ある『引き寄せ』の本に書いてあった言葉です。
『幸せになる覚悟』
より良くなりたい事はいつも思っていて当然の事なので、著者が心に抱いていて伝えようとしている意味の真髄が解りませんでした。
多重精神疾患が発症した後の8~9年間は、地獄の暗黒期。
その後からずっと心の改善を必死に取り組んできた結果、普通に毎日を送れる今を手に入れ、家族も出来ました。
やってきた報いと幸せは今あります。
しかし、生殺しと惰性の部分もあります。
つい今の延長で未来を考えてしまいます。
確かに先が見える事と計画が立つ様な気がして安心且つ楽です。
その中で芽生えたのは、
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『それは本当に確かなのか?』
『そのペースでは遅くないか?』
『その時が来る迄待っているだけではないか?』
『待っている時間は良いのか?』
『もっと掴み取りに行く方法は無いのか?』
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という思いです。
今まで確かに必死にやりきった、限界を何度も越えた、命を繋いだけれど、自分で出来る範囲や何かの規制と枠の中で事を進めてきた不完全燃焼感もあり、まだ先がある気がします。
『そんな、これ以上贅沢、貪欲な。』
というものでは無く、落ち着いた気持ちの中から出てくる可能性です。
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また、
改めて考え直す機会は、
自分が引き寄せたかの様にやってくるものです。
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先日、8月15日、終戦記念日でした。
飛行機で自爆する『特攻隊』の特番短編ドラマを観ていると、
『俺、幸せになる義務がある。こんな悲惨で理不尽な時代に比べたら、もっと本気出して何でも出来るやろ。』
という強い思いが僕に浮かんできました。
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今の時代、そこそこ何でも手に入って生きていけるので、人は本気になる危険を避けようとする傾向が非常に高いです。
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ですから、積もると心の調子を狂わす様なストレスでも安定と平安を守る為に我慢してしまいます。
僕自身、昔は信じられませんでしたが、
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『維持は退行』
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です。
もっと良くなろうとしていても、心のこもり方が雲泥の差なので、伸びません。
1️⃣変化に怯えている事
2️⃣受け身になっている事
3️⃣範囲を限定している事
これらによって、研鑽・発展・躍進・積み重ねに支障が出ます。
自分自身の力だけでなく、他人や環境からの力も発揮できません。
必死さ、懸命さ、絶体絶命さ、絶対やらざるを得ない感、引き返せない感、何がなんでも生き切る。
これらは、過去、僕が多重精神疾患の中、限界を越えてきた時の気持ちと状況です。
これらの気持ちと行動が合わさった時、確率100%で事を成し遂げました。
しかし、これらは僕が這い上がってくる時限定に発動させていたものです。
最近、思うのです。
『かつては僕の辞書に無かった『幸せ』を叶えきる為に、この力を使えないのか。』
しかし、この力を発動させる事に対して、身を滅ぼす恐怖心があります。
余りにも強大な力だからです。
『何を大層な』
と思う人がいると思いますが、絶体絶命から逆転して打ち勝つ力というのは、本人の創造を絶するものであり、事を成してから振り返る事でその凄さを実感し、やりきれた自分を称賛できるのです。
しかし、暗黒期を抜け切って『ゼロ』に辿り着き、『幸せ』の側に足を踏み込んだ今、『やりきる義務・覚悟』、『幸せを積み上げ続ける義務・覚悟』が湧き上がる時があります。
自分の過去・今、先人の過去を見て考えると、望みに勝る義務・覚悟が強固になっていっています。
『引き寄せ』・『コーチング』・『カウンセリング』でも言われている『覚悟』。
恐らく誰もが抱いている気持ちの『幸せになりたい』は、ドン底はあるけれどある程度何でも叶って生活には困らない今の時代は、力強く持ち辛い様に思います。
そして不満と生き辛さが溜まっていく、真綿で首を絞める負のスパイラルにはまり込み易い様にも見えます。
極めつけは、心が病む、反社会的な事件を起こす事に繋がっていっているのではないでしょうか。
そう考えると、ただ今を生きる一人の人間として『幸せになる覚悟』を持って生活する事は、ごく自然な事に受け取れます。
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いつも自然に心の中にあって実行していく『幸せになる覚悟』。
ここぞという時に発揮する『幸せになる覚悟』の力。
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『幸せになる覚悟』には、無理矢理分けると、この二種類があると思います。
本当は二つではなくて一つです。
二つにしておくと、力の加減をしやすい利点があります。
慣れてくると、一つになっていきます。
何故なら、『幸せ』の想いは一つだからです。
本気になり辛い側面を持つ現代の日本社会。
人が生まれ持ってくる『幸せになる』気持ちを叶えて生き続けたいですね。
ーおしまいー
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