ある整体院のオーナー院長から聞いた話です。

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この整体院、お客さん目線で見ると、けっこう繁盛していて、

儲かってそう、若いスタッフが何人かいる、

施術前の問診や施術後の説明が丁寧、院長は普段いない。

と言った感じ。なんか良さそうな店ですね。

で、内側から見ると、 院長は施術に自信が無いので

経営に専念、スタッフは院長より技術レベルが低い、

問診や説明はお客さんを安心させリピートを促す目的。

どうです? 実際、繁盛店なんです。


さて、ここからが本題です。

この店で、お客さんからの支持が最も多い、

若い男性スタッフがいました。

技術は他のスタッフより高い訳ではない、

素人に毛が生えた程度。

「何でだ?」 疑問に思った院長はある日、

彼の仕事ぶりを観察してみました。

結果、これだっと言うものは見当たりません。

でも他の人と違う点は発見しました。

それは、 まず、「聞き上手である」耳

「相づちが上手い」、実に心地よい相づちだったそうです。

そして、施術後にお客さんと「握手」、

若いお客さんには「ハイタッチ」パー

「一緒に頑張りましょう!」というアピールだそうです。

これ等が人気の要因である様です。 見事ですね。


お客さんにお金を使わせる接客としては100点ですね。

勿論、彼のキャラクターがこういう接客を

違和感のないものにしているのでしょう。

でも技術は素人なので、何度通っても良くなりません。

如何ですか、この整体院に行きたいですか?

人気のある店ですよ?


私は嫌悪感を覚えます。「ホストかよっ!」 ┐(´-`)┌

彼には他のサービス業や接客業でご活躍いただきたいです。

以前の記事「繁盛店が技術が高い訳ではない」でも

こういった事を書きましたが、 これが、この業界の実情です。

求人紙などでも、よく整体院やマッサージ店のスタッフ募集で

「未経験者歓迎」「研修で一生ものの技術が身につく」

なんていうのを目にします。そんな技術たかが知れてます。


それと、施術する人の人柄は大事ですよね?

優しくて、気持ちを分かってくれる人に施術して欲しいです。

でも、そんな気持ちを商売に利用するのは抵抗を感じます。

最もタチが悪いと言うか、困るのが、ホントにいい人で、

優しくて、お客さんを大切にする、

悪気や計算のない人なんだけど、技術が無く、下手くそで、

本人はそれに気づいていない、

そんな先生。

こういう治療院に通い続けている人、結構いるんですよね~。

残念。 ヾ(_ _*) ・・・


話を元に戻して、

この整体院の院長は後に、この店を手放しました。

素人施術で金儲けをするのに、罪悪感を感じたんです。

罪悪感を感じない人も沢山いますから、ご注意を!


PS. 前回の記事「施術に関する資格」の補足。

整骨・接骨院で、スタッフが何人もいる場合

全員が柔道整復師であるとは限りません。

マッサージ店も全員がマッサージ師とは限りません。

意外と知らない方が多いので、今回は基礎知識として

治療院・サロンなど民間療法の施術者の資格の話です。

これを知らないと、今後の話題で説明が難しいので。


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決して、“良し悪し”や“技術の高低”や“格”を示すものでは

有りません。



まずは、「(指圧)マッサージ師」「鍼灸師」

「柔道整復師(整骨・接骨院)」


この3つは国家資格です。保健所の管轄に入ります。

ここで、以前に話した

「接骨院は保険が利くマッサージではない」

というのが分かるかと思います。


マッサージ師という資格があるのですから、

柔道整復師の技能にマッサージが含まれている訳が

ないんです。


勿論、2つ3つと資格を持っている施術者もいます。

その場合、「○○鍼灸・マッサージ治療院」

「○○鍼灸・整骨院」や「○○鍼灸・マッサージ・接骨院」

などとなります。

この場合も、基本的にマッサージに保険は適用されません。
 
(「接骨院にかかる時」を参照)


鍼灸とマッサージは同時に取得しやすいので

「鍼灸・マッサージ師」は結構います。

マッサージに興味が無い人は「鍼灸師」、

簡易的なマッサージしか出来ません。

鍼灸に興味が無い人は「マッサージ師」のみ取得。

という感じでしょうか。


“マッサージ”に治療というイメージが無い為か、

疲れる施術はしたくないのか、

近頃はマッサージ師という仕事はあまり人気が無い様です。

鍼灸師は増えている気がします。(個人の心象です。)



あと「指圧」「マッサージ」という言葉は

   マッサージ師にしか使用を認められていません。


意外でしょ?

マッサージ店なんて沢山あると思っているでしょう?

