台風15号の影響で帰りが危うかったので少し早めに帰宅
そんな中、いきなりの停電
震災の後、父が持たせてくれた「ロウソク」に火を灯す
まるでお寺に飾るような大きなロウソクで貰った時は笑ってしまったけど大活躍
30分くらいで復旧すると思って「まだか、まだか」と待ち続ける中、
市役所の放送が入ったのは停電から2時間後
停電は震災で経験済みだったとは言え、一人暮らしだとやっぱり不安
いつ復旧するのか、情報が全く入らない
ロウソクの炎を見ながら、お香の香りで心を落ち着かせる・・・で直ぐにhanakoと就寝
驚いた事に一晩明けても、まだ停電中 しかも、取り残されてるのは私の地区と残りわずか・・・
出勤時間が迫る中、hanakoの事が心配で焦りが出始める
台風が去り太陽がギラギラ 電気が来ないとエアコンもつけられない
毛皮を着ているhanakoは熱中症にかかって、死んでしまう可能性もある
特にポメは暑さに弱いらしい
東電に電話しても「時間外」のアナウンスが流れるばかり
↑のちに「この電話では受け付けていません」と繋がらなくなってしまった
携帯でネットを見ても停電地区の案内だけで
「なにが原因で停電なのか」 「復旧見込みはいつ頃なのか」の情報は全くナシ
あと30分で復旧すればhanakoは、お留守番出来る・・・でも夕方まで電気が来なかったらどうしよう
悩みに悩んだ末、犬を部屋に上げることを快く思わない両親に預けることにした
電話して事情を話すと2つ返事で(←ココが微妙)引き受けてくれた
サークルをたたみ、オヤツ、トイレシーツ、フード、お皿をまとめて車に積み込み実家へ
いつもと違う様子にhanakoも不安顔「ねえね、hanakoどうなっちゃうの?」
結局、電気が来たのは、お昼前 約20時間の停電 やはり実家に預けて正解だった
それにしても行政、東電の対応の遅さには「がっかりやっぱりね
」
停電は仕方ないこと・・・だけど、今の状況と復旧の見込み位は簡単で良いのでネットに載せて欲しかった
私一人なら出勤すれば済むことだし、TVが見れなくても暑くても我慢できるし、東北の人たちの
コトを思えば不平不満なんて言ってられないし言わない。
でも、この時期、エアコンがつかない=死に直結する生き物と一緒に住んでる場合は別。
復旧がお昼頃の予定なら余裕を持って遅めの時間(夕方)でも良いので情報として欲しい
分らないなら「復旧未定」でも良い、そうすれば最初からhanakoを預ける手筈を整える。
何の情報もないから、あと少しで復旧するかも?と淡い期待を抱いてギリギリまで自宅にいた
仕事をしている人は動物を残して出勤するのに、凄く悩んだと思う
たかが、犬 くらいに思ってる人も居ると思うけどhanakoは、私にとって娘も同然 家族
震災での停電経験なんて市役所も東電も何も活かされていないと改めて思い知らされた
今回、私が「知らせて欲しかった情報」は今後のお願い事として市役所と東電に連絡を入れた
あんまり期待できないことは百も承知
もちろん、職員も東電社員も一生懸命、対応してくれていたんだとは思う。でもね・・・
あの「事なかれ主義」 「お役所体制」はちょっとやそっとじゃ変わらない気がする
震災に遭われた東北の人たちは、やきりきれない想いや怒りを半年以上も持ち続けている
何を言っても反応の薄い行政、東電じゃ、何処に怒りをぶつけたら良いのか分らないよね。
なんだか、この国に住むのがとっても不安になった台風15号でした
両親はhanakoを思った以上に可愛がってくれたようでトイレの片付け、リンゴをくれたり、1日中遊んでくれた。
それが唯一の救いかな