ニューヨーク大学医学部全額学費免除! | 双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

双子の子供を2人ともアイビーリーグに入学させた母親であるフレックスラーニングのシニアカウンセラーがニューヨーク近郊から発信しています。フレックスラーニングはアメリカ大学進学相談、オンライン家庭教師のプロです。

ニューヨーク大学医学部学費免除

 

いやあ、びっくりしましたねえ。ニューヨーク大学(NYU)は、有名私学の中でも、経済援助をしないことで有名でしたから、ここで一発逆転!という感があります。

 

NYUは、ニューヨーク市内にあるので、高校生の間では、行きたい大学の上位にいつも上がる大学で有名です。でも、親たちの間では、あまり評判が良くありませんでした。というのも、私立大学は、親の収入を元に、奨学金を出してくれるのですが、NYUは、しぶりが悪く、同じレベルの大学に合格したら、結局は、そっちに流れるというパターンが結構ありました。

 

 

例えば、アイビーリーグ大学は、成績で出す奨学金はないものの、家庭の経済状態で、奨学金を潤沢に出してくれるます。例えば、ラテンアメリカからの移民で、家族の中で初めて大学に進学するするような子供だったら、全額支給、という具合です。これには、寮費も食費も含まれます。NYUの医学部学費は、授業料だけの免除ですから、これよりは、ちょっと、分が悪いかも。

 

筆者は、アイビーリーグの1校であるコロンビア大学に行っている女子学生を個人的に知っていますが、この子は、何と、大学のあるNYからLAの自宅に帰る飛行機代まで支給してもらっています。大学側も、この子のためだけに、冬休みに寮を開けておくよりも飛行機代を出して、追い出した方がコストがかからない、という判断なのでしょうけど。

 

 

アイビーリーグのブラウン大学は、今年から、学生ローンが撤廃されました。普通の学生は、親のローンの他に、目一杯、学生ローンも借りて、卒業後それを何年もかかって返済して行きます。日本で言う育英会の奨学金のイメージです。そうすると、社会に出た時に、マイナスからスタートすることになるし、最近は、焦げ付いたローンが多いことが問題にもなっていました。それで、学生ローンの部分は、ブラウン大学が負担することにしたのです。

 

アメリカでは、私立大学だから、学費が高いと言うのは、正しいようで、正しくありません。今回のNYUもそうですが、質の良い学生を確保するために、特に有名私学は、様々な奨学金を提供しています。ですから、州立大学に行くよりも安くなる可能性もあります。

 

NYUのニュースにもありましたけど、奨学金は、寄付によって賄われます。アメリカでは、自分の母校にずっと頑張ってもらいたい、と卒業生は思っています。日本では、在校生の親がしぶしぶ寄付するパターンですが、アメリカでは、卒業生自身がずっと寄付を続けて行きます。クレジットカードすら、母校のブランドのものを持っていて、溜まったポイントは、母校に寄付される、と言う仕組みです。

 

日本からの留学生にも、成績が良ければ、奨学金が出る可能性があります。NYUもそうですけど、アメリカの一流私立大学は、優秀な学生に大きく門戸を開いていますから、ちょっと頑張って見るのもいいかもしれませんね。

 

と言うことで、みなさん、もうひと頑張り致しましょう!