パンを欲する朝はほぼパン食なのだが、元旦明けて2日にきれた。3日、行きつけのベーカリーは閉まっていた。昨日もまだシャッターが降りている。そこは老婆が営んでいる老舗で、うまさもさることながら細かい気配りが良い。普段食パンを3枚食べると言ってからその枚数ごとに封をしてくれる。今日こそは開いているだろうと訪れると、まだ正月休みだった。普段ならかんしゃくを起こして地団太を踏みかねない短気な僕だが、「年始はしっかり休んでいつまでもおいしいパンを焼いてください」と心の中でつぶやいて後にした。