アメリカ大学進学のために中学生がすべきこと | 双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

双子の子供を2人ともアイビーリーグに入学させた母親であるフレックスラーニングのシニアカウンセラーがニューヨーク近郊から発信しています。フレックスラーニングはアメリカ大学進学相談、オンライン家庭教師のプロです。

レーバーデーが終わって、筆者の住むニュージャージーは、急に秋らしくなって来ました。今週は、ハリケーンが来るとか言われていて、始めての体験に、昨日は、非常食の買い出しに出かけました。まあ、それてしまったんですけどね。ハリケーン対策と言っても、良くは分からず、『まあ、カリフォルニアで散々やった地震対策と同じでいいんだろう』と、水とかカンズメとか買っただけなんですけど。それで、いいんでしたっけ?日本では、最近台風も秋まで待たずに上陸することも多いとか。普段から、準備をしておきたいですね。

 

先日、小学生の時から、大学進学を視野に入れて、過ごしたい、というお話をしましたけど、今回は、その続き。中学生版です。アメリカでは、中学校は、ミドルスクールと言って6年生から8年生、日本風に言うと、小学校6年から中学2年に当たります。思春期真っ最中の結構面倒な時期です。このミドルスクールは、個体差が非常に大きくて、成熟の度合いにより、子供もいれば、大人もいると言う奇妙な空間を作っています。小学6年くらいから、結構本格的に、少女漫画みたいな『好きです。付き合って下さい。』て言うのも始まりますよね。中にいる子供達も大変ですけど、あまり関与出来なくなって来る親も大変な時期だと思います。

 

そんな時期ですけど、大学の準備が本格化して来るのも確かです。ちょっと、少女たちは、イケメンに翻弄されそうでしょうけど、ここは、自分のことも考えて、踏ん張って欲しいものです。少年たちも、可愛い女子の後ろ姿ばかり、眺めていないで、目の前のやらなければならないことを片付けたいですね。

 

前置きが長くなりました。小学校を卒業する前に、能力テストを受けさせられて、成績によってクラス編成が過酷に始まります。特に、数学と英語。オナークラスと言われる特進クラスでは、普通クラスとは、違う教科書を使います。それで、高校レベル(数Iレベル)の代数だとか、幾何だとかを教わってしまうので、高校に行った時に、そこを飛ばして、次のレベルから始められると言う訳です。大学進学の願書の時にも、どの教科をいつ終了したのか、きちんと問われますけど、その時にミドルスクールで終わったことを記載出来ます。学校側もその成績を入れて出してくれます。だから、中学校から既に、大学進学準備が本格化していると考えていいかと思います。ホント、長丁場ですよねえ。

 

オナークラスに入って入れば、高校に進んだ時も引き続き、オナークラスに入れて、高3迄にAPと言う大学レベルのクラスを取ることが出来ます。以前他のブログで言いましたけど、もちろん敗者復活はあります。だけど、ハードルが高くなるのは、確か。だから、出来るだけ早めに、意識的に将来の選択を減らさないように、目の前にあるものを片付けたいですね。ほら、だから、彼女の後ろ姿ばっかり、見てちゃあ、マズイって言いましたよね。

 

 

小学校の頃に、色々試して、何となく好きだなあ、と言うものに本腰を入れ始めるのがこの時期です。学校でも、スポーツのチームが出来ます。サッカー、バスケット、野球、フットボール、クロスカントリー等の課外活動への参加が出来ます。日本と違っているのは、このようなチームに参加するのは、トライアウトがあって、誰でも入れる訳ではないことです。だから、言ったでしょ。小学校の時から、始めないといけないって。それに、こう言うチームに入れると、体育の時間は、そのチームの練習になります。

 

それから、ブラバンもオーケストラも始まります。学区によっては、小学校からありますけど、中学で本格化します。楽器がダメなら、コーラスもあります。出来るだけ、学科に振り分ける時間を侵食しないように、学区によりますが、0時間目と言うのを設定していて、1時間目が始まる8時の前、朝7時から、そのようなクラスを提供しています。先生も大変ですけど、送り出す親お大変。7時ですよ、7時。この0時間目は、選択ですが、きちんと成績がつきます。ここで、ご注意。こんなクラスに入るのには、オーディションがあります。だから、初心者は、かなり厳しいです。ねえ、しつこいですけど、もう一度。小学生の時から何か始めないとマズイ!でも、初心者用のクラスは、0時間目じゃなくて、放課後にあったりもしますから、頑張れば、追いつけるかも。

 

弁論や擬似裁判クラスの提供もしている学校があります。これらのクラスで良いのは、高校に行っても続けられること。全国大会なんて言うのもありますから、活躍すれば、もちろん、大学へのアピールが出来ます。その他、中学校では、様々なイベントがあります。例えば、ミュージカル。アメリカでは、高校でもミュージカルを上演していますけど、ホント、好きです。結構、芸達者で、楽しめます。学校とは、離れて、子供ミュージカルのクラスもたくさんあります。こういうところから、ブロードウェイのスターも生まれるんでしょうねえ。余談ですけど。機会があったら、そんな話もしたいと思います。

 

しつこいですけど、アメリカの大学進学は、長期戦です。中学校時代に本格化します。だから、途中で、息切れしないように、頑張って下さいね。

 

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