電車を降り、改札を出て、網棚に荷物を置き忘れたことに気づいた。待ち合わせ時間に着いたが、会わずじまいで先に行ってもらうことにする。高木ブーに酷似した体型の駅員が僕の対応をする。山手線で荷物チェックする駅は4つ程度しかないらしい。「上野で確かめるから電話を待ってて」といわれ、15分後に鳴った電話は吉報だった。上野経由で小田原に向かい、先陣から1時間遅れて到着する。

まず飲んで、カラオケで練習がてらジャンベを叩き、また飲んで、バーでジャンベを叩く。ライブというほどのものではなかったが喜ばれた。音が大きいとの苦情がバーの大家の元に入ったらしく、予定の半分で切り上げた。そして飲む。眠い。

掌の真ん中にマメができて固くなっている。さらに切れて血が滲み、赤黒い線が入っている。指先にもまた同様の線がある。叩くたびに痛いのは叩き方がなってないということだ。合宿に備えてスタジオで練習。ジャンベに赤い斑点がつく。その後は何杯か飲んだ。酒の機会が増えて、体重も増加傾向にある。

雨の中、ジャンベを担ぐのは億劫である。1メーターで行ける距離だったので、行きも帰りもタクシーに乗る。だるいからではなく、ジャンベを濡らさないために。そういう言い訳を作ることで、怠惰な肉が蓄積される。

この一人遊びはとにかく楽しかった。銭湯の住所を調べ、地図に印をつけ、そこを周る。煙突が見えた時の嬉しさ。場所を確認しても道に阻まれてたどり着くのが困難な時もある。それが醍醐味でもある。

銭湯の新規開拓をしなくなって久しい。足を伸ばして遠くの銭湯にも行こうと思う。汗をかく程の距離で、帰宅後に結局またシャワーを浴びる羽目になるのもまた良し。そこは大きな問題ではない。銭湯に入ることに意義がある。ということにする。

ヒロシが帰ってきた。梅雨時の張替えはテンションを最大に上げることができず、倍音が気になる状態だがそれでも以前より高い音が出る。徐々に馴染ませていくのも楽しみの一つだ。NEWヒロシでヌロシ、Re:ヒロシでリロシ。名前変更を変が得た挙句、ピンと来ないのでそのままにする。

腕前はといえば停滞気味である。最近はダビのリズムについていけないことが多い。置いてけぼりを食らっている感がある。集中力が足りず、イカしていると思ったリズムが記憶に留まらない。

歯磨き粉のチューブのキャップがきっちり締まらない。空気に触れて固くなった歯磨き粉がこびりつき、それが阻んでいる。締めたつもりでも浮いているような感じがする。残り少なく、余命は短いが、楊枝でほじくってかっちり締まる状態にした。

どうやらそういう細かいものを取り除くことが好きなのだ。鼻糞耳糞然り。キーボードの隙間に入ったほこりをブラシではじき出すのもハイペースでおこなっている。ただ、範囲が広くなると途端に興味を失い、部屋は汚い。その境界線がどこにあるのか、自分のことながら分からない。机の上は散らかっている。ペンケースは用途に分けて仕切られている。ボーダーラインはそこの辺りだと思う。

私服のディーバ を初めて見た。普段はセーラー服を身にまとい、これまで気づかなかったことに気づいた。そうではなくて成長の速度によるものなのか。胸が主張している。伸縮性のある白いトップスが形を露にする。

彼女の母親も初めて見た。エレベータで降りる途中、二人が乗ってきたのだった。化粧が濃く、派手な顔立ちの母とディーバは似ていない。たわわな乳房が親子だった。不純な目を向けないように努めた。彼女の前では善人でいたいのだ。

七夕に麻雀。年に一度の逢引は口三味線が盛んだった。今月は出銭が激しいので是が非でも勝ちたかった。しかしブログを始めてからは初というブランクでは如何ともしがたい。満貫振込みの合間にフリテンツモやゴミあがりを挟む程度で最初の半荘2回は連続の飛び。やけくそになって後半からはとにかくリーチをかけた。これが功を奏して一発ツモを何度か引く。勝負には流れがあり、それに乗ることができた。序盤の借金を返すことはできなかったが重症は回避した。