映画:「地獄の血みどろマッスルビルダー」のご紹介
本日は久々のホラー映画レビューです。
今回は久々の
『キチガイホラー』
認定作品です!
1995年公開の作品です。映像の粗さ、時代の古さは感じますが、良き古き王道のスプラッターホラーとして、日本のホラー映画の中のでも名作と呼ぶにふさわしい作品だと思います。
▼深沢監督
【ストーリー】
過去に、ある民家で、ちょっとした男女の気持ちのすれ違いから、ある男性が恋人を殺害してしまった。
殺害してしまった恋人を隠すために、男は遺体を埋めることを決意する。
一方、現代では、その男の息子が民家を相続していたのだった…。
【コメント】
■オマージュ作品■
ずいぶん前から見たいと思っていたこの作品。
なかなかDVDを手に入れることができず、鑑賞できていませんでした。
でもついに手に入れました!!
いや~!!これはやはりホラーの王道というべきでしょう!
・呪怨
・死霊のはらわたシリーズ
・燃えよドラゴン
・ターミネーター2
といった映画をすべてを含めたようなホラー作品です!
真面目一辺倒ではなく、トロマのホラー的な雰囲気やお笑いの要素もきちんと取り入れられており、まさに王道と呼ぶに相応しい作品です。
全体的な作風としては、
「死霊のはらわた3:キャプテンスーパーマーケット」に近い感じです。
「死霊のはらわた」はスパイダーマンの「サム・ライミ」監督の名作なので「死霊のはらわた」シリーズをご覧になっていない方は、先にそちらを見てから、この作品を見ればより理解が深まると思います。
■深沢監督の熱意■
この映画の監督「深沢真一」さんは、アメブロでもゾンビ系のホラー映画レビュー「地獄のゾンビ劇場」を書いていらっしゃいます。以前からお世話になっておりました。
この作品のすごいところは、監督さんのホラー映画に対する「熱意」です!
まず、監督、主演、脚本、企画、制作費を1人で担当していること。
そして、作品公開までにも、予算の都合で何年もかけて撮影しなければならなかったり、一度撮り直したものを修正したりなど、かなりの紆余曲折を経ての完成だったようです。
完成度の高いにものに仕上げるまで、諦めず、何年もその情熱を注ぎ続ける意欲!
企画から制作~公開までゆうに10年以上はかけているわけで、途中であきらめることなく世の中に出した実績は相当なものかと思います。
普通、修正やリテイクが多すぎて制作期間が長くなると、だんだんモチベーションも下がっていくものだと思います。
そうなると、作品のクオリティーが落ちて、魂のこもっていない作品になったりすることがあったりすると思うのですが……同じクリエイティブ系の仕事をしていて思うのですが、途中の苦難を想像するとすごい!としか言いようがないです!
インディーズとしての最初の公開から何年もかけて、日本だけでなく、海外でも評価がされて作品の認知度も高くなりました。
▼海外イメージショット
CGやリアリティーの高い映像の恐怖映画も良いのですが、やはり古き良き伝統的なホラーも良いものです。
こういった気概のあるクリエイターさんにはどんどん活躍して欲しいなあって思っています。
■内容の感想■
それにして、最初から最後まで余すことなく、お笑いの要素が詰め込まれていて、久々に大爆笑してしまいました。
お笑いのポイントがあまりにもたくさんありすぎて全部紹介したいくらいです(笑
特筆すべきポイントは明言がたくさん出てくるところです!
作品の序盤の一部(お笑い&名言)をご紹介しながら解説します。
●男女の恋愛のもつれからの女性のカットですが、普通、包丁舐めないでしょ(笑
●殺人事件のドラマとかだと、何かを埋める時って庭の土を掘ると思うのですが、なぜか畳を掘る(笑
●女性から「仕事何をしているの?」って言われて「半年前にやめて今は何もしていないけど、筋肉を鍛え直している!」というセリフ(笑
そして、その後に出てくるこの映画の名言、
↓ ↓
「やっぱり男はマッスルだな!」
wwwww(笑
●女性「たばこ吸うから火貸して!」って言うと…
「余計なことかもしれないけど、たばこ1本でもビタミンCが25mg~75mgも破壊されるんだぜ!美容に良くないよ!」というセリフ(笑
実はこのシーン、後の演出の伏線だったりします。
●車中で、みんなはコーヒーとか飲んでいるのに、主人公男性は『タフマン』を飲んでいる(笑
『タフマン』ってwwww
今の若い人、タフマンとかグロンサンとか知らないと思いますが、働く男の象徴みたいな昭和のエナジードリンク、確かにイケてます!!!
●いわくつきの民家に到着するご一行。
●霊媒師が除霊の祈祷をしている最中に、主人公の男性は髪の毛を気にして……
スプレーでセットし出すwwwww笑
これも芸が細かいのですが後々の伏線だったりします…(よくできています)。でもこのタイミングでセットしなくてもいいでしょ、って突っ込みたくなりました(笑
●階段から転げ落ちてなぜか上から〇〇〇が落ちてくる来るwww(笑笑笑
お笑いのコントじゃんwwwww
ここで腹筋崩壊してしまいました(笑
●口から毒素を排出するシーンwww(笑
●呪怨やリングのような心霊的で古典的な恐怖を演出するシーンもしっかり盛り込まれていて良いです。
特殊効果で白目になる演出はよくできています。
●スプラッター演出やグロシーンもきちんと用意されています。
目玉を突き刺したと思ったら…もとに戻す…
(戻すんかい!!wwww(笑
というような感じで、お笑いの要素がきちんと取り入れられています。
とはいっても、やはりホラー映画なので、スプラッター、グロテスク、流血、といった気持ち悪い映像演出がすごいたくさん出てきます。
CGではなく、クレイアニメのストップモーションと思われる特殊映像は当時の作りとしてはかなり凄いです。
化け物の映像、首だけの動く映像とか、どうやって撮影したんだろう?ってシーンたくさんあります。
当時の日本でもここまでの映像作品できてたのか…と驚きです。かなり気合入れて作ってますね。
そのグロ映像の数々は実際にご覧になってください!
●その他の名言
女一人も守れないの?この玉無し野郎!
盛り上がったぜーーーー!
さようならベイビー!
地獄で会おうぜ!ベイビー!
イカすぜ!
ターミネーター2ですよね??
というような感じで、すべての王道的なホラー要素をふんだんに盛り込んだ総合ホラーエンターテイメントとなっています。
これはホラー映画好きな方なら絶対見た方が良い作品です。
●以下深沢監督本人の切り抜き
この作品を見終わった後に思いました…。
やっぱり、現実世界でもイケてる男になりたいなら「マッスル」が重要な気がしてきましたね。
筋トレしたくなりました…。
ということで、非常に面白い作品でした。
こんな名作にはなかなかめぐり逢えないので、
「キチガイホラー」認定!
とさせて頂きます!
深沢監督、良い意味(リスペクト)でのキチガイホラー!ありがとうございました!
【地獄の血みどろマッスルビルダー】
☆☆★★★:ストーリー
☆☆★★★:映像・CG
★★★★★:熱中度
☆★★★★:グロテスク
☆☆☆☆☆:エロ度
☆★★★★:構成
☆★★★★:意味理解
☆☆☆★★:音楽
☆☆☆★★:怖い
☆★★★★:おすすめ度
※熱中度とは……途中で眠くなったり飽きたりせずに最後まで楽しめるかの度合いを表します。
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