昨日降り積もった雪は、既に溶け始めて、どこもかしこもベチャベチャ。お陰で、雪掻きは免れました。良かった!
(車の轍で溶け始めた道路の雪)
筆者のお隣には、結構、稼いでるんだろうなあ、と言うのが分かる若夫婦が住んでいます。ご主人は、ニュージャージーにアメリカ本社のある韓国の某携帯メーカーで(まあ、こう言うとどこか分かっちゃうんでしょうけど。あれです、あれ。アップルと競い合っているあれ。)実際に開発に携わっているITスタッフのお兄ちゃん。彼女は、アメリカの大手電話会社に、経理で勤めている。まあ、電話夫婦(なんだこれ。自分で言っておきながら、ちょっとよく分からない)。実際、持っている車も、ひとつはポルシェのSUVだし、もうひとつは、ミニクーパーだし、まあ、羽振りがいいんでしょうねえ。
で、何が言いたいのかと言うと、今朝、犬の散歩に出かけたら、隣の家の前に雪だるまを見つけた、ってことです。この二人、昨晩、雪だるまを作ったんでしょうねえ。その後で、二人でホットチョコレートかなんか飲んだりして。いやあ、それとも昨日発売になったボジョレー・ヌーボーを開けちゃったりしたかも。いいなあ。羨ましい。と言っても、雪だるまなんか、手袋を濡らしながら作りたくはないですけどね。ははは。と言うわけで、セブンシスターズとは全く、関係ないお話でした。
(隣の雪だるま)
セブンシスターズに行った人たちのお話を続けます。
前回に登場したマウントホリーヨークに行ったミッシェルのお話から。彼女は、難解な言葉で話す物凄いインテリですけど、大学に入ったばかりの頃は、自分が井の中の蛙だったことに気づいて落ち込んだそうです。ちょっと、想像つかないですけどね。
彼女は、母親がイギリス人で、父親がチリ。そのチリ人のお父さんは、ミシェルが小さい頃、国に帰ってしまって、高卒のイギリス人のお母さんが一人で彼女とお姉さんを育ててくれた。凄く貧しかった。毎日、オートミールばかり食べていたとか。そんなバックグラウンドながら、負けん気は、昔から旺盛だったようで、南カリフォルニアのブルーカラーの町の高校では首席卒業を果たした。大したもんです。大学に行くお金なんて捻出出来るような家庭環境ではなかったんですけど、全額奨学金をもらって、マウントホリーヨークに進学。ここで、ご注意を。アメリカの有名私立大学は、優秀な学生には、お金を出してくれます。だから、州立大学に行くよりも安くつく場合があります。
だけど、名門女子大に行くのは、成績優秀なお嬢様が大多数で、程度の低い公立高校で1番だった彼女は、まわりの頭の良さにびっくりするばかりだったとか。ねっ、セブンシスターズ、レベル高いでしょ。でも、意外でしたねえ。ミシェルにもこんな過去があったとは。プロジェクトミーティングでは、ガンガンに自己主張をする彼女からは、想像がつかない。ホント、頑張ったんでしょねえ。実際、大学1年の時に、英文学の教授に弟子入りして、個人指導を受けたりしたそうです。このあたり、教授と学生の距離が近い女子大と言うか、リベラルアーツカレッジの強みですね。ハーバードだったら、こんなことは出来ませんもんね。お陰で、本の中でしか見かけないような、ほとんどの人が発音の仕方も良く分からない難解な単語を駆使して、プレゼン出来ちゃえるようになった。
ついでに、マウントホリーヨークの興味深いお話をひとつ。女子大ですけど、過去の学生の統計を見ていたら、男子卒業生の数も書いてありました。『えっ、えっ!』要は、マウントホリーヨークに入った時は、女子学生だったけど、どうやら性転換しちゃった、と言うことなんですね。LGBTのムーブメントは、ますます盛んですけど、セブンシスターズも時流に乗って、女子学生募集とは言いながら、性転換して『女子学生』になった人も、それから『男子学生』になった人も受け入れているみたいですね。なんだか、女子大のままでやって行く宣言をした頃に、この4大学(バーナードも入れると5大学)は、こんなシチュエーションなんて、考えてもいなかったんでしょうけどね。
セブンシスターズのひとつスミスに進学したお嬢ちゃんを知っているのですけど、この子のルームメートが今、男子学生に転換中だと言う話を本人から最近、聞きました。筆者もちょっと、びっくりしましたけど、お母さん、知ってるのかなあ。このお嬢ちゃんの家は、お金持で、保守的ですからね。この間も、ミシガン大学に行っている彼女のお姉ちゃんにボーイフレンドが出来たので、『学資を止める!』とか言って、お母さん、大騒ぎをしてましたからねえ。大丈夫かなあ。ルームメイトの選び方も難しいですねえ。特に、1年の時は、調査票に基づいて、勝手に大学がルームメイトを決めちゃいますしね。共学の大学に行っても、ルームメイトの問題はあるんでしょうけどね。セリーナ、『彼』とうまくやってね。
セブンシスターズの中では、一番気を吐いているのがウェルズリー女子大かもしれません。国務長官だったオールブライト女史だとかヒラリー・クリントン女史を生み出したんですから。ヒラリーが大統領選に出た時は、ウェルズリーは、アメリカ最初の女性大統領を生むかもしれない女子大として、受験生にも売り込んでました。この二人の女性政治家は、ウェルズリー出身であることを、誇らしげに機会がある毎にアピールしています。カッコいいですねえ。こんな強い自己を持った女性を生み出せるのが女子大の強みかもしれませんね。
女子大と言うのは、女子校でもそうだと思いますけど、男子学生の目を気にしないで、自分が本当にやりたいことを精一杯出来る、機会を与えてくれるところだと思います。だから、これはこれで、ありかと。
それでは、どちら様も大学出願の際は、女子大も視野に入れて、正しく進路を選んで下さいね。
ご機嫌よう!