ところが、「マッサージ」と表記している店は

少ないんですよ~。



次に「整体師」「カイロプラクター」です。

これらは民間資格になります。

任意の団体により認定されたものです。

「エステティシャン」などもそうですね。


国のお墨付きが無い分、若干の制限は有りますが、

自由な活動が出来ます。


「整体」は中医学(東洋医学・漢方)をベースにした、

身体の不調を改善させる為の手法の総称です。


整体=ボキボキ、ボキボキ=正統派の整体、

ではありません。



「カイロプラクティック」は米国発祥のものなので

西洋医学寄りです。

脊椎の矯正が主体です。最近は曖昧なものが多いですが。



他に「リフレクソロジスト」「トレーナー」「セラピスト」

などがあります。

「リフレクソロジスト」は主に足ツボマッサージをする人

に使われています。

「トレーナー」や「セラピスト」は任意の会社・店などの

簡単な研修を受けた人たちに多く使われている肩書きです。



最初にも言いましたが、

どの資格が技術的に優れているか、

という事ではありません。

また複数の資格を持っているから、

腕が良いという訳でもありません。

資格取得が目的になってしまっている場合があるんですね。



国家資格だから、どうだという訳でもありません。

「自動車免許」も「美容師」「調理師」も国家資格です。

でも、技量はピンからキリまで様々ですよね?

でも、「美容師さん」や「料理人さん」などは資格を取って、

店に就職して、一人前になるまで、

下働きから修行しますよね?

「お医者さん」には研修医制度があります。


ところが、

民間療法の業界は資格を取ったら

直ぐ開業出来ちゃうんです。

“修行”という習慣はすっかり無くなってしまって、

腕の良いベテランの治療家から学ぶ、

という事がほとんど見られなくなりました。



接骨院はつい最近までは、

“開業すれば誰でも年収1000万円!”

なんて言われてたんですよ!? 乱立する訳です。 ┐(´-`)┌

最近は雲行きが怪しくなってきたので、

整体に手を伸ばしているところが増えてますね。



結局は個人々の資質・向上心。

資格取得後にどう過ごして来たか、で大きく違ってきます。

並みのマッサージ師よりマッサージの上手い整体師が

いたりします。

資格取得の時点で思考が止まっている施術者が

多数いるのが現状。



という事で、話がちょっとソレたかも知れませんが、

こういった資格の事を踏まえて、

今後の記事・以前の記事を読んで頂くと、

より理解しやすいかと思います。

では。m(_ _)m



施術の力加減は必ずしも、

気持ち良い加減=最適な加減(改善目的)ではありません。


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前回に続き、

力加減についてもう少し踏み込んでみたいと思います。

おおかた、気持ち良い≒最適 と言っていいと思うのですが、

そうではない場合も多々あります。

皆さん、気持ちの良い施術を受けたら、

「この人は上手だなぁ。」と思っていませんか?


以前こんなお客さんがいらっしゃいました。

(他店で働いていた時)
60代くらいの女性で慢性的な肩こりで20分か40分の施術。
施術後は、「まあ、こんなもんだろうなぁ。シラー

という位の表情で、お帰りになりました。

それから一週間くらいして、またいらっしゃいました。
来るや否や、私を指差して

「この人!この人にこの間やってもらったら、二日後に肩こりが無くなったの音譜!」と、とても嬉しそうでした。

こんな経験あります?


これ以降、私はこういった感想を度々いただいています。
では、この人に何が起きたのか?
私はこの方の肩こりに最適と思う力加減で

施術をしたのですが、
その時は多分「もっと強くして欲しいなぁ。」

と感じてらしたんだと思います。

ところが、適切で最適な加減の施術が出来た事により、

二日後に効果が出るという結果になった訳です。


これは、深いコリが解れた時の特徴で、

東洋医学や漢方的な改善の典型的な事例かと思います。
このケースは、適切な施術が大前提になりますが、

今回は適切な施術に関しては省略させて頂きます。

このように、気持ち良い≠最適 という場合があるのです。
この方が二日後に感じた気持ち良さは、施術の時だけの気持ち良さとは比べ物にならないでしょう。


次に視点を変えて、

どうして「もっと強くして欲しい。」と感じるのか。
凝っているところは、

血行不良により感覚が鈍くなっているんです。
だから、刺激が欲しくなる。
でも、
細胞や筋繊維といったものが、凝っている時は頑丈になっていると言う訳ではありません。
強すぎる刺激によって、筋繊維などが傷つき、

ダメージを受けてしまうのです。
筋肉痛と似ています。

これにより、後で痛くなるのが「もみ返し」というもの。

ですから、

ダメージを最小限にし、最大限に効果が出る力加減が最適

という事ですね。
分かりました?


あと、この力加減というもの、

~kgと言う数値では表現出来ません。
例えば、AさんとBさんが同じ50kgの強さでグッド!指圧しても、

受けた感じも違えば、ダメージの度合いも違ってくるのです。
人による施術の面白さであり、奥深さでもあります。
野球のピッチャーが投げた球が同じ100kmでも人により、

重い球・軽い球があるのと近いと思います。


指のあて方、指の形、押す角度、押し方、タイミング、

持続時間、リズム、と様々ありますが、
施術者の資質や人間性の違いと言っていいと思います。


一般的に、良い指圧は、「丸い当たりで、力強い」ものと言われています。

偉そうに、書いてきましたが、

自分の施術は自分で体感出来ないので、

どうなんだろうなー!?

なので、イメージする事・お客さんの反応から理解する事が

大切になります。


~気持ち良く、楽に~ とあるように、

私は基本的に気持ち良さは大事にしています。