施術の力加減は必ずしも、
気持ち良い加減=最適な加減(改善目的)ではありません。

前回に続き、
力加減についてもう少し踏み込んでみたいと思います。
おおかた、気持ち良い≒最適 と言っていいと思うのですが、
そうではない場合も多々あります。
皆さん、気持ちの良い施術を受けたら、
「この人は上手だなぁ。」と思っていませんか?
以前こんなお客さんがいらっしゃいました。
(他店で働いていた時)
60代くらいの女性で慢性的な肩こりで20分か40分の施術。
施術後は、「まあ、こんなもんだろうなぁ。
」
という位の表情で、お帰りになりました。
それから一週間くらいして、またいらっしゃいました。
来るや否や、私を指差して
「この人!この人にこの間やってもらったら、二日後に肩こりが無くなったの
!」と、とても嬉しそうでした。
こんな経験あります?
これ以降、私はこういった感想を度々いただいています。
では、この人に何が起きたのか?
私はこの方の肩こりに最適と思う力加減で
施術をしたのですが、
その時は多分「もっと強くして欲しいなぁ。」
と感じてらしたんだと思います。
ところが、適切で最適な加減の施術が出来た事により、
二日後に効果が出るという結果になった訳です。
これは、深いコリが解れた時の特徴で、
東洋医学や漢方的な改善の典型的な事例かと思います。
このケースは、適切な施術が大前提になりますが、
今回は適切な施術に関しては省略させて頂きます。
このように、気持ち良い≠最適 という場合があるのです。
この方が二日後に感じた気持ち良さは、施術の時だけの気持ち良さとは比べ物にならないでしょう。
次に視点を変えて、
どうして「もっと強くして欲しい。」と感じるのか。
凝っているところは、
血行不良により感覚が鈍くなっているんです。
だから、刺激が欲しくなる。
でも、細胞や筋繊維といったものが、凝っている時は頑丈になっていると言う訳ではありません。
強すぎる刺激によって、筋繊維などが傷つき、
ダメージを受けてしまうのです。
筋肉痛と似ています。
これにより、後で痛くなるのが「もみ返し」というもの。
ですから、
ダメージを最小限にし、最大限に効果が出る力加減が最適
という事ですね。
分かりました?
あと、この力加減というもの、
~kgと言う数値では表現出来ません。
例えば、AさんとBさんが同じ50kgの強さで
指圧しても、
受けた感じも違えば、ダメージの度合いも違ってくるのです。
人による施術の面白さであり、奥深さでもあります。
野球のピッチャーが投げた球が同じ100kmでも人により、
重い球・軽い球があるのと近いと思います。
指のあて方、指の形、押す角度、押し方、タイミング、
持続時間、リズム、と様々ありますが、
施術者の資質や人間性の違いと言っていいと思います。
一般的に、良い指圧は、「丸い当たりで、力強い」ものと言われています。
偉そうに、書いてきましたが、
自分の施術は自分で体感出来ないので、
どうなんだろうなー!?
なので、イメージする事・お客さんの反応から理解する事が
大切になります。
~気持ち良く、楽に~ とあるように、
私は基本的に気持ち良さは大事にしています。