未成年はカナダを目指す!? | 双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

双子の子供を2人ともアイビーリーグに入学させた母親であるフレックスラーニングのシニアカウンセラーがニューヨーク近郊から発信しています。フレックスラーニングはアメリカ大学進学相談、オンライン家庭教師のプロです。

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ホントに、嫌になってしまいます。春休み中の帰省だと言うから、高い飛行機代を払ったんですけどねえ。おバカな息子は、たった3日我が家で過ごしただけで、友達とカナダに行ってしましました。クルマで。

 

(息子が送って来たモントリオールの写真)

 

申し訳程度に、お母さんとは、ニューヨークであったクラシックのコンサートに付き合っただけ。コンサートに行けば、全て許されると思っている節があります。まあ、そうなんですけどね。息子と出かけるのが嬉しいと言う母心。

 

何故、カナダか?

 

アメリカで飲酒が合法になる年齢は、21です。筆者の息子は、飛び級をしてしまったので、17で大学生になって、卒業は21。つまり、楽しい大学のコンパなんて、卒業間際になるまで小僧には存在しない(?)と言うことになります。表向きは、ですけど。ははは。と言うことで、息子だけじゃなくて、アメリカの大学生は、18で合法的に飲酒が認められるカナダに行っちゃおう!と言う訳です。『悪事万里を走る』ちょっと、意味は違いますけど、まあ、アメリカで出来ない飲酒をカナダでするために、何マイルも走っちゃうと言う健気な(?)計画です。やれやれ。

 

大学生のこんなことのために使うエネルギーの大きさと言ったら、大したもんです。

 

日本だと成人は20とはっきりしていて、この年齢から選挙権もあるし、クルマの運転も飲酒もタバコも合法になりますよね。ところが、アメリカは、成人は一応18となってますけど、これで与えられるのは、自分で書類にサイン出来るようになることと選挙権のみ。クルマなんて16ですし、飲酒・タバコは21まで待たないといけない。なんだかねえ、です。

 

ヨーロッパ各国は、さすがと言うべきか、16から飲酒出来る所が多い。カルチャーなんでしょうね。ご参考までに、飲酒許可年齢をあげて見ました。国によっては、ウィスキーとかの強い蒸留酒が許されるのは、もう少し待ちますけど、とりあえず、ワインがまでが飲める年齢は以下の通り。

 

イタリア:16歳

イギリス:16歳(ビール、ワインは18から)

オランダ:16歳

フランス:16歳

オーストラリア:18歳

台湾:18歳

カナダ:18歳(一部の州は19歳のようですけど)

ドイツ:16歳

中南米:18歳(ほとんどが)

 

まあ、際限なくリストアップしても仕方ないので、このへんで止めます。アメリカの21歳と言うのは、突出して遅いと言うのがお分かりかと。

 

筆者の住むニュージャージーは、家で親が監督するのなら未成年にも飲酒が許されていますけど、大学生は、外で飲む楽しみを味わいたいと思っている。ナイトクラブに行きたい!パブに行きたい!タバーンに行きたい!バーに行きたい!大人のナイトライフをしてみたい。何年も大人をやっていると、どうでもいいと思うんですけど、大学生はこんなことに精力を使って、バイトで稼いだお金を使って、国境を越えます。やれやれ。

 

息子は、まず我が家からクルマで出かけ、途中で友達と合流してモントリオールまで6時間の旅。(実際には、行程はまっすぐではないようですから、もう少しかかったようです。)総勢10名。クルマ2台。おバカな大学生は、息子だけではないようです。運転は、交代しながら。

 

(我が家からモントリオールまでの道)

 

こんなに楽しみにしていた飲酒(?)旅行なのに、おバカ息子は、大学にパスポートを置きっ放しで帰省しました。国境が無事に越えられるか、ホント、ヒヤヒヤでした。

 

つい最近まで、アメリカとカナダの国境は非常に緩く、何も要りませんでした。(アメリカ人のメキシコ越えも簡単でした。近頃は、トランプが不法移民を防ぐために壁を作ろうとして、国会で紛糾してますけどね。)メキシコは置いておいて、先進国のカナダからアメリカへの不法移民と言う図式はあまり考え難いと言うこともありますけど、アメリカ人とカナダ人は、自由に行き来が出来ました。

 

近頃は、飛行機でカナダに行くのならパスポートが要ります。陸で行く場合も基本的には必要です。日常的に国境越えをする人には、許可証を取ることも出来るようですけど。

 

で、おバカな息子はどうしたか。

 

色々、考えた挙句、運転免許証の他にアメリカ人であることを証明する出生証明書(日本風に言えば、戸籍抄本)、ソーシャルセキュリティーカード(これは、アメリカ人が持っている国民番号カード)、そして古いパスポート(去年、新しいのを申請して穴を開けられた前のもの)をバックパックに詰め込んで、出かけました。一人だけ、国境で置き去りにされる恐怖を抱きながらも、飲酒の甘い誘惑に逆らえず、出かけました。

 

どうやら、無事に国境は越えられたようです。メデタシ、メデタシ。嬉しそうに、ビールのジョッキ片手の写真を送って来ました。ホント、しょーもない。

 

今日、帰途につくようですけど、ちゃんと帰って来るんだか。。。明日は、飛行機でまた大学に戻るんですけどね。戻ったら、勉強に力を入れて欲しいもんです。

 

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