ゴー・フォー・ブローク | 双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

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ロサンジェルスで所属していた(まだ、所属しているのかも、メール来ますからねえ。引っ越しするからって言ったんですけどねえ。)県人会からメールをもらいました。

 

第二次世界大戦でアメリカ軍人としてヨーロッパ戦線で大活躍した日系人部隊の話を、実話に基づいてハワイの日系人子孫が作成した映画『ゴー・フォー・ブローク』のプレミアのお誘いです。(1文に情報を詰め込みすぎると、こんなメンドくさい文になる、と言う例かも。はははは)

 

(これが、もらったメール)

 

映画のプレミアイベントはこちら

 

こっちは、映画の主演ジェーソン・シマブクロのプロモーション動画

 

でもちょっとショックだったのが、この映画2017年に作られたのに、日系人がたくさんいるロサンジェルスですら、初公開まで時間がかかっていることです。ハワイと本土では、442部隊に対する温度差があるのかもしれないですけど、残念。ハワイの映画祭りでは、この映画、即グランプリをもらってます。(ハワイの映画祭なんて何なの?と言わないで下さいね。)この映画を作っているドキュメンタリーによると、学校中心の展開を考えているようなので、まあ、コマーシャリズムとは一線を画する姿勢だと言うことは分かったんですけどね。つまり、スターウオーズとか上映するような一般の映画館では、上映しない。

 

個人的な意見ですけど、ロサンジェルスのリトルトーキョーにあるジャパニーズ博物館で、来場の人に有料で観てもらってもいいんじゃないかなあ、と思ったりもするんですけど、どうでしょうねえ。実際、この博物館には、戦争中に日系人を収容した強制収用所のレプリカとかがあるし、その当時の写真もたくさん飾ってありますからね。

 

442部隊と言うのは、アメリカ史上もっとも活躍し、犠牲も出し、勲章をもらった部隊です。戦争が終わるまでに14,000人従軍して、もらった勲章の数は、兵隊さんの数よりも多い18,143個!

 

『一体、どれだけ働いたんだ!』

 

アジア人で最も有名なアメリカの政治家と言われるダニエル・イノウエ上院議員も、この部隊で従軍して名誉勲章と傷痍軍人の勲章をもらってます。つまり、一人で、イノウエ議員みたいに複数もらった人もいるわけです。どちらにせよ、ハンパない活躍だったことが分かります。

 

ダニエル・イノウエ上院議員は、数年前になくなりましたけど、アメリカ史上で最も長い間国会議員だった人です。なんせ、1959年に下院議員になってから、その後、上院に移って2012年に亡くなるまでずっと第一線の政治家だったんですから。

 

イノウエ上院議員は、医者になる予定だったのに、戦争で右腕を失って政治の世界に入ったとか。本人的には、不本意な展開だったのかもしれませんけど、世の中は、彼が政治の世界に入ったことで随分救われた人がいたはず。オバマ前大統領もその一人。イノウエ上院議員のお葬式のスピーチでも言ってました。

 

子供時代をハワイで過ごしたオバマ大統領にとっては、イノウエ上院議員は政治を志す時のヒーローであったと。彼にとって初めての耳にした政治家の名前がイノウエ上院議員。実際、彼は、きちんと物を言う本当の政治家だったと思います。政治のことを知らない人でも、この名前はみんな知ってましたから。だから、その昔、筆者はイノウエ上院議員の甥と知り合いになったてちょっと嬉しかったことを思い出しました。彼を通して、イノウエ上院議員を透かして見えるような気がして。その頃、彼は、ロック青年で音楽の道でやって行こうとしてたんですけど、まっすぐで気持ちのいい人でした。今、何をしてるのかなあ。

 

442部隊は、ハワイ大学の日系人学生が自分たちの意志で作った部隊だったんですけど、どんな思いで結成したのかを考えると、ちょっとやり切れません。真珠湾のあるハワイですからね。日系人は大変だったと思います。『アメリカ人としてアメリカのために頑張ろう』と。

 

とは言っても、当時ハワイの3分の1は日系人ですし、本土と違って強制収容所もないですから、祖国アメリカに対する忠誠心で結束が固い。この442部隊には、その後、本土からも半分くらい従軍してるんですけど、こちらの方は、収容所からのコッソリ参加。温度差があります。そんなこんなを考えると、このロサンジェルスのプレミアに漕ぎ着けるまでに、時間がかかったのも頷けるかなあ、と思ったりもして。

 

カリフォルニアの小学校では、442部隊のことは習わないですけど、収容所のことは習います。筆者が長いこと住んでいた家から、収容所に送られる前にロサンジェルスの日系人が集められたサンタアナの競馬場は、ほんの2、3キロの距離で、身近に辛い歴史を感じることが出来ました。

 

筆者の娘の3年生の時の担任は、退職前のご年配の日系人でしたけど、子供時代を収容所で過ごした人で、その体験談を授業で折に触れて話してくれていました。娘は果報者です。直接、体験者からお話を聞けるなんて、やっぱりカリフォルニアならではかも。

(映画のポスター)

 

高齢の442部隊の従軍者が生存している間に、ちゃんとお話を聞いて記録を残しておきたいと思ったのがこの映画の始まりだそうです。製作費は、ハワイの日系人を中心とした寄付でまかなわれた。ハワイの人たちは、本当に、この部隊のことを誇りに思っているし、感謝してるんですよね。今、アメリカで自由を謳歌しているのは、このヒーローたちのお陰だと。

 

ロサンジェルスの日系人社会では、複雑な思いが交錯する映画であることは確かなんでしょうけど、目を逸らしては行けない事実を描いた映画であることは確かだと思います。

 

ごめんなさい。今は、遠くに住んでいるので観に行けません。

 

ご招待ありがとうございました。

 

 

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