ティラリーー鼻から牛乳 | 双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

双子の子供を2人ともアイビーリーグに入学させた母親であるフレックスラーニングのシニアカウンセラーがニューヨーク近郊から発信しています。フレックスラーニングはアメリカ大学進学相談、オンライン家庭教師のプロです。

アメリカ東海岸は、午後3時半になりました。ハロウィーンの子供たちがやって来るまで、残り数時間。

 

カリフォルニアから移って来て、初めてのハロウィーンなので、一体どのくらい子供たちが来るのか、さっぱり分からず、まあ、ファンパックと言われる一つ一つラップしてあるハーシーのチョコレートを2袋ばかり、買って来ました。これで、50人くらいは凌げるかと。

 

さっき、トレーダージョーと言う食料品店に出かけて来たんですけど、ちょっとびっくり。クレジットカードをターミナルに突っ込んで、承認された後、カードを引き出すと、あらあら、バッハのトッカータとフーガのあの始めの1フレーズが聞こえるではありませんか。『ティラリーー鼻から牛乳』のメロディーですよ。あれです。あれ。

 

最近の子供たちは、あのメロディーを歌わないんですかねえ。どうでしょうか。ほら、給食の時に、牛乳を飲んでいる席の後ろの子に振り向いて、歌ったじゃないですか。そうすると、分かっているんだけど、鼻から牛乳が出る。馬鹿らしいけど、面白かったですよね。そして、笑いを堪えた先生に叱られる。

 

どうやら、この曲、おどろおどろしい出だしだし、パイプオルガンだし、と言うことで、アメリカでは、怖いものの時に使われる定番の曲です。アイビーリーグのブラウン大学は、毎年、講堂で、パイプオルガンのコンサートが真夜中開催されます。もちろん、演目は、このバッハのみ。学生の間では、このイベント大人気で、クラッシックファンでなくても、講堂は、いっぱいになるとか。面白いのは、椅子は全てなし。みんな、ゾロゾロと毛布を持ってやって来て、寝っ転がって、このコンサートを聴く。ちょっと、楽しそう。ブラウン大学の楽しいイベント。

 

 

(ブラウン大学のセイレスホール)

 

トレーダージョーのレジの年配の男性に、思わず、『へえ、ハロウィーン仕様何ですね』と話してかけてしまいました。オジサンは、どんな時にでも、音楽を聴くのは、いいもんだよね。実は、今日は、オペラに行くんだ。と嬉しそうでした。ちなみに、今日のメトロポリタンオペラの演目は、ドン・ジョバンニと言いたいところですけど、現代オペラの『マーニー」多重人格の女性の話だから、まあ、ハロウィーンには、いいかもしれませんけどね。どこで、どんな人に出会うか、分からない。オペラは、結構高いので、筆者は、あまり行きませんけど、メトロポリタンオペラは、講演を映画にして、10日後とかに上演してくれますから、まあ、そっちにするか、と思ったりしています。

 

ハロウィーンが終わると次は、サンクスギビング。トレーダージョーでは、新しく曲を用意するんですかねえ。でも、何の曲かしら。思いつかない。やっぱり、クリスマスまで、待ちますかね。

 

それじゃあ、皆さん、トリックオアトリート!

 

ブラウン大学のオルガンリサイタル

 

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