『あっ、嬉しい。』
大学時代の友達のしんちゃんから、フランス語のEカードをもらいました。女は、おフランスに弱い(?)ははは。彼は、帰国子女で、フランスで小中高を過ごしました。そのお陰で(?)会社でも重宝されてヨーロッパ勤務ばかり。まあ、英語は出来てもフランス語と言うのは、あまりいないでしょうからねえ。彼のフェースブックのポスティングもほとんどフランス語で書いてあるし、ちょっとカッコイイ。(何が書いてあるのか、良く分かりませんけど。そう言う筆者もファイスブックは、英語で書いてます。まあ、お互い様。あまり人のことは考えていない。)
今、しんちゃんは、オランダに居ます。筆者も昔、アムステルダムに住んで居たことがありますけど、オランダ大好き!イイなあ、しんちゃん。おじさんになっても、昔女子大生だった気分に引き戻してくれます。キュン。
今時は、帰国子女なんてちっとも珍しくはないんでしょうし、インターネットもあるし、海外にいても情報を得るのも楽に出来ますから、帰国子女の状況も随分様変わりしました。筆者が大学の頃には、帰国子女を積極的に受け入れている大学なんてあまり無かったですから、結構変な帰国子女にもお目にかかりました。そんな中でも、飛び抜けて変な帰国子女のお話をご紹介したいと思います。それもフランス産。いいでしょ。
で、今回お話ししたいのが、タロウ。この子は、フランスで生まれて、高校卒業するまで、フランスで育った。しかもそれまで、日本に来たこともなかった。しんちゃんみたいに、親が会社から派遣されて、一時的にフランスに居たのとは違って、フランスに住んでいるボヘミアンの子供。うーーん、こう言うのは、帰国子女の範疇に入るのかどうか微妙ですけど。そう言うしんちゃんも、大学時代、フランスしてましたっけ。友達が大勢いても臆することなく、自分の彼女にご挨拶のキスをしてましたねえ。そのあたりは、アメリカは勿論、アジア帰りとは違ってました。こんな帰国子女は、今時いないだろうなあ。
タロウのことは、先輩のお姉さんの『命令』でお世話をすることになりました。
このお姉さんと言うのが凄くカッコイイ人で、この人も10年くらいフランスに住んで居た前衛アーティストです。内縁の夫(結婚していないのがまた、カッコイイと思ったもんです。若かったなあ。)も、有名(?)な写真家で、その当時、フランスから帰国したばかりでした。お姉さんはその昔、アンアンなんかに、頼まれてフランスの記事を書いたりしてましたっけ。
このアーティストカップルは、筆者が初めて会った時、麻布に住んでいました。(場所もちょっとカッコイイ)初めて会った大学生の筆者に、麻布のゴミ捨て場がどんなに宝の山であるか、延々と話してくれたのを覚えています。まあ、変な人たちであることは、間違いないです。このお姉さんがゴミ捨て場から拾って来た一番の掘り出し物は、ベルベットで猫足がついた素敵な長椅子(ソファーと言うよりは、長椅子。フワフワしていませんから。)でした。まあ、これは、良かった。3人掛けで、結構、大きい。カッコイイお姉さん夫婦(結婚してないから、厳密には夫婦じゃないかも)が、ゴミ捨て場から運ぶ姿を想像して可笑しかったですけど。
このアーティストのお姉さんは、当時、九大医学部に行っていた先輩の年の離れたお姉さんだったんですけど、この弟は、お姉さんをとにかく崇拝していていました。シスコン。その弟は、遠く離れた福岡にいたのに、崇拝するお姉さんの帰国を知ってノコノコ東京に会いに来た。その時、ついでに筆者も連れて行かれたのが最初の出会い。その後、弟抜きで(何せ遠い福岡ですからね)晩御飯をご馳走になりに行ったりとかしていたんですけど、まあ、早い話、筆者は餌付けされてしまった訳です。安くて美味しいワイン(大学生風情に高いワインは飲ませてくれなかった!)と洒落たディナーとかに釣られちゃった。ヨーロッパの蚤の市とかで買い集めたアンティークのお皿とかで、出してくれるディナーはちょっと感動でした。
だから、食べさせてもらっていた筆者には、お姉さんの命令は絶対で、タロウのお世話を断る権利は無かった!
今回は、イントロで終わってしまいましたねえ。オペラでも始めのオーバチャーを聴くと興奮しますけど、まあ、そう言うことで、よろしくお願いします。このタロウの話、今の帰国子女と比べると面白いですから。
To be Continued! と言うことで。