ここのところ、おさんどんばかりに明け暮れて、ブログを書かずに、時間がワープしてしまいました。なんせ、息子の大学のルームメイトが1週間、転がり込んでましたから。やれやれ。
週末、息子とその居候とビーチに出かけたんですけど、行ったのはなんとニューヨーク市内。ニューヨークはいくつかのボロ、つまり区に分かれてますが、その中で一番地味なのがスタットン・アイランド。一番派手なマンハッタンとは対極。ここは、地下鉄もないし、中心のマンハッタンに出かけるのもバスかフェリーのみ。でもビーチがある。それも、メチャ地味なのが。全然、混んでない。
(出かけたのがこのブルックリンとスタットンアイランドを結ぶベラゾノ橋が見えるビーチ)
で、なんでここに行ったかと言うと、まず、家から40分程度で行ける。ビーチ使用料を取られない。駐車場もタダ。まあ、ケチのなせる技(?)ははは。馬のように食べる大学生男子を二人も飼っていると、ケチにもなります。
それにしてもビーチ料、納得出来ない!
ビーチで有名なカリフォルニアでは、プライベートビーチも許されてないし、料金を取るなんて『言語道断』って感じです。映画スターだとかが住んでいるマリブだって、家の目の前のビーチに一般人が居ても文句は言えません。目の前のビーチのアクセスに出来ないようにしたお金持ちがいましたけど、市民から訴えられて敗訴。ビーチは個人資産ではなくて、公共のものと言う観念があります。だから、カリフォルニアでお金が取れるとしたら、駐車場代くらいですかね。
(無料のベニスビーチ)
ニュージャージーには有名なジャージー海岸があるんですけど、いかんせん高い!砂浜に座るだけで、一人15ドルだとか取られる。駐車場代もかかる。ぼったくりです。調べて見ると、東海岸では、このビーチ料、普通みたいですねえ。カリフォルニア人としては、許せない!
筆者の知り合いに、ベニスビーチに住んで居た人がいます。
ベニスビーチと言うのは、日本人なら誰でも知っているサンタモニカのお隣。ちなみにロサンジェルス市内にあります。100年以上前に、イタリアのベニスが大好きだったディベロッパーがロマンティックなベニスを再現したいと思って作ったビーチリゾートです。だから、運河が縦横に作られていて、家の前にボートを繋いだり出来るちょっと、カッコいい所です。今もみんなの憧れ(?)の場所。流石にゴンドラに乗っている人は見かけませんけどね。
(ベニスビーチの運河)
このベニスビーチに住んでいた知り合いですけど、家の目の前はビーチ。誰もが羨む一等地。でも、この家族、苦渋の決断で、家を売ってビーチから1キロ奥まったサンタモニカ市内に引っ越しました。いい値段で売れたみたいですけどね。
なんでこんな事になったかと言うと、一人娘の安全のため。
このお嬢ちゃんのご家族とは、筆者の娘が9歳から入っていたユースオーケストラを通じて知り合いました。娘と同じくバイオリンプレーヤーで、ちなみに現在、バークリー音大に在籍中です。
ベニスビーチは、昔からヒッピーの溜まり場で有名で、結構ワイルドな場所です。このお宅の前で、ドラッグをしている連中がたむろしていたりして、女の子だし、家の前で遊ばせるのもちょっとなあ、と思った挙句、多感な中学生になる前に引っ越しちゃいました。ビーチと家との境は、低いフェンスがあるだけで、勝手に知らないお兄ちゃんとかが、敷地内に入って来ちゃう。そんなこんなで、よく分からないお兄ちゃんたちにお嬢ちゃんが感化される前に、逃げ出しちゃった。まあ、親の気持ち分からなくもないですけど。
こんなビーチフロントの家なんて2度と住めないだろうなあ、と随分悩んでましたねえ。このお嬢ちゃんのお母さんは、会うと、半年くらいこの話ばかりしてましたから。よく知っている地元から離れたくない、でも、娘の安全には変えられない、と言うことでビーチから1キロ離れた住宅地で手を打ちました。
ご推察通り、このお嬢ちゃん、かなりの箱入りです。
どのくらいこのお嬢ちゃんが箱入りかと言うと、たちの悪い男の子と付き合わせたくないと言う理由で親が学校に行かせなかったくらいの箱入り。まあ、ベニスの学校区は、成績の方もそんなに褒められたもんじゃないですけどね。
アメリカでは、親の教育方針だったり、子供の適正だったり、住んでいる場所だったりで、ホームスクーリングと言って、家で学校の勉強をさせることがまま、あります。このお嬢ちゃんの場合は、親の教育方針で、ホーム・スクーリング。
このお嬢ちゃん、世間に揉まれていないせいか、自己主張が出来る立派(?)な少女でした。同級生からピアプレッシャーなんて無いですしね。好きなことは、好き。やりたいことはやりたい。それはそれは、お見事でした。
やっと、ホームスクーリングの話に行き着いたんですけど、前置きが長くなっちゃったので、続きは、次回。
乞うご期待!
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