ホームスクーリングって?(その3) | 双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

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8月1日、毎年恒例のグレートフル・デッドのライブ映画に行って来ました。

 

(これが映画の前売り券)

 

グレートフル・デッドと言うのは、あまり日本ではお馴染みじゃないのかもしれませんけど、アメリカ史上一番ライブコンサートで観客を集めたサイケデリック・バンドです。まあ、リーダーがドラッグのリハビリ中に死んじゃったので、現在グループとしての活動はさほどしてないんですけど、今も根強いファンがいて、今だにライブCDだの凄い数で売り出されて儲けているバンドです。大した商魂です。ははは。

 

クラッシックばかり聞いて来た筆者ですけど、何だかんだと言いながら付き合いで見に行っていたら、20年前にリーダーのジェリー・ガルシアが死ぬまでに100回以上、彼らのコンサートに行っちゃってました。ははは。

 

カリフォルニアのバンドですから、行きやすかった、と言う理由もありますけど、ちょっとなあ、苦笑してます。これで、ファンじゃないと言うのは説得力がないですけど、別段ファンじゃないです。少なくとも、熱狂的なファンでは決してない。

 

このバンド、オリジナルのウッドストックにだって出たくらいですから、まあ、メンバーはかなりの年です。既に60−70代。じゃあ、ファンもそれなりの年だろうと思うのは、大変な誤りで、20代の若者も結構映画に来てました。律儀にそんな若い子達は、映画館の通路や前の方に集まって、ちゃんと踊ってました。ちょっと、感動しましたね。

 

それにしても、昔行っていたコンサートよりも音が大きくて(と思う)、2日たった今日も耳鳴りがします。まずいなあ。年ですかねえ。ロックコンサートには、もう行けない。。。

 

(ニューヨークの映画館の上映していた劇場の入り口)

 

このバンドのファン達は、タイダイ染めのシャツを来ているヒッピーと言うイメージですけど、前回お話したホームスクーリングの末バークリー音大に進学したピンク頭のお嬢ちゃんなんて、60年代に生まれていたら、きっとこのバンドのファンになったのじゃないですかね。

 

前置きが長くなりました。

 

ホームスクーリングのお話を続けます。

 

ピンク頭の箱入りお嬢ちゃんの場合は、親の教育方針でホームスクーリングでした。筆者の友人にも自分の子供3人にホームスクーリングをしていた人がいます。彼女の場合は、学校が遠い、と言うのが1番の理由。

 

ロサンジェルスから車で北東に3時間ばかり行った何もない山奥にその友達は住んでいました。最寄りの学校まで片道50キロくらいある、なーんにもない所。彼女とは、ロサンジェルスのダウンタウンで一緒に働いた仲なんですけど、結婚退職しました。アメリカでは珍しい結婚退職!なんせ、相手が農業指導者。世界中から技術を学びに来るオーガニックの実験農場を運営している人と結婚しちゃった。まあ、これじゃあ、仕事が続けられないですよね。

 

筆者も子供たちを連れて何度か遊びに行きましたけど、感動するくらい何もない。まず、騒音が全く聞こえない。見渡す限り牧場と農場が続くだけで、人の気配が全くない。つまり隣近所もない。街中でしか生活したことがない筆者は、この家に行くとちょっと違和感を感じました。音が何も聞こえない、と言う世界はホントびっくりしますって。生活音がない世界。

 

こんな所に住んでいると心が洗われる、と言うことも出来ますけど、友人の子供たちは隔絶された世界で仙人のように育つのは、大丈夫なのだろうかと他人事ながら心配したもんです。そんなのは、余計なお世話だったんですけどね。

 

実際、驚くほど、賢い子供たちでしたねえ。

 

カリフォルニア大学バークレー校で英語学を専攻した友人が、本気で子供たちに毎日教えてましたから。ホント、賢かった。とにかく年相応の学年のレベルじゃなかったです。3学年くらいは平気で先に進んでました。子供達が興味を持てば、とにかく先のことまで勉強させてました。その上、家にテレビもなかったですからね。とにかく、本が娯楽。図画工作も毎日してました。もちろん、農場の手伝いも。世界中から来た住み込みの農業研究生からもいい刺激を受けてるみたいでしたし。『純粋培養』の英才教育。

 

母親が手塩にかけて育てているから、みんな性格もいい。競争もないし、やりたいことが伸び伸び出来る。学校だったら、集団で教育するので、勉強面ではどうしても無駄が出ます。この子達は、出来ない子の学習ペースに合わせる必要もないし、どんどん効率的に進める。ホームスクーリングをして上手くいっている典型だったように思います。もちろん、親自身が賢くて、先生役が出来ると言うのが大きかったと思いますけど。

 

で、この子達、どうなったか。

 

お父さんの実験農場の場所がハワイに移って、中学から学校に通うことになりました。初めは、戸惑ったみたいですけど、のんびりしたハワイの学校にうまく溶け込めたようです。勉強に関しては、全く心配はなかったので、とにかく同世代の子供たちと付きあうことにフォーカスして。

 

一番上の子が今、お母さんと同じ大学で勉強してます。下の二人はまだ高校生です。友達からはハワイに越してから、クリスマスカードをもらうだけで実際に会っていません。ですけど、この子供達は、自己形成がきっちり出来ていますから、どこに居てもブレないで将来を切り開くんだろうなあ、と思っています。

 

今回は、学校が遠い場合にホームスクーリングをして成功した例でした。

 

このお話まだ続きます。お付き合いくださいね。

 

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