DVDの売り上げランキングは映画が上位を占め、そこにアニメやTV関連(ドラマ・バラエティなど)に音楽が絡む。その中で異彩を放つのがスキージャンプ・ペア。色々な意味でユニークな着想だ。発売されたのがいつかは覚えてないが、そこそこ年月が経っているにもかかわらず未だ人気を誇っている。スキージャンプの中継さながら、飛び立つ際に選手の名前が表示される。何気なくCDショップで宣伝用プロモーションを見ていたら、選手の中にミカ・カウリスマキとアキ・カウリスマキの名前があった。抜かりがない。
近くを散策したり自転車で走ったりして、銭湯が多いことに気づいた。天然温泉のものもある。巡ってみようと企てる。長く湯船に浸かっていられない性質だが、風呂は大好きだ。イクラより好きだ。まずは明るい時分に見て回り、写真におさめておこう。
監督・キャストは関係なしに、舞台のような設定に惹かれてチョイスした。「12人の怒れる男」のような会話の妙や揺らぐ真相を期待していた。寝台特急に乗り込んだ詐欺師チームの6人が、詐欺で稼いだ大金が紛失したことで虚々実々の駆け引きを織り成す。彼らの密室劇と思いきや、単なる群像ラブストーリーだった。嘘を商売にする彼らが信頼関係に固執する。長く組んできた者同士に新参者。付かず離れず一定距離を保ちながら、男4人女2人のチームは恋愛模様が絡んでくる。
途中途中で列車の走行シーンを挟む。ヘリで上空から全景だったり、小津的に車窓から疾走だったり、列車最前列から風景だったり。主に時間の経過を表すときに用いられ、ほぼ車内のみの舞台にメリハリをつけていた。狭い室内や通路で、彼らは否応なく向き合い、接する。車掌をやたら太った役者をキャスティングしていたのも、列車の狭さをクローズアップしたかったのだろう。それに伴って6人の人物描写が細かくなる。最終的には一番まともな人間の主張が通り、一人の「必要悪」を追い出すことで丸くおさめる。多数決が生み出す恐怖を感じた。
腰痛回避と睡眠時無呼吸症候群の解消のためにスポーツジムへ行ってみた。ランニングマシーンでは2kmで息が切れる。大した衰えようだ。滝のような汗で、鏡に写る自分が気色悪い。そこは女性が多かった。フィットしたパンツにしたたる汗。絞り込まれた体が揺れる。ジムを後にしてスポーツ飲料水をがぶ飲みしたが、元は取れた。
朝はほぼパン食なのだが、元旦明けて2日にきれた。3日、行きつけのベーカリーは閉まっていた。昨日もまだシャッターが降りている。そこは老婆が営んでいる老舗で、うまさもさることながら細かい気配りが良い。普段食パンを3枚食べると言ってからその枚数ごとに封をしてくれる。今日こそは開いているだろうと訪れると、まだ正月休みだった。普段ならかんしゃくを起こして地団太を踏みかねない短気な僕だが、「年始はしっかり休んでいつまでもおいしいパンを焼いてください」と心の中でつぶやいて後にした。
定期的にブンレツグランマの元へ言っている。昨日はブンレツアンクルがグランマを外食に連れ出す予定だったのだが、その嫁に「風邪をひいたら大変だ」と却下されたらしい。励ましに行ってみると、ひどく落ち込んで愚痴っていた。強がっている素振りをみせながら、端々に滲む口惜しさ。同部屋の93歳の女性も同情していた。彼女がすごい。実にアクティブな女性で、よく喋りよく動く。落語と三味線をこよなく愛す。竹を割ったような性格が僕の目指すポジティブシンキング。子どもが生まれることを「パンクする」と表現するユーモアが落語仕込みだ。受け止め方、受け入れ方を学ぶ。
箱根駅伝、駒大が4連覇。毎年、往路復路とも後半だけ見ている。活躍した黒人選手が僕と学部も一緒で、今年から母校を応援する気になった。これから外人枠で強くなるかもしれない。大学、個人それぞれのドラマがあり、まるで感動巨編を観賞するかのよう。しかしアナウンサーがいちいち一大叙事詩を謳い上げ、大げさ捨すぎて興ざめした。どこかで歯止めを。
ソウウツシニアとドライブして海ほたるへ行く。車中二人だと否応なしに会話をしなければいけない。狭い箱でいい年をした父子のみという画が異様に感じた。しかも何を血迷ったか海ほたる。考えてみればここ数年、会話らしい会話をしていない。彼にはいろいろと話したいことがあったようだ。僕としても貴重な体験となる。船をイメージした海ほたるに着いた頃には陽が沈みかけていた。360度の海にはそれなりの景観だった。すぐに満足して家路に急ごうとするところは血のつながりが濃い部分で、さっさと車に乗り込む。木更津名物のあさりは船のどの飲食店にもあった。肉まんにもカレーにも入っている。ソフトクリームはピーナツ味。土地の名産をとりあえず食べておこうという観光客の心理状態に、僕らも見事に陥った。

