希望の牧場~吉沢正巳さん講演~№1 | 犬、猫、馬、yoga、花。。。たまに独り言

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「富士山ピース&アートフェスティバル」で


福島 希望の牧場代表の吉沢正巳さんの講演を聞きに行きました



原発から14キロの避難区域に今も残り、国の殺処分命令に抵抗し


350頭の牛の飼育を続けています



昨日、観た「ZONE」にも出演されていた方です



牛を模った造形物を軽トラに積んで街宣運動されているようです

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牛の骨が積まれています

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私が写真を撮っていたら、吉沢さんご本人が話しかけてくれました


この牛の模造品は九大の先生が作ってくれたそうです



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震災後の3/18、農場の廃車のガソリンをかき集めて


1人で東電本社に抗議に行かれたそうです


福島から一番先最初の抗議活動でした



東電本社で、「浪江の牧場から来た。停電と放射能で、300頭の牛が死んでしまう。


俺はそのことで来たんだ」。


大泣きして抗議されたそうです



「決死救命、団結!」これはその時に農場のタンクに書いた言葉


線量があがり、もう農場には戻れないかも?と遺言みたいな気持で書き記したそう


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地域の酪農家さんは牛が放れて迷惑を掛けてはいけないと、仕方なく牛を繋いで逃げた



その後、政府から牛の殺処分命令が下り、断腸の想いで殺処分を受け入れた



酪農家さんだって牛1頭1頭に名前を付けて可愛がっていたはず



・・・自殺者も出ました


自殺した酪農家さんの遺書  「原発さえ なければ」


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自殺現場で手を合わせる吉沢さん

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だけど吉沢さんは農場からの退去命令も殺処分も受け入れず牛の世話を続けます




周囲の酪農家や畜産家から、牛の殺処分に同意しないことに批判もされてた。



「警戒区域の牛が全て死んでくれなきゃ、


牛を繋いで逃げた自分たちがバカみたいじゃないか!!」



なんて悲しい言葉でしょう。牛に対して懺悔の気持ちと後悔と自己嫌悪と・・・


この酪農家さんの苦しい胸の内を思うと切ないです




吉沢さんに対しても、それまで仲間で仲良くしてた人からも、


心ない言葉が有ったと想像します



本当に孤独だったのではないでしょうか。。。



被ばく牛は売れないし、糞も肥料にならない、動物園もできない



「売れなくなった商品価値の無い牛に自分も被ばくしながらエサやりをするのに


意味が有るのか?」と自問自答し、周りとも話し合いをしたそうです



「俺、バカかな?」・・・ 私は思います、 バカなんかじゃ有りません


餌をあげるのは生きてる命だからです。


人間だったら弱いモノに情けを掛けて欲しい

商品価値が無いからって、今まで散々人間の為に尽くしてくれた牛を殺すなんて・・・






商品価値なんて人間から見ただけの価値


人間と言う存在も、他の惑星や神様や生き物たちから


見たら価値が有るかなんて分らない




商品価値なんて言ったらhanakoやモモだって売れる訳じゃない(特にモモはミックスの放浪猫)


でも、癒しや元気をくれる大事な、大切な私の家族



吉沢さんは被ばく牛を原発の生き証人、


調査、研究の対象としての価値を見出してくれました


どん底でも希望を棄てない「希望の牧場」で牛たちは今日も生きています
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「商品価値がないから殺処分」


そう言う方法を選ぶのは、やっぱり牛に接したことの無い政治家と


霞が関の人たち