このところ、毎日暑いんですけど、決まって雷雨が日中にあります。しかも高速を運転している時に。何だかなあ。日本でもそう言えば、夕立ってありましたよね。最近は随分気候も変わっているみたいで、あるんですか?
カリフォルニアでは、夏に雨が降るなんて100%ありませんでしたから、東海岸の天気に翻弄される毎日です。ボストンでインターンをしている筆者の娘も、『雷だ!』『雨だ!』と今も興奮してスナップチャットに載せています。根っからのカリフォルニアっ子です。
そんなことを考えながら漫然と日々を過ごしていたんですよね。色々なスケジュールを毎日チェックしているくせに、どれだけぼうっとしているんだ、ってことですよね。情けない。
今日は、8月9日。長崎に原爆が落ちた日です。知らないうちに広島は、過ぎちゃいました。
カリフォルニアの州知事を2回もしたジェリーー・ブラウンがSNSで原爆がどんなに人類史上の大罪であったか、載せているのを読んで、気がつきました。日本人として恥ずかしい限りです。
(カリフォルニア州知事ジェリー・ブラウンの投稿)
去年の夏は、息子と広島の原爆ドームだの資料館だのに行ってそれなりに考えることはあったんですけど、今年は、日にちは分かっていたのに、全然クリックしてませんでした。人間、日常に流されて過ごして行って、歴史的事件は風化しちゃうんですかねえ。せめて1年に1回くらいは、こう言うことを考えて過ごしたいもんですけど。
(息子と行った広島原爆資料館)
ジェリー・ブラウンと言うのは、その昔大統領戦にも出た有名な政治家です。少なくともカリフォルニアでは有名。1回目に知事をした時は、ヒッピー知事として認知されていて。政治家としては珍しく独身だったんですよね。2回めは、あのアーノルド・シュワッネガーが知事になってカリフォルニアの財政が散々になった後始末で、仕方ないなあ、と言うことで再登場した知事です。もちろん、民主党。ヒッピーで共和党と言うことはないですしね。
で、このSNSに寄せたアメリカ国民のコメントを見ると、アメリカ人の原爆に対する意識が分かる気がしました。日本人としては、『ちょっとなあ』と言うか、『残念』と言うか、腹立たしいコメントが多い。
一番多いのが、これ。『アメリカ人の生命を救うためには、この原爆を落とすことは必要だった』何だかなあ、です。2回も必要?
9/11のテロが起きるまで、アメリカ本土は一度も他国から攻撃されたことはないですし、一般国民は空襲なんて知りません。日本なんて、原爆どころか空襲なんて戦時中は日常茶飯事で、国民も直接死と向かいあって生きて来た。(まあ、筆者が経験したわけじゃないですけど。。。)
アメリカの児童文学賞を取った作品にキンバリー・ブルベイカー・ブラッドリーの『The War That Saved My Life"』(私の命を救った戦争とでも 訳せばいいですかね)と言うのがあるんですけど、これは、ドイツの空爆を避けてロンドンから子供達が集団疎開するお話です。ヨーロッパも日本と一緒。戦争は、一般人の住む所で、非情に展開していた。
最近の戦争は、ピンポイントで軍隊の基地だのに爆弾を落として、一般市民のいる場所を避けるようですけど、それでも被害は出てます。でも、ジェリー・ブラウンのSNS投稿にコメントを載せている多くの人たちは、全くそんなことは考慮してない。原爆が必要だった!?ちょっとねえ。被害にあったのは、一般人ですよ、一般人。実際に戦争を肌で経験していないアメリカ人ですからね、頭の中でしか物が言えない。
トランプは共和党で、核爆弾使用の是非で論議を沸騰させているお騒がせ大統領ですけど、SNSコメントの中に、『広島・長崎に原爆を落とした時の大統領は、民主党じゃないか。(ジェリー・ブラウンに対して)大きいことを言うな、同じ民主党のくせに』なんて言うのもありました。政治の議論は、いつもポイントがずれて行きます。
まあ、どんなコメントにせよ、8月6日と8月9日のことを考えたってことですかね。忘れていた筆者は、一番情けない、ってことで。反省してます。
もうすぐ終戦記念日。しばらくヘビーな日が続きますけど、皆さん、暑さにめげず、嫌なコメントにめげず元気でお暮らし下さい。
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