えっ、メキシコ3国? | 双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

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トランプ支持で有名なTV局フォックスですけど、ちょっと面白いことになりましたねえ。『メキシコ3国』

 

何だそれ?

 

あまりに次元の低い間違いで、信じられない。

 

フォックスTVの朝6時のニュースショーで、この前の日曜日に起きた事件です。3人のコメンテーターが、トランプが中米3国、エルサルバドル、ガテマラ、ホンジュラスに、アメリカに流入する不法移民を抑える努力をしなければ資金援助をしないと言った話をしていた際、画面の下に出ていたテロップに端を発しています。

 

 

"TRUMP CUTS U.S. AID TO 3 MEXICAN COUNTRIES”(日本語に訳すと『トランプ大統領、メキシコ3国に資金援助打切り』因みに、アメリカはこの3国に6.2億ドルの援助をしています。)と出ていたんですねえ。

 

話しているコメンテーターは流石に、メキシコ3国なんてことは言わず、ちゃんと中米3国の名前を挙げています。話している時は、画面にそんなテロップが出てるなんて知らなかったんでしょうけど。それにしてもフォックス、お粗末。

 

散々、SNSで叩かれて、"we apologize for the error — it never should've happened."(和訳『誤りがありましたことをお詫び致します。このようなことは、決して起こるべきではありませんでした。』って感じですかね。)言い訳として、朝の早い時間なので、フルスタッフの状態でなくて、テロップを担当しているコントロールルームは、アシスタントが詰めていました、と。いやあ、それでもダメでしょう。そんなADしかいないんですかねえ、フォックスには。

 

もちろん、この状況、分からなくもないんですけどね。フォックスのあるロサンジェルスには、まあ不法移民も含めてそれはそれは沢山のヒスパニック(スペイン語を話す中南米の人のこと)がいます。前回の国勢調査(2010)によると、ロサンジェルスの人口の構成比は以下の通りです。

  • 白人: 49.8%

  • アフリカ系: 9.6%

  • ネイティブアメリカン(インディアン): 0.7%

  • アジア系: 11.3%

  • 南太平洋: 0.1%

  • その他: 23.8%

  • 2人種以上の混血: 4.6%

  • ヒスパニック: 48.5%

ねっ、ヒスパニック多いでしょ。

 

 

だいたい半分の人たちがスペイン語を話しているんですからね。そのヒスパニックの中でもメキシコからの移民が31.9%も占めています。そう言うこともあって、ヒスパニック以外の人たちは、ヒスパニック系の人をメキシコ人って、呼んじゃうことが多いです。結構、失礼ですけどね。アジア人を見たら、まずチャイニーズ?と言っちゃうのと同じ。日本人ですか?なんてまず、聞かれないですからね。

 

そんな環境で育っちゃうと、中南米の人たちは、みんなメキシカンと言うことになっちゃう。とんでもないですけど、普段の生活では、『メキシカンが』と言って済ませている。そんなこんなで、メキシコ3国となったんでしょうね。公共の電波でこれはマズイですけどね。気持ちは分かる。

 

そう言えば、コーポレートで働いていた時に、”Bring your daughter day” (『娘を職場に連れて来る日』男女差別をなくす運動から始まってたイベント。要は、女の子でも仕事に野心を持つべきだから、親が会社での仕事を見せて、啓蒙する運動。でも、男の子を持つ親から、逆差別だ、と言う抗議が出て、近頃は、男の子も女の子も職場に連れて来る日になっているんですけどね。)で、こんなことがありました。

 

人事がこの日の様々なイベントを企画するんですけど、その中の一つに、色んなバックグラウンドの人たちと分かり合って一緒に働くことを理解させる、と言うのがありました。それで、色んな国の出身の人が子供たちに、文化について話をしました。その時に、まずその国の言葉で、挨拶。子供達は、何語か当てるゲームになっていた。その『娘を職場に連れて来る日』に参加していた息子から聞きました。ペルー人が『ブエノス・ディアス』と言った時に、当てられた子が大声で『メキシコ語』と答えたと。はははは。

 

まあ、こんなもんです。ペルー人に、失礼でしょ。そもそも、メキシコ語なんてない!スペイン語が正解。当時小学生だった息子は、トンデモナイと言っていたので、ちょっとホッとしました。

 

フォックスの事件は、トランプ支持の局だけあってヒスパニックを一括りにする人種差別を実践している、とかの議論にまで発展しています。本来の援助の援助の話は、どこかに行った感じ。しょうがないなあ。

 

こんなあんなで、アメリカもいつもながらバタバタしています。

 

それでは、皆さんも、お時間があり時に、中南米の地図でも見てくださいね。

 

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