ホーム・スクールって?(その4) | 双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

双子の子供を2人ともアイビーリーグに入学させた母親であるフレックスラーニングのシニアカウンセラーがニューヨーク近郊から発信しています。フレックスラーニングはアメリカ大学進学相談、オンライン家庭教師のプロです。

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暑中お見舞い申し上げます。

 

嘘や現実逃避をしても暑い。そんなおバカなことを考えながら、毎日をやり過ごしてます。

 

で、ホーム・スクーリングのお話の続きです。家庭の教育方針、それから住んでいる場所の不都合のために学校に行かず、家で勉強するケースのお話をしました。最後に、学校に適応出来ない子供達が利用するケースのお話。

 

筆者の娘と同じガールスカウトの団にいたお嬢ちゃんのお話です。

 

(娘のいたガールスカウト団のキャンプ風景)

 

このお嬢ちゃん、頭のいい子でしたけど、学校生活がどうしても出来なかった。かなり重症のADHDだったんですけど、キンダーガーテンに入った時から、とにかく教室で座ってられない。それとどうしても自分をコントロール出来なくて、いつもなんだかんだと喋って授業を邪魔する。人と合わせることが出来なくて、友達も出来ない。早いうちから薬を服用していたみたいですけど、あまり効果がなくて、ご両親は随分苦労なさってました。

 

で、どうにか小学校は卒業しましたけど、結局中学には行かせず、ホームスクーリング。幸か不幸か、お父さんが家で仕事をしてましたから、子供を日中家に置いておくことが出来る。ここのご両親は、3人の子供をホームスクーリングしていた筆者の友人と同じくカリフォルニア大学バークレー校出身。まあ、賢い一家です。

 

このお嬢ちゃんはじっと座って勉強なんて出来ないので、オンラインのプログラムを必要最低限こなすのが精一杯だったみたいですけどね。反面、絵を描くのが好きで、何時間でも凝りに凝った作品を作っていたようです。ADHDにはよくありがちな、逆に一度思いつくととことんやらなければならない脅迫神経症でもあった。まあ、芸術家にはありがちなのかもしれませんけど。

 

このご両親、高校進学に当たって考えたのが二つの選択。

 

一つは、カリフォルニア州立大学に高校を飛ばして進学させる。もう一つは、芸術高校に行かせて絵を描かせる。中々の選択です。普通高校に行っても、このお嬢ちゃんが上手くやって行けるとは思わなかったところがエライ!

 

カリフォルニア州立大学はSATで高得点を取ったら、高校を飛ばして入学を許可しています。もちろん、自宅通学が出来る子だけですけど。

 

カリフォルニア州立大学と言うのは、あの有名なUCLAとかのカリフォルニア大学とは違うグループに属してます。どっちも州立なんですけど。カリフォルニア大学(英語で言うとUniversity of California。略してUC) は、有名私立に対抗出来るレベルで、優秀な学生を集めています。その中で群を抜いているのがUCLAとUCバークレー。アメリカでは州立大学よりもアイビーリーグを初めとする名門私立を評価していて、実際、優秀な学生はこちらを目指すとことが多いですけど、このカリフォルニア大学は、そんな名門私立大学と引けを取らない名門として定評があります。

 

(UCLAの彫刻の庭にて)(UCLAの彫刻の庭でポーズを取る筆者の息子)

 

カリフォルニア州立大学(California State University。略してCALステート) は、普通レベルの州内の学生を教育する機関です。こっちが本来の州立大学のイメージに合致している。で、こんな普通の大学ですけど、神童を集めるコースがあります。ここに在学している高校出の学生よりも高いSATの点数取得した中学生(日本風に言うと中2の子供)に入学を許可して、勉強してもらう。大学側も神童を入れることで、レベルアップを計れるし、その上この神童たちはほぼ100%大学院に進学しますから、その時点で、この大学からこんな名門有名大学院に進学します!って言う宣伝にもなる。

 

実際、このコースで大学を高校卒業の年齢で卒業して、今カーネギーメロンでエンジニアリングの大学院に行っている坊ちゃんを知っています。この坊ちゃん、面白いのは、ブラウン大学に進学したお兄ちゃんがまだ大学生。学年を追い越しちゃった。はははは。

 

このお嬢ちゃん、集中力がないだけで地頭はいいですから、SATの点数は無事クリアして、入学を許された。

 

もう一つは、芸術高校で絵を描いて、芸大への進学を目指す。この高校は、絵の実技試験があるんですけど、こちらもこのお嬢ちゃん受かりました。

 

で、どうしたか。

 

絵が好きだからということで、芸術高校を選びました。

 

この選択が正しかったかどうかは、微妙です。芸術高校と言えども、高校の授業があるし課題もある。お嬢ちゃんにはこれが出来ない。もともと学校生活が難しかったんですからね。補習、補習でお情けで卒業しましたけど、大学進学の準備が出来なかった。成績も低空飛行でしたしね。カリフォルニア州立大学に進学していたら、卒業出来たかは、疑問ですけど、一応大学に進学した、と履歴書に書けた。

 

で、現在、浪人中です。大学に行かなくても、芸術の道を極めることも出来るのかもしれないですから、頑張ってもらいたいもんです。

 

本当の天才・秀才のための究極のホームスクーリングもあります。

 

スタンフォード大学が提供しているオンライン高校です。ここは、とにかく優秀な高校生を世界中から集めてます。残念ながら、日本からはほとんどいないみたいですけど。もちろん、高校の勉強もさせるんですけど、どんどん先に進ませて、スタンフォード大学の授業も取らせてしまう。夏休みは、必ず全員スタンフォード大学で授業を受けることが義務付けられてます。

 

で、卒業生はどこに行くか。

 

もちろんスタンフォード、そしてアイビーリーグです。アメリカのプレップスクールとしてもベスト5にランク付けされてます。とにかく、ピカピカのホームスクーリングです。

 

まあ、ホームスクーリングと言うのも色々な形があって、色んな子どもに適用出来ると言うお話でした。

 

フレックスラーニングのウェブサイト
 

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