母の日は、単なる雨の日。 | 双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

双子の子供を2人ともアイビーリーグに入学させた母親であるフレックスラーニングのシニアカウンセラーがニューヨーク近郊から発信しています。フレックスラーニングはアメリカ大学進学相談、オンライン家庭教師のプロです。

フォローしてね…

 

今日は、母の日。しかも、雨。

 

ちょっと虚しいのは、友達同士で、”Happy Mother’s Day”と言い合うばかりで、肝心の子供からサイレンス。まだ、午前中だし、期末試験中だし、きっとまだ寝ているに違いないと自分を納得させようとしている始末。ああ〜情けない!ちょっと、メッセージくらい送ってよ。いつもつまらないことで、スナップチャットしてくるくせに!

 

さて、気を取り直して。

 

アメリカの高校3年生は、進学先も決まって卒業を待つばかりですねえ。と言っても、まだ最後の期末テストがあります。気を抜かないで下さいね。志望大学にいいカッコしようとして、AP (Advanced Placement大学レベルのクラスのこと)や、オナークラス(特進クラス)を取っちゃったりした人は、その責任を取らないといけませんよ。大学は、最後の成績表を待ってますからね。後一息。

 

子供を送り出す親もその算段に忙しい時期です。授業料の捻出だけじゃなくて、何を大学にどうやって持って行くかを考えないといけない。

 

前回のブログで、大学生の車事情について書きましたけど、オーバーリン大学と音大の親たちの会話を見る機会がありました。そのトピックもズバリ『オーバーリンで車を持つのは是か非か』あまりにタイムリーで驚いちゃいました。ねっ。

 

大半の答えは、『車は要らない』でした。

 

(緑多いオーバーリン大学のキャンパス。公園の中に大学の建物が点在している感じ。)

 

オーバーリン大学は、オハイオ州にあるアメリカの名門私立です。アメリカ1リベラルなことでも有名です。ここは、トップクラスの音大も併設していることでも有名。場所は、5大湖のひとつエリー湖の近くでオハイオ1の都市クリーブランドから車で1時間半くらいですけど、まあ、周りに何もありません。山すらない。とにかく平地が続いています。

 

そう言えば、ニューヨークに住む友達の娘が、オーバーリン音大に受かったんですけど、大学を見学に行って行くのを断念し、マイアミ大学に進学しましたっけ。理由は、もう監獄暮らしは、嫌だ。

 

このお嬢ちゃんは、高校は、寄宿舎のあるアメリカで一番有名な芸術高校インターラーケンで、声楽を専攻しました。インターラーケンは、やっぱり5大湖のひとつミシガン湖の近くにあるんですけど、周りになにもない。と言うか、美しい森と湖が広がっています。美しい自然が広がっている所は、たまに行くからいいんでしょうけど、冬は、雪に閉じ込められるし、高校生なんて車もないし、どこにも行けない。監獄生活。音楽の練習には、没頭出来るんでしょうけどね。

 

(森と湖に囲まれたインターラーケンの敷地)

 

世界の大都会ニューヨークで生まれて育ったこのお嬢ちゃんは、高校生活4年間、美しい監獄に閉じ込められていた。とにかく音楽で身を立てることを夢見て、精進した。だから、合格後、オーバーリン音大のオープンキャンパスに出かけて、延々と続く荒野の果てにやっと現れたキャンパスを見た瞬間、泣き叫んだ。『お父さん、もういい。空港に引き返して。お願い!』いくら有名音大でも、また4年間、何もない所で生活することは、耐えられなかった、と言うお話。やっと、出獄と思っていたところでしたからね。

 

余談ですけど、このお嬢ちゃん、今ニューヨークに戻って、ロースクールに行っています。オペラのオーディションを受けるのにも疲れて。まあ、お父さんも弁護士ですし。本人は、音楽漬けの日々もそれなりに良い経験だったと言っているみたいですから、良しと言うことで。ミシガンでの監獄暮らしに、自分なりに決着をつけたと言うことなんでしょう。

 

話は戻って、オーバーリン大学父兄の議論。

 

父兄1:うちは、2008年もののSUVを持って行かせます。息子は、音大でパーカッションをしているので、とにかく楽器(ティンパニーとか)が大きいので、その持ち運び用に。

 

父兄2:うちも同じ。音大でハープの持ち運びに車をもたせました。この目的のみの車で、他にはニーズはないみたい。だから、普通の学生は、車は要らないと思います。

 

父兄3:うちは、テキサスだから、自転車すら持って行くのは難しかった。ですから、オーバーリンに着いてから、ウオールマートで安い自転車を買いました。キャンパスでの移動に役に立っていると娘は言っています。でも、問題は、雪が多いので、鍵の金具が錆びちゃって困ると言ってますけどね。

 

父兄4:うちは、大学から車で90分なので、いつでも帰って来れるように、車をもたせました。でも、ほとんどの学生は、自転車で十分だと言っているようですね。

 

父兄5:オーバーリン周辺は平地なので、自転車でちょっとした距離でも行けるはずだと思います。だから、うちは、自転車を持って行かせています。

 

と、まあ、こんな具合です。どうやらオーバーリンは自転車王国のようです。ただし、雪に閉じ込められる期間がかなりあるので、その間は自転車は、自転車置き場に繋がれたままになっているみたいですけどね。大学では、貸し自転車システムもあるみたいです。

 

こんな、陸の孤島のような立地にある大学ですけど、調べてみても、前回のブログで書いたジップカー(Zipcar)は、ありませんでした。こう言う大学こそ、必要な気がするんですけど、小さい大学ですからね、ビジネスにはならないようです。

 

どちら様も、大学の寮に何を持って行くかよく考えて下さいね。


フレックスラーニングのサービス

 


 

知ってるとお得な『アメリカ大学進学情報』と『面白い生活』について、NY地区から発信しています! 是非、下のボタンをクリックして応援して下さいね!

 

  にほんブログ村 受験ブログ 海外受験へ
にほんブログ村 にほんブログ村 子育てブログ 子供の教育へ
にほんブログ村