1975年:世界最高峰のエベレストに女性初(男女合わせると38人目)の登頂に成功
1992年:女性世界初の7大陸最高峰登頂者
どちらも女性初 と言うのが素晴らしい
既に70代なのに声も大きくシャキシャキ話す、歩く、とにかく元気
今も月に何回か国内登山、年に数回海外登山をしているとか。。。
エベレストとチョモランマが同じ山であることも今回初めて知りました(中国名がチョモランマ)
36年前の登山時は酸素ボンベ15㎏を背負い山の地面の裂け目(クレバス)に梯子を掛け四つん這いに
なって(下が丸見えでとても怖かったそう)渡るなどビックリする話ばかり・・・
36年前のエベレストは氷河に覆われ人の手があまり入っていない写真だったけれど
最近では登山者の酸素ボンベが無数に捨てられ温暖化で氷が解け黒い岩肌がむき出しに
なって、なんか神々しさが無くなってしまったようで残念
また、南極登山は当時一人¥350万も掛かるほど資金がかかったけれど、
誰も歩いたことのない氷の上が清潔で清らかで余りに美しい景色に
神様に生かされている実感が沸いたそうです
一緒に参加した75歳のアメリカ人の男性は
「山に登ったら自分の荷物は自分で持つ」と必要最低限の小荷物で行動を共にしていたそうです
ただ途中で彼は「無理をすれば、もう少し登れるけど、これ以上進んだら一人で下りられない。
ココからなら一人で下りられるから」と言い残し登頂を諦め一人で引き返して行ったそうです。
75歳の老人には年齢的にもコスト面でも最後のチャンスだったはず、どんなに無念だったか・・・
でも、その勇気と他人に迷惑をかけない潔さに、私もそう言う人間でありたいと思いました
田部井さんは福島県出身なので今回の地震・原発事故にとても胸を痛めていて
6月から毎月、東北の山を歩き、食事をし、お土産を買う活動を続けているそうです
なぜ山に登るのか?と聞くと「そこに山が有るから」なんて聞いたことがあるけど
空気も薄くて寒い、命がけの登山に挑戦する勇気が私にはない
ただ70代の方たちがそうやって頑張っているのを聞くと
自分もウカウカしていられないなぁと思ったり・・・
知らなかった事も、いろいろ知ることができたし
考えさせられることもあり今回の講演も素晴らしかったです
私も低い山から挑戦してみようかなぁと思ってしまうほど魅力あるお話でした