ちょっと、中断しちゃいましたけど、ジャズで大学に行くお話の続きです。
まあ、前回は、大学に進学する場合のお話まで行かなかったんですけど、従姉の息子がバードランドに出たことで、ちょっとジャズに関わるお話を思いつく儘、書きなぐったブログの続きです。
本気でジャズにハマったことがなかった筆者ですけど、折に触れてジャズに出会って来たというのが骨子でした。
で、長年住んでいたロサンジェルスでは、ロサンジェルス交響楽団がジャズミュージシャンとプレイするのを聴いたもんです。ジャズとの付き合いはそんな受動的なものだったんですけど、いやあ、びっくりしました。こんな邂逅があろうとは。
バイオリンを本格的に勉強していた娘が、高校生の頃、二兎追っちゃうつもりで、音楽とダブルメージャーが出来る大学進学を志したんですけど、それで受験することになった音大の一つにバークリー音楽大学がありました。そこは、某アイビーリーグ大学と提携してましたから。
まあ、それはいいんですけど、なんせあのバークリー音大はジャズで有名。あのグラミー受賞者を凄い数で生み出している音大ですから。クラシック畑で育って来た学生にも実技試験にジャズのインプロビゼーションが課せられます。娘はジャズなんてやったこともなかったので、ちょっと大変でした。ジャズバイオリンの先生を雇わないといけない。娘も大変でしたけど、筆者もちょっと、泣きましたねえ。なんせ、クラシックのバイオリンも落とせないですし。結果、受験までの半年は、何と3人のバイオリンの先生をキープする羽目になりました。クラシックの先生二人(ひとりは、ちょっと名前のある先生、もう一人は練習を一緒にしてくれる先生)とジャズの先生一人。
幸か不幸か、ロサンジェルスに住んでいたので、TVで弾いたり、映画音楽で弾いたりしているようなジャズの先生をゲット出来ました。経済的には、ちょっと泣きましたけどね。とほほ。半年だけの付け焼き刃でしたけど、これが結構、面白かった。
先生、毎週末、家に来てくれたんですが、娘と一緒にジャムするんです。バイオリンのジャズというのは、それまで聞いたこともなかったんで、ちょっと感動でした。先生がこのスケール(例えば、Fメージャーとか)でこのリズムで弾くから、ジョインして来い、とか指示を出したりする結構乱暴なレッスンでしたけど、毎週、生演奏を聞くのは楽しかったです。先生は感動するくらい上手かった!まあ、プロですから当たり前なんでしょうけど。
娘の名誉のために言うと、フルスカラシップでバークリーに合格しました。どうやらインプロビゼーションはヘロヘロながらもクリアしたみたいです。ここは、インプロビゼーションの他は、ジャズの学校だけあって、聴音のテストもあります。実技試験では他に、サンサーンスのバイオリン協奏曲3番の第1楽章を弾きました。ここまでしたんですけど、結局、進学しませんでした。あのレッスンは、筆者を楽しませるためにだけあったんですかねえ。あーああ。
筆者の実家が檀家になっているお寺の住職がやっぱりジャズ好きで、数年前、法事に帰った時に『ブルージャイアント』というジャズ漫画を貸してくれましたこれは面白かった。この漫画にの主人公のサックスの先生がバークリーを出ている設定。娘の受験のこととオーバーラップして感慨深かったですねえ。
このお坊さんは、高野山大学を出てすぐに、実家のお寺を継いだんですけど、一番初めの法事が筆者の実家だったこともあって、結構、遊んでもらいました。筆者は大学1年でしたし。ここでこっそり言っちゃいますけど、彼は、筆者の姉のことが好きだったんですよね。それで、馬を射るつもりが、馬と散々遊ぶ羽目になっちゃった。ははは。そのせいか、姉は他の人と結婚しちゃいました。ゴメンなさい。
その後、姉は離婚しましたから、今からでも遅くないかもしれませんが。。。お坊さんは、未だ独身です。この人、なかなかの趣味人。ジャズも、クラシックも、音楽は何でも大好き。冬場は世界中のスキー場に一人で出かけてます。旅行代理店と結託(?)して、お寺参りのツアーのコンダクターをしたりして、国内もちゃっかりタダで回ってます。いい人生かも。
こんなあんなで、折に触れて、意図することなく、ジャズに巡り合って来ました。
今回は、親戚の息子。この子は、マンハッタン音大時代からニューヨークのクラブで弾いてましたけど、その後、奨学金をもらってUCLAの有名なジャズのプログラムで2、3年前に修士号を取りました。彼の演奏を聴くのは、UCLAの卒業コンサート以来でした。実際、音楽で食べて行けてるというのは、身内ながら大したもんだ、と思ったりして。今年は、結構ヨーロッパでのツアーも入っていると嬉しそうに話してくれました。また、ニューヨークで演奏する時は、応援に行くからね。頑張って。
アメリカでは、バークリーに限らず、音大でジャズを勉強することが出来ます。日本の音大は、もう少しトラディショナルなんだと思いますから、ジャズを勉強したかったら、是非、アメリカの音大をチェックしてみて下さい。総合大学とのジョイントプログラムもありますから、ミュージシャンで芽が出なくても潰しがきく手段もあります。
もちろん、相談に乗ります。連絡して下さいね。
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