悪魔払いされないように気をつけて下さいね。
ハリーポッターの本を処分した学校のことを伝えるワシントンポストの記事
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