新学期も始まって、『さあ、これから頑張ろうと!』と思っていらっしゃる方も多いと思います。いつからでも、巻き返しは、出来るのですが、目的に辿り着くまでの必要なエネルギーは同じですから、期間が短くなれば、それだけビッグバーン並みの瞬発力が必要になってきます。エネルギー保存の法則。ちょっと、違う?
『まだ、小学生だから、大学なんて先のことだ!』と思っていらっしゃる方に申し上げます。どの大学で何をするかが決まっていなくても、小学校にいる間に出来ることは、しておいた方がいいです。
アイビーリーグだとか、スタンフォード大学だとか、アメリカの有名私立大学に行くオプションを将来的に残しておきたいのなら、小学生の時に、しておきたいことがあります。まずは、学校の勉強を頑張ること。当たり前ですけどね。アメリカでは、小学校の高学年になると、成績の良い子は、特進クラスに入れます。そうすると、教材が違って、普通クラスよりの先に進んで行きます。そのクラスに入っていると、中学に進む時に、そのままやはり特進クラス。もちろん、ここで敗者復活戦があって、試験を受けて、良い成績だと普通クラスの生徒も特進クラスに入れてもらえますけど、始めから入っていた方が、それはお得です。それから、単に、お勉強をするのではなくて、時間のある小学生の時に、とにかく読書を勧めます。これで、語彙が増えますし、文章力もつきます。
小学生時代にもっと大切なのは、自分の好きなこと、情熱を持って出来ること見つけること。アメリカの有名大学は、お勉強が出来るだけの学生を求めていません。何でもいいから、光るものを持っている学生が好まれます。例えば、学校の学科以外に既に、興味のある学問があって、その研究をしているとか、コンピューターのアプリを作ったとか、特許を持っているとか。手っ取り早いのは、音楽とかスポーツとかアート。アメリカの大学の願書は、録画したピアノの演奏だとか、アート作品だとかを一緒に出すことが出来ますから、やるとなったら、本気で取り組みたいものです。
幼稚園や小学校時代に始める習い事は、親の趣味だとか、嗜好だとかが大いに影響するのだとは思いますが、色々とトライすることをお勧めします。ずっと、続けさせるには、親の方も根気がいるんでしょうけど。それとお金も。スズキメソッドで有名な鈴木鎮一先生が、バイオリンが上手い子は、必ず、親が熱心である、と言っていました。長いことバイオリンを習っていても漫然と、レッスンの前にちょっと練習するだけでは、駄目で、正しい練習を毎日したか、による、とも言っていました。だから、親の役目は、この時期大切です。
バイオリンの話が出たので、ついでに言うと、楽器は小さい頃から始めないと大学に行くまでに、それなりのレベルに辿り着かないことを肝に銘じて下さい。それと、どの楽器を選ぶのかも大切です。バイオリンやピアノは、とにかく競争率が高い。だから、バイオリンを始めても、後で、競争率の低いビオラに転向する人が結構います。木管や金管楽器は、肺活量がない低学年の子供には、出来ませんから、ちょっと出遅れても、これなら追いつけます。それでも、トランペットやフルートなんて言うのは、人気ですから、ここは、バスーンだとかフレンチホーンだとか、あまり人気がないけれど、オーケストラがどうしても必要とする楽器を狙うのも手です。大学へのアピールだけの目的で楽器を選ぶのも悲しいですから、そこは、大人が、こんな楽器もあるんだよ、と言う感じで『紹介』すると言う手順になると思いますけど。
音楽ばかりじゃなくて、スポーツもこの時期に始めたいですね。個人競技のゴルフ、テニス、スケートは人気ですけど、これも競争率は高い。知り合いに、フェンシングで全米大会に中学生の頃から出ていた知り合いの子は、この時期にニューヨーク大学から既に、アプローチを受けていました。オリンピックでメダルを取った高校生の中には、アイビーリーグだとか、UCLAだとかに進学している人もいます。まあ、ここまで凄ければ、どちらからも引く手数多何でしょうけど。チームスポーツの野球も、ソフトボールも、サッカーもバスケットボールも小学生から始まります。特にチームスポーツは、小学生の頃のチームからそのまま中学、高校の選抜チームに流れて行きますから、本人が好きなら、是非、頑張って続けたいですね。前にお話しましたけど、スポーツ入学なんて言うのもありますし。
ダラダラ、書きましたけど、言いたいことは、一つ。アメリカの大学進学は、長期戦で、小学校時代から始まっている、と言うことです。
早く、好きで続けられるものを見つけて下さいね。