家族の形(その5):ウルトラC家族 | 双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

双子の子供を2人ともアイビーリーグに入学させた母親であるフレックスラーニングのシニアカウンセラーがニューヨーク近郊から発信しています。フレックスラーニングはアメリカ大学進学相談、オンライン家庭教師のプロです。

世間は、どんどんクリスマスに向けてまっしぐらの感があります。筆者もニューヨークシティーバレエのくるみ割り人形の公演に行ってしまいました。満員御礼。この演目は、やっぱり子供が多い!付き添いの親も子供にいちいち説明をするし、オーケストラに合わせて興奮して鼻歌を歌うし、普段の公演とは大違い。まあ、仕方ないんでしょうけど、ちょっとねえ、です。

 

(NYシティーバレエのホームシアター)

 

アメリカンバレエシアター(ABT)の付属バレエ学校の生徒さんも沢山出演していて、将来のプリンシパルを見るためのショーケースのつもりで見入っちゃいました。筆者は、パ・ド・ドゥが沢山あるジゼルだとかのロマンティックなバレエがお気に入りなので、くるみ割り人形はそれほど興奮する演目ではなかったんですけど、カリフォルニアから越して来ての初めてのクリスマスシーズンだし、噂のプロダクションを見たくて、出かけました。それでも見終わったら、幸せな気分になりました。はははは。

 

家族向けのバレエの話が出たところで、前回に続けて家族のお話を続けます。筆者の息子の初めてのガールフレンドがゲイカップルの娘だったというお話をしましたけど、今回は違うゲイカップルの双子の男の子のお話。

 

筆者の息子は、キンダーから中学までリトルリーグで野球をしていたんですけど、そこで知り合ったのが、この双子。同性ながらそれほど似ていないので、二卵性だということはすぐに分かったんですけど、もうちょっと複雑な関係だというのが分かったのは、しばらく経ってからです。

 

野球の試合が終わって、二人が『ダディ・スティーブ』『ダディ・ロバート』と呼んでいるのを聞いて、ああ、この子達には、二人のお父さんがいるんだということに思い当たりました。まあ、これだけなら、息子が短期間付き合ったガールフレンドの親と変わりはないんですけど、二人は養子ではありませんでした。生物学的にちゃんと親子。正確には、一人の男の子は、ダディ・スティーブの子で、もう一人はダディ・ロバートの子供。しかも、二人はちゃんと兄弟。つまり、お母さんが一緒。

 

ねっ、びっくりしたでしょ。要は、代理母を使って産んで貰った子供たちなんですけど、二人のお父さんの精子を使った受精卵を子宮に戻した、というお話。

 

体外受精は、女の人の卵子を採取して、ペトリ皿上で用意してある精子を使って受精させます。だから、体外受精の赤ちゃんを試験管ベビーなんて呼びます。だから、このゲイカップルは、契約していた代理母から採取した複数の卵子を分けて、それぞれの精子で受精させて、それを一つづつ代理母の子宮に戻して、産んで貰った。だから、この双子、同じ日にちゃんと生まれて、しかも父違いの兄弟。だから、生物学的にもちゃんと血が繋がっている家族。でも、どっちの受精卵も育って良かったです。他人事ながら、そう思ったりして。

 

世の中、色々いますねえ。この家は男ばかりの四人家族。こちらのお宅には、行ったことはないですけど、なんだか合宿みたいなのかなあ、と思ったりしました。どっちのお父さんも、ごく普通の会社員で、野球好きのお父さんたち。試合には、二人でちゃんと見に来ていました。

 

東海岸に移って来て、こういう伝統的でない家族に会うこともなくなりました。やっぱり、カリフォルニアはアメリカでも違うのかもしれませんけど。

 

子供を通じて、色々な家族に会うことが出来ました。子供たちも、小さい頃から色々な家族を見て育っているせいか、偏見どころか、別に何ら感想も持っていないような気がします。そのまま受け入れている。このあたりは、良かったかな、と。

 

それから、子供たちのアクティビティを通じて、日本でも知っているような有名人にも、結構会いました。何だか見たことがある人だなあ、と思ったりしてたら、来週から撮影でしばらく来れないんで宜しくとか言われて、『あっ』と思ったりして。こういう人たちもお父さん、お母さんをしています。ちゃんと、順番で、オヤツ係もしますしね。

 

家族のパターンは違っていても、みんなちゃんと家族なんだなあ、と改めてこのブログを書きながら、思った次第です。

 

このホリデーシーズン、どちら様もご家族でお幸せに!

 

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