戦没者記念日 | 双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

双子の子供を2人ともアイビーリーグに入学させた母親であるフレックスラーニングのシニアカウンセラーがニューヨーク近郊から発信しています。フレックスラーニングはアメリカ大学進学相談、オンライン家庭教師のプロです。

メモリアルデー・ウィークエンドです。世間は3連休。

 

アメリカ人にとっての夏は、この週末から始まって、9月の初めての週末のレイバーデーで終わる。まあ、働いていると『やったー!3連休』ということだけなんですけど、本来これは、戦没者をしのぶ日。

 

告白しちゃうと、日本の終戦記念日は8月15日なのに、アメリカはヨーロッパ戦線が終結した5月の終わりを終戦と考えているなんて『ちょっと、面白くないなあ』とかねがね思っていました。日本を軽視してる!終戦記念日もメモリアルデーも、靖国神社参拝とか、アーリントン墓地のセレモニーだとかあるんで、第2次世界大戦の戦没者に関連していると思い込んでいたんですね。情けない。でも、よく考えたら、靖国神社だって、第2次世界大戦の戦没者だけ祀っているわけじゃないし、前にある銅像だって、大村益次郎ですもんね。そう、アメリカでも、南北戦争から始まって、全ての戦没者に敬意を払って、感謝するという日だったんですね。

 

メモリアルデーは、『戦没者記念日』とでも訳すとぴったりするんでしょうかね。今朝、犬の散歩に行こうと玄関のドアを開けたら、お迎えの家にちゃんと国旗が掲げてありました。旗日。正式には、この記念日の月曜日の午前中は、半旗にすべきらしいです。国家的英雄が亡くなると、喪に服すべく、半旗ですもんね。お向かいは、月曜日は半旗にするのかしらん?

 

で、ブツブツと頭の中のまとまらない思考を文字にしちゃいましたけど、このウィークエンドは、大学の卒業式ラッシュです。あちらこちらで卒業式実施中。

 

アメリカの卒業式は、もの凄く気合が入ります。親兄弟、祖父母はまず出席する。大学の近くのホテルも1年以上前から予約を入れます。とにかく、ホテル代が高騰します。通常の2倍から3倍の値段。いやあ、需要と供給の法則。エゲツない。

 

キャンパスではシニアウィーク(卒業生ウィーク)というのがあって、それはそれはイベント満載。フォーマルダンスパーティーから始まって、カジノツアーまであったりします。実は筆者の娘は、このシニアウィークの一環で行われたミュージカルで、バイオリンを弾いていたので、既に帰宅していた息子を連れて出かけたんですけど、サマースクールが始まるまで羽を伸ばしたい息子を置いて帰りました。それが良くなかった。

 

(ミュージカルのオーケストラピット)

 

小僧から、フォーマルダンスに招待してもらったから、服を買いたい、とメッセージが届きました。『えっ!』ホテルをケチって、週末にかからないように出かけたのに!

 

で、H&Mか、フォーレバー21か、JCペニーかに行くことを厳命。ドレスシャツとスラックスだけ買わせました。ネクタイは、人に借りろと。人の大学のイベントにあちこち参加させてもらってます。

 

卒業式は、学生側もこんな風に盛り上がりますけど、親たちもハンパないです。ホテル代だけで嫌になるはずなんですけど、親は、何ヶ月も前からレストランに予約を入れて、こっちでも散財。もちろん、大学の近くに自宅がある学生の家では、自宅でパーティーをすることもあります。

 

で、息子は、そんなホームパーティーにも招待されて行って来ました。トンデモナイ規模だったらしい。レストランからケータリング。バーテンダーも呼んだ。シーフードバーも設置して、生牡蠣や、シュリンプや、ロブスターまであったらしい。一番、驚いたのは、ペッティングズー!(お触り移動動物園とでも訳せばいいですかね。)小動物のコーナーが作ってあって、触ったり、抱いたり出来る。来た動物は、ウサギ、ヤギ、鳥、そして何故かネコ。息子は、猫アレルギーなんですが、どうしても抱いてみたかったらしくて、タオルに包んで抱かせてもらったらしい。しょーもない。子供のお誕生会では、動物が来ることもあるんですけど、大学の卒業パーティーですよ、これ。ちょっと、変。お金持ちのやることは、分からない。

 

で、肝心の卒業式ですけど、どの大学も卒業生の中から成功した人だとか、政財界の有名人だとか、芸能人だとかにスピーチを頼みます。喚ばれた人たちは、名誉学位がもらえたりします。ほんと、名誉。そう言えば、その昔、ブラームスも名誉博士号をもらえることになって、お礼になんと曲を作っちゃいましたよね。その名もアカディミック・フェスティバル序曲。こんなことされた大学、あげて良かったと思いますよね。いやあー、ブラームス律儀。

 

中でも秀逸だったのが黒人男子の教育で有名なモアハウス大学で、ロバート・F・スミスがしたスピーチ。この人、黒人の大金持ちなんですけど、396人の卒業生が将来背負って行く学費ローンを全て払ってあげる、と言っちゃいました。しめて4千万ドル(日本円で40億円くらい)太っ腹。いい話でしょ。人生、借金から始まらず、自分が稼いだお金は全部自分のために使うことが出来る。将来のための貯金も出来る。卒業生たち、嬉しかったでしょうねえ。自分も彼のように、成功したら世の中にお返しをするような人間になりたい、と思ってくれたらいいですね。

モアハウス大学卒業生へのプレゼントのニュース

 

皆さん、卒業おめでとうございます。人生、今からです。精進下さい。

 

フレックスラーニングのサービス

 

知ってるとお得な『アメリカ大学進学情報』と『面白い生活』について、NY地区から発信しています! 是非、下のボタンをクリックして応援して下さいね!

 

  にほんブログ村 受験ブログ 海外受験へ
にほんブログ村 にほんブログ村 子育てブログ 子供の教育へ
にほんブログ村