お約束通り、今回は、スターバックスのお話から始めます。
スターバックスの公式ウェブサイトによると、2015年6月28日時点で、22,519店あるらしいです。天下のスターバックスなんですから、ちょっと数字のアップデートをしてもらいたい気はするんですけど、まあ、大したもんです。1987年から、現在の形のお店の展開を初めて、その年は、17店舗だったんですから。大した発展です。言いましたよね。ロスアンジェルスのダウンタウンなんて、1ブロック毎にあると言っても過言じゃないくらいありますから。
日本への進出は、1996年で、海外では第1番目。さすがに、喫茶店、コーヒー専門店文化が定着している国だけあります。ターゲットとしては、最適。それにしても、このシアトルのコーヒー屋さん、一気呵成に増殖しました。もともとは、1971年にローカル対象で始まったお店でしたけど、先見の明があったCEOがイタリアのコーヒーバーをヒントに1987年からお店を刷新して、全米展開に乗り出したというお話。ホント、当たりましたねえ。イタリアにまで逆輸出しちゃったんですから、大したもんです。
1997年に封切られたおバカ映画オースティン・パワーズで、Dr.イーブルの悪の帝国を支えるのが、スターバックス。これは、受けましたよね。丁度、上昇気流に乗って来ているスターバックスが、悪役側と言うのが、かえって、面白い会社だなあ、と言う好感を作りました。この映画で、本当に全米に名前が知られた。
いわゆるアメリカンコーヒーを飲み慣れたアメリカ人にとっては、スターバックスのコーヒーは、ちょっと強め。ですけど、喫茶店文化の無かったアメリカで、新しいライフスタイルを提供したと言うのが成功のポイントだと思います。モットーは" Share great coffee with our friends. Help make the world a little better." コーヒーを通して、ちょっと世の中に貢献したい、と言うことですもんね。
日本の喫茶店よりは、もっとオープンな感じで、気楽に入れること、それから、ここで、長いこと居座って、仕事をしたり、勉強をしたり出来ること、それから新感覚のコーヒーを提供したことが、当たった要因だと思います。筆者はコーヒーは飲みませんから、スターバックス信者とは、一線を画している、と自負を持って叫びたいのですが、オフィスビルの下にあるし、残業をして、小腹が空いたら、チーズとクラッカーの詰め合わせだとか、ヨーグルトパフェだとか買っていましたから、あまり大きい事は言えない。それに、空港で飛行機の中で食べるサンドイッチもここで、買いましたしね。筆者にとっては、コンビニがわりのスターバックス。知り合いに、絶対スターバックスの呪いに負けない!と言っているお兄さんがいましたが、その人は、朝目覚めのためのカフェインは、Drペッパーから取ると豪語していました。その方が、断然、安いですしね。最近、彼は、どうしてるかなあ?
カリフォルニアにいると、世の中スターバックスを中心に回っているんじゃないか、と思うくらい日常に入り込んでいました。会社員も朝、スターバックスのカップを手にオフィスに入って来ます。UCLAとかのカリフォルニア大学(UC)、カリフォルニア州立大学は、どこもキャンパスの中にスターバックスの出店があります。大学時代から、こうして餌づけされてしまうと、この呪いから離れるのは至難の技になります。街中のスターバックスの客の大多数は、友達と、いうよりは一人で来て本を読んだり、仕事をしたり、宿題をしたり。wifiもありますから、みんなラップトップをテーブルの上に乗っけて。ウェイトレスもウェイターも来ないし、長居も気楽に出来る。
ところが、です。ニュージャージーにスターバックスが無い!カルチャーショックです。グーグルマップで探さないと、無い!歩いて行ける所に無い!NYのオフィスビルにも無い!ヨーロッパだのオーボンパンだの、ベカーリーとかが代わりに入っている!えっ!えっ!えっ!
ね、お話がちょっと見えて来たでしょう。スターバックスは、世界制覇したのかと思ったけど、東海岸制覇すら成し遂げていなかった!
次回は、東海岸の覇者、ダンキンドーナッツとスターバックスの血みどろ?の戦いのお話です。乞うご期待!(LOL)