雪は、降ってませんけど、道端には、まだ、残雪があります。トランプ大統領の『グローバルウオーミングなんて、存在しない!』と言うとんでもないセリフに、こんなに寒いと同意したくなるなあ、とある人に言ったら、寒いのは、グローバルウオーミングのせいだと窘められました。要は、北極の氷が溶けているからこそ、その氷のせいで、北東アメリカは寒いんだと。なるほどねえ。
こんな寒い日は、鍋料理なんか嬉しいですよね。この鍋料理、何鍋がいいか、とか、どのタイミングでどれを入れるかとか、ワイワイ言いながら、食べるのが楽しい。何も知らない人たちに、いちいち説明しながら、食べる鍋は、決して面白い物じゃありません。だから、筆者は、人生の半分以上を過ごしているアメリカで、全然、鍋を食べていません。不戦勝で鍋奉行になったって、ちっともねえ。
フグちり食べたい!アンコウ鍋食べたい!鶏鍋も!チャンコも!日本では、鍋料理は、随分進化して、キムチ鍋とかまで、あるとか。まあ、キムチは、苦手ですから、これはトライしなくてもいいですけど。
(少年たちが生まれて初めて自分たちで作るスキヤキ)
唯一、筆者宅で、食されたのがこのスキヤキのみです。息子が高校で日本語のクラスを3年間取ったんですけど、そのグループプロジェクトで作ることになったのが、スキヤキです。Y先生、ナイス!日本人の母親がいる、と言う理由で、息子の男子ばかりのグループは、筆者宅で作って、食べると言うことになった訳です。息子は、家と日本人の監修を提供すると言う理由で、調味料を除く、材料の購入は、免除されました。よしよし。
息子は、厳しい監修のもと、買い物係に、お肉はアメリカのスーパーじゃなくて、日本のスーパーでちゃんとスキヤキ用と書いたお肉を買って来ることを厳命しました。(自分だって、日本のおばあちゃんの家で、食べたことしかないくせに。エラそう。)息子を除いて、4人のメンバーのうち、肉担当になったのは、お金持ちのチャイニーズのふたり。ちゃんと、霜降りを2パックづつ買って来ました!よくやった!初めて食べるスキヤキは、やっぱり美味しいものであって欲しいと、日本人代表の筆者は、願ってましたからねえ。まず、スキヤキで失敗することも無いですし、5人の少年は、楽しい食事会となりました。
このプロジェクトは、スキヤキの作り方を写真を入れて日本語で大きいポスター版の紙に書いて、提出すると言うものでした。これが、3年間の集大成。いいでしょ。あまり、みんな日本語が身についたようには、見えませんでしたけど。舌だけは、肥えた。ははは。
日本語のクラス、面白そうでした。Y先生が頑張ったのもあるんでしょうけど、日本の中学、高校で、ギチギチに英語の授業があったことを考えると格段の違いがありました。まあ、アメリカ人は、外国語は、やっても全然身についていないと言う『伝統』があるんで、誰もそれほど、力を入れていないせいもあるかもしれません。もちろん、例外はありますけどね。
家庭で中国語を話したりしているチャイニーズの子供は、ほとんどちゃっかりSATとかAP中国語(SATもAPも全米統一テスト。SATは高校レベル、APは大学1年レベルを求めらる。これは、大学受験の時に、考慮される。)を受けてピカピカの点を志望大学に提出します。この作戦は、中国人だけじゃなくて、移民の韓国人とかもこの作戦を取ります。普通のアメリカ人の子も、真面目にスペイン語だとか、フランス語だとかを猛勉強して、試験を受ける子も、もちろんいますけど、家でその言語を話している子供たちがその試験を受けると言うのは、反則技じゃないか、と言う気がしなくもありませんけど、これが現実。
だから、日本人の受験生もアメリカの大学を受けるのなら、SATやAPの日本語のテストを受けるのも作戦でしょうね。もちろん、質問は、英語ですから、これが分からなければ、どうしようもないですけど。TOEFLで英語が出来ることを証明すると共に、日本語もきちんと出来ることをSATやAPで証明する。まあ、間違ってない。
SATやAPの言語テストを受けるとなると、やはり本気でその言語を勉強しないといけない。まあ、日本人が日本語のテストを見ると、大したことはないですけどね。小学校5、6生くらいのレベルですかね。でも、何も知らない外国人がここまでのレベルになるのは、大変だと思いますけど。
この話、長くなりそうなので、一旦ここで、切りますね。明日は、暖かくなると、嬉しいなあ。
それでは、ご機嫌よう。