ジュリアードのその後で(その1) | 双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

双子の子供を2人ともアイビーリーグに入学させた母親であるフレックスラーニングのシニアカウンセラーがニューヨーク近郊から発信しています。フレックスラーニングはアメリカ大学進学相談、オンライン家庭教師のプロです。

新常任指揮者ヤープ・ファン・ツヴェーデの元、ニューヨークフィルの2018ー2019年シーズンが始まりました。

 

(ニューヨークフィルのコンサート)

 

この人、元々は、バイオリニストだったんですけど、新しくニューヨークフィルを率いて、かなり野心的なスタートを切りましたねえ。あの、ニューヨークフィルで、初めてバトンを振った曲が、世界で初めての上演曲と言うんですから。その新曲のソリストの一人として、やはりニューヨークフィルとデビューを飾ったのがレベッカ・ヘラーというバスーン奏者なんですけど、この人を招いてのNYフィル主催のパネルディスカッションに今週の月曜日出かけて来ました。このパネルディスカッションには、やはり若手でニューヨークフィルに今年から雇われたナディア・シロータと言う人が招かれていました。この人、現代作曲家を紹介するプログラムを任されています。

 

本音を言うと、このパネルディスカッション、トピックを見ても今ひとつ何の話か分からないし、しかもその前回のジョシュア・ベルの講演のチケットの抽選に漏れて、可哀想だから、こっちに入れてあげる、と言われてもらったチケットだったので、ちっとも期待していませんでした。これが、結構、面白かったですねえ。

 

先に進む前に、ちょっと、豆知識。ジョシュア・ベルは、アメリカでは、スーパースターのバイオリニストです。中年になってちょっと、太めになりましたけど、10代でデビューした頃は、それはそれは、美少年でした。世の中、美少年のことは、みんな大好きですから、この人、ホント、売れました。バイオリンの弓の動きもスターウォーズのライトセーバーを振り回している感じで、見せますしね。筆者もため息をつきながら、彼のコンサートには通いましたねえ。ははは。誤解無いように、言っておきますけど、今だに、カッコいいですよ。今月も彼のコンサート行っちゃいましたからね。保証します。彼の強みは、見かけと同じでロマンティック派。他は、ちょっと、と個人的には、思っているんですけど。まあ、見かけがいいのは、プラス。

 

それで、パネルディスカッション。トピックは、NYにおける現代音楽の振興に関わる話だったんですけど、ねっ、何だか良く分からないでしょ。スピーカーのまずナディアさんですけど、この人、大学も大学院もジュリアード。ビオラ奏者です。で、何でまた、ビオラを弾かないで、裏方をしているのか?語弊が無いように言いますけど、今も室内楽とかでは、演奏しているそうです。音大を出てもデビューはなかなか、出来ません。それで、この人のように音楽をずっとして行きたいと思うと、大学院に行くことになる。こう言うケース多いみたいですねえ。

 

 

(ジュリアード)

 

そう言えば、筆者の知り合いのお嬢ちゃんは、UCLAでピアノを専攻してましたけど、ピアニストとして世に売り出すほどでは無い。だけど、音楽から離れられない。で、UCLA時代に師事していた教授がUCサンタバーバラに動いたので、本人も大学院はそちらに行きました。で、どうなったか。まあ、大学に残って講師だのをするのかなあ、と思っていたら、地方のオペラカンパニー伴奏者として雇われました。薄給みたいですけど。まあ、これは結構、良くあるパターン。

 

ちょっと、面白いのが、このお嬢ちゃんには、弟が居たんですけど、この弟、小さい頃からピアノのコンクール荒らしで有名で、高校の途中でウィーンに奨学金をもらって行ったりしたんですが、短期で帰って来て、結局、何と工学部に入りました。どう考えても、この姉弟、弟の方が断然、才能があったのは明らかですけど、お姉ちゃんの方が、音楽で生きていく覚悟を持ってしまったんですね。どっちが良かったのか、分かりませんけどね。でも、ご安心を。坊ちゃんは、やはりピアノから離れた生活は出来ないみたいで、教会で弾いてます。本業は、TV局のエンジニア。お給料は、随分いいらしいです。

 

ナディアさんの話に戻ります。この人、ジュリアードの大学院を出たものの、仕事はなく、とりあえず、仲間と色々な所で、演奏したそう。結婚式とか、会社のパーティーとか。とにかく、色々な所に顔を出して、ネットワーク作り、その甲斐あって、クラッシックのラジオ局の深夜担当のディスクジョッキーに。そこで、色々な曲をジャンル分けしたり、アーカイブを作ったりしていたら、その才能を認められて、NYフィルからお声がかかったと言うわけです。良かったですねえ。

 

この続きは、次回に。犬のグルーミングのアポで出かけますから。ごめんなさい。

 

それでは、また。

 

 

 

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