その3ースターバックス VS ダンキンドーナッツ | 双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

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双子の子供を2人ともアイビーリーグに入学させた母親であるフレックスラーニングのシニアカウンセラーがニューヨーク近郊から発信しています。フレックスラーニングはアメリカ大学進学相談、オンライン家庭教師のプロです。

話は、ついに佳境に入って来ました!

 

スターバックスとダンキンドーナッツの戦いなんて、異種格闘技戦じゃないか!これは、アントニオ猪木の陰謀なんじゃないだろうか?こんな戦いまで、仕掛けて来るとは!

 

『スターバックスは、コーヒーの匂いだけで、相手を屠るかもしれない。』『いや、ダンキンドーナッツのカラフルなドーナッツを見て、視覚的に耐えられる人はいない!』『いやいやスターバックスのこれでもか、これでもか、と繰り出す新種のコーヒードリンクの演出に、誰しも手を伸ばしてしまうだろう。』『何を言ってるんだダンキンドーナッツは、あの31アイスクリーム(アメリカでは普通バスキンロビンスと呼ばれている)を傘下に持って、最強のはずだ。』なんて、考えるだけで、ロマンを感じませんか?

 

 

ダンキンドーナッツは、1950年にマサチューセッツ州で誕生しました。スターバックスは、西海岸代表。ダンキンドーナッツは、東海岸代表。現在、店舗数11,300。米国内に  8,500 店舗。海外、36カ国に 計 3,200店舗。数だけだと、スターバックスの勝ち。ですが、米国内

だけ考えれば、結構いい勝負。何たって、ダンキンドーナッツのモットーは、"America runs on Dunkin'" アメリカは、ダンキンドーナッツを糧にしている、と言うんですから、大した自負です。スターバックスは、皆さまにコーヒーを通じて、貢献したい、と謙虚に言っているんですから、ちょっと、ダンキンドーナッツは、俺様で、アルファ〜メールのDNAを持っている感じですかね。ちょっと、猪木かも。スターバックスは、カッコいいけど、推しがそれほど強くないモハメド・アリ。

 

で、何でまた、こんな異種格闘技戦に見立てる羽目になったかからお話します。しつこいですけど、カリフォルニアでは、ありとあらゆる所にスターバックスがあって、大学に出すエッセイもそこで書いたと言い切る高校生もいるし、大学の面接(これは、その大学出身の同窓生が行うもの)も、会うのは、スターバックスと言うのが定番。ところが、最近、筆者が移り住んだニュージャージー州バーゲンカウンティには、スターバックスは、ほとんど見かけず、あるのは、ダンキンドーナッツばかり。家から歩いて行ける距離に何と2軒。スターバックスは、一番近い所も車で10分。

 

 

でも、このダンキンドーナッツ、驚くことに、カリフォルニアでお馴染みのショボいドーナッツ屋とは、程遠く、日本のミスタードーナッツ並で、明るくてオシャレ。フランチャイズだから、もちろん、店によって、違いはあります。置いてあるものも、驚く事なかれ、スターバックスみたいなラテだの、フローズンコーヒーだの、バニラチャイまであったりする。いやはや。同じドーナッツ屋とは思えない!何でも、2006年にグルメシェフを雇って、コーヒーチームだのサンドイッチチームだのを作って、メニューも刷新したらしい。知らなかった!ここは、ドーナッツ屋だけど、スターバックスに負けない食べ物がある!

 

ついでに申し上げます。東海岸の大学には、スターバックスは、入っていません。まあ、ダンキンドーナッツも入っていないみたいですから、ここは、引き分け。アイビーリーグ大学の中に無くても大学街には、両方ともある。そう言えば、シカゴ大学のブックストアには、スターバックスがあった。まあ、シカゴですから、東海岸じゃなので、ノーカウント。オハイオ州のオーバリン大学のまわりは、ローカルビジネスを支援すると言うことで、どっちも無い。いかにも、大企業に反骨精神で対抗するアメリカ1リベラルな大学らしいですねえ。

 

大学とスターバックス、西海岸では、蜜月な関係ですが、ダンキンドーナッツは、東海岸で大学には、残念ながら、食い込んでいないようです。と、言っても、大学は、外部の業者を入れると言う体制ではないようですから、この部分で、ダンキンドーナッツを評価するのは、不公平かも。

 

この異種格闘技戦、熱戦です。どっちの勝ちなんですかねえ。無責任ですか?ここまで盛り上げておいて、結論は分からない、と言うのは。怒らないで下さい。猪木もアリと15ラウンド戦って、引き分けだったじゃないですか。まあ、そんなもんですって。少なくとも、東と西では、何だかカルチャーが違うんだなあ、と思って下されば、それで結構。でも、決して凡戦じゃないと思うんですよね。がっぷり四つ。

 

それでは、皆さま、あまり暴飲暴食なさいませんように!