小児ガンなどで髪を失った子供たちに
カツラを提供するためのヘアドネーションも行っていますが
それらと同時に
『漆刷毛用ヘアドネーション』
を募集致します。
『漆刷毛は、漆芸の制作や漆工品修理の
漆塗りの工程に用いられ、
塗りの良否を左右する重要な用具であり、
無形・有形の文化財の保存に欠くことが
できないものであるが、現在、その製作技術者は
全国でも数名のみとなっている』
日本の伝統工芸 ~漆器~
今は吹き付けて作られる漆器が多いですが
美術漆工芸や高級漆器などの
本物の漆工芸品は刷毛を用いて製作されます。
その刷毛は、なんと人毛で作られているのです!!
それも日本人の毛髪が最高だそうです。
漆刷毛は鉛筆の芯のように
先端から柄尻まで毛が入っています。
鉛筆を削るように刷毛を削りながら使います。
だいたい20~25cmくらいあります。
なぜ人毛なのかというと
人毛に代わる長い毛が無いのです。
馬の尻尾の毛は長いですが毛が太過ぎて
刷毛目が立ち過ぎて不向きなんだそうです。
髪の毛は意外と細く、刷毛目も立ちにくいのです。
先端から柄尻まで一本物の髪の毛を束ねて
糊漆で固めているので毛が抜けないので
人毛が一番最適なのです。
現在では、ほとんどが中国からの輸入に頼っています…。
漆も、日本国内で使用されている漆のうち
90%以上が中国産と言われています。
刷毛を作る職人さんも激減して
全国でも数名のみとなっています。
漆器は
日本の伝統工芸のひとつです。
そのための道具も大切です。
このまま、刷毛を作ることができなくなったとき…
例えば国宝級の工芸品をどうやって補修したらいいのでしょう。
吹き付けちゃう?
国宝級を?
大切な道具です。
絶やしてはいけない技術です。
そのためのヘアドネーションを募集させていただきます。
切らせていただいた毛束は
こちらにお送りしています。
【漆刷毛師 泉清吉さん】
うるし刷毛
漆刷毛工房ひろしげ
漆刷毛について、参考にしてください。
文化遺産 漆刷毛製作
漆刷毛の製作工程
カツラ用のヘアドネーションは30cm以上 に対し
漆刷毛ヘアドネーションは20cm から可能です。
ドネーション用に伸ばしていたけど、
30cm も待てない!!も~切りたい!!
…という方にはピッタリです。
くせ毛、白髪、カラー毛も受付可能です。
長さ以外の条件でヘアドネーションを諦めていた方は
ぜひ漆刷毛ヘアドネーションをお願い致します。
現在都内では flavour★salon のみで行っている活動です。
よろしくお願い致します。
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