いやあ、家の中でバイオリンの音がするのは、嬉しいです!
娘が練習しているのは、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲。まあ、『一体、何年越しで取り組んでいるんだ!』って気もするんですけど。
(高校時代の筆者の娘。旅行中も毎日どこかで練習をした。これは、メリーランド州の公園)
夏休みにボストンでインターンをしていた娘が帰って来て、我が家に音楽が戻りました。いつまで居るのかは知りませんけど。早速、今週末は、NYにいる友達が集まるらしいですし。また、賄いオバさん!?
音大受験用に高級車が買えちゃう金額でバイオリンを買ったのに、結局音大には行かず、アイビーリーグに進学しちゃった小娘ですけど、長年弾いて来たバイオリンをやめるとお金と時間をつぎ込んだ母親に悪いと思っているのか、大学でも個人レッスンを受けていますし、オーケストラでも、チェンバーグループでも弾いてます。それから大学であるオペラだの、ミュージカルだののピットオーケストラに駆り出されてる。まあ、そのお陰で、小娘の出るコンサートやショーが結構あって、その度に出かけるので、しょっちゅう、会ってます。『大学に行った子供にこんなに会うものかしら?』と思うくらい会ってます。
で、今回は、真剣に音楽をする人たちのお話を。
小娘が通っていた芸術高校のプロム(卒業のダンスパーティー)に一緒に行ったC君は、この秋からドイツへの留学が決まりました。もちろん、音楽で。ねっ、カッコいいでしょ。見かけもメチャクチャ良かったですけど。スコットランド系アメリカ人で、身長は185cmくらいあったし、イケメンだし。筆者はメンクイです。(誰も知りたくもないでしょうけど、一応。)
(小娘とC君がいた芸術高校のオーケストラ)
C君の両親は音楽家です。お父さんは、トランペット、お母さんはクラリネット。ロサンジェルスの色々なイベントで演奏してます。C君も子供の時から、ご両親に引っ張られて色々なイベントに参加してました。
高3の時、我が家に遊びに来たC君を見てガッカリしたことがあります。
麗しい顔を隠すようにヒゲを生やしていたんですから。(これは犯罪!)何でも、ルネッサンスフェアに両親と出るので、その時代に合わせてミュージシャンもシェークスピア時代の格好を強いられると言うことでした。勿体無い!
因みに、C君は金管楽器は何でも出来ます。専門はベース・トロンボーンと言う渋い楽器ですけど、トランペットも、チューバもサックスも何でもござれです。まあ、野球で言うユーティリティ・プレーヤー。ここもちょっと、カッコいい。オーケストラは、曲目によって編成が変わりますけど、特に金管は古い曲になるとあまり使われない。何人も金管プレーヤーを雇うより、C君なら、一人で色んな楽器に対応出来て、お得感がある。(そんなことでオーケストラがミュージシャンを雇うかは知りませんけど。)いずれにせよ、彼は、音楽で将来食べて行ける数少ない人のひとりであろうかと、思います。
日本人ならアメリカの音大と言うと、ジュリアードってすぐ思いますけど、もっと入学が難しいと考えられているのが、ペンシルベニア州にあるカーティス音大、そしてロサンジェルスにあるコルバーン音大。この2つは、授業料がタダ。世界中からの才能を集めています。コルバーンには、付属のアカデミーがあって、大学進学前の子供たちを集めてますけど、こちらは、授業料が高い。(ジュリアードも同じくアカデミーがあります。)このC君は、コルバーンで重宝がられてました。バイオリンだとかは、捨てるほど居るけれど、高校生で金管が彼のレベルで出来る子はあまりいないから、頼まれて(つまり授業料なしで)アカデミーのオーケストラに入っていた!
C君は、不思議なことにカリフォルニアから出たことがなくて、大学も州外はオーバーリン音大1つしか受験しませんでした。(筆者の娘と一緒に受けた!)で、せっかく受かったのに、行かず、カリフォルニア州立大学の音大に進学。(小娘が行かなかったから?)まあ、そんな所で燻っているはずもなく、やはりドイツ行き。
『のだめカンタービレ』の千秋様のように、飛行機に乗れないんじゃないだろうか、と思ってたんですけどね。カリフォルニア州からいきなりドイツ留学となりました。良かった、良かった!
と言うわけで、先が楽しみな音楽青年のお話でした。ドイツで頑張って!
